2月、阪堺モ161形車を追って(13)モ162号車 [ちん電(阪堺電気軌道)]
毎年、仕事の関係で、年6場所の大相撲、そのうち、大阪場所だけはテレビ中継を観ることができない。その三月場所は荒れに荒れて...
横綱の休場は“想定の範囲内”だったが、まさか、新入幕優勝というサプライズがあることは全く予想していなかった。5月場所はゆっくり観たいのだが。
仕事は相変わらずバタバタが続いており、ホントは、4月にある(予定の)休みの“出撃”予定を考えたいのだが、何だか全然、そんな時間がないのである。いつもだと、この時期の休みとあれば、阪堺電車が“出撃先”の第一候補になるはずだが、残念ながら今春、モ164号車が休車になって。モ161号車は、ほぼ「貸切専用車」の状況、そうすると、定期運行に充当されるモ161形車は、「筑豊色」モ162号車だけになってしまって。そうなると、「空振り」のリスクが非常に大きくなってしまうのである。
【2024年2月13日16時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾
だから、もし、阪堺電車を撮りに行くのなら「プランB」を用意しておく必要があるのだが...
南海電車を撮るとしても、撮影地もよく分からず...。
どこに行くのか、あるいは、自宅でゴロゴロしながら過ごすのか。いまもアレコレ、悩んでいるのである。
さて、2月13日は午後の貸切運行に充当されていたモ162号車、午後の日差しを浴びながら、我孫子道へ向けて上っていったのである。
…… ……
2024年2月13日(火)晴れ
乗ってきた「堺トラム」が発車していくと、再び、海道畑踏切が鳴り出して。かわって、モ605号車が到着したのである。
【2024年2月13日16時40分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前
浜寺駅前電停の北側で急勾配を駆け上がるのは、南海本線をオーバークロスしているから。
その南海本線の高架化工事が進行しており、まもなく、この「海道畑」周辺の阪堺線は単線化され、南海本線の東側に移設される。
阪堺電車がワンマン化されるまでの「駅制」があった頃の雰囲気を残した「駅舎」も、恵美須町が移転した後、ここが現存唯一(一応、住吉公園駅舎は残っているが...)だったのだが、それも、まもなく使命を終えることになっており。
【2024年2月13日16時41分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前
モ605号車も夕方の日差しに車体を輝かせながら、最後のストレートを浜寺駅前電停の降車ホームに到着したのだった。
でも、線路上に職員は出てこない。
つまり、モ605号車を降車ホームに待機させたまま、貸切のモ162号車を先に発車させるということ。
さぁ、モ162号車に運転士さんが乗り込んで。
そして、ヘッドライトが灯ったのである。
【2024年2月13日16時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前電停
いよいよ、モ162号車が発車である。
線路脇の柵のところに張り付くようにカメラを構える<変態鉄>のすぐヨコを通って、モ162号車は徐々に加速していく。
【2024年2月13日16時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾
刻一刻と弱まって影の部分が増えていく、この時間帯の日差し。
朱色の車体が輝く瞬間を狙って、シャッターを切ったのだった。
【2024年2月13日16時47分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾
あっという間に海道畑踏切を通過して、南海本線の線路を越えるべく急勾配に差し掛かって...。
これで、おしまい...とはならないのが<変態鉄>である。
急ぎ、モ605号車に乗り込んで。
モ162号車に乗っていた団体さんは、何かのパーティーのような感じで。もちろん、貸切電車の規定で飲食品の持ち込みは認められており。
そして、そういう貸切運行の場合、浜寺に続いて我孫子道でも、いったん車庫に入って再びのトイレ休憩がある。
ということは、後続電車に乗っていたら、ほぼ確実に我孫子道で追い抜くことができるのである。
あとは日没時間との闘い。少しでも早く通過する地点...ということで、<変態鉄>は我孫子道で降りたのだった。
【2024年2月13日17時34分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道-安立町
そう、朝、最初に撮った我孫子道電停の安立町側のところ。もう、既に完全に光は無くて。つまり、順光も逆光も関係なく。
それなら、少しでも引きのとれる下り線側に立って。
4桁ISO値でないと到底、写し止められないような状況で。それでも、ちゃんと走行写真が撮れるのが今のカメラである。オッサンの認識ではついていけないのである。
とにかく待ち時間が長く長く感じたのだった。まさに秒ごとに露光条件は厳しくなっていく時間帯。
1分でも1秒でも早く発車してほしくて。
【2024年2月13日17時39分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道電停付近
いよいよ。
車庫から出てきたら、ホームには、ホンの少し止まっただけで一気に加速。
【2024年2月13日17時39分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道-安立町
全神経を集中させて、夢中でシャッターボタンを押し続けたのだった。
【2024年2月13日17時40分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道-安立町
重厚な吊り掛け音が<変態鉄>のすぐヨコを通過して、低音になりながら遠ざかっていくのである。
安立町に向かって、視界から過ぎ去っていくのを追いかけたら、いったん撮影終了。
たぶん、この時点でモ164号車は、まだ上町線を走っているはず。その到着を撮って撮影を終えることに決めて。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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横綱の休場は“想定の範囲内”だったが、まさか、新入幕優勝というサプライズがあることは全く予想していなかった。5月場所はゆっくり観たいのだが。
仕事は相変わらずバタバタが続いており、ホントは、4月にある(予定の)休みの“出撃”予定を考えたいのだが、何だか全然、そんな時間がないのである。いつもだと、この時期の休みとあれば、阪堺電車が“出撃先”の第一候補になるはずだが、残念ながら今春、モ164号車が休車になって。モ161号車は、ほぼ「貸切専用車」の状況、そうすると、定期運行に充当されるモ161形車は、「筑豊色」モ162号車だけになってしまって。そうなると、「空振り」のリスクが非常に大きくなってしまうのである。
【2024年2月13日16時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾
だから、もし、阪堺電車を撮りに行くのなら「プランB」を用意しておく必要があるのだが...
南海電車を撮るとしても、撮影地もよく分からず...。
どこに行くのか、あるいは、自宅でゴロゴロしながら過ごすのか。いまもアレコレ、悩んでいるのである。
さて、2月13日は午後の貸切運行に充当されていたモ162号車、午後の日差しを浴びながら、我孫子道へ向けて上っていったのである。
…… ……
2024年2月13日(火)晴れ
乗ってきた「堺トラム」が発車していくと、再び、海道畑踏切が鳴り出して。かわって、モ605号車が到着したのである。
【2024年2月13日16時40分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前
浜寺駅前電停の北側で急勾配を駆け上がるのは、南海本線をオーバークロスしているから。
その南海本線の高架化工事が進行しており、まもなく、この「海道畑」周辺の阪堺線は単線化され、南海本線の東側に移設される。
阪堺電車がワンマン化されるまでの「駅制」があった頃の雰囲気を残した「駅舎」も、恵美須町が移転した後、ここが現存唯一(一応、住吉公園駅舎は残っているが...)だったのだが、それも、まもなく使命を終えることになっており。
【2024年2月13日16時41分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前
モ605号車も夕方の日差しに車体を輝かせながら、最後のストレートを浜寺駅前電停の降車ホームに到着したのだった。
でも、線路上に職員は出てこない。
つまり、モ605号車を降車ホームに待機させたまま、貸切のモ162号車を先に発車させるということ。
さぁ、モ162号車に運転士さんが乗り込んで。
そして、ヘッドライトが灯ったのである。
【2024年2月13日16時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前電停
いよいよ、モ162号車が発車である。
線路脇の柵のところに張り付くようにカメラを構える<変態鉄>のすぐヨコを通って、モ162号車は徐々に加速していく。
【2024年2月13日16時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾
刻一刻と弱まって影の部分が増えていく、この時間帯の日差し。
朱色の車体が輝く瞬間を狙って、シャッターを切ったのだった。
【2024年2月13日16時47分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾
あっという間に海道畑踏切を通過して、南海本線の線路を越えるべく急勾配に差し掛かって...。
これで、おしまい...とはならないのが<変態鉄>である。
急ぎ、モ605号車に乗り込んで。
モ162号車に乗っていた団体さんは、何かのパーティーのような感じで。もちろん、貸切電車の規定で飲食品の持ち込みは認められており。
そして、そういう貸切運行の場合、浜寺に続いて我孫子道でも、いったん車庫に入って再びのトイレ休憩がある。
ということは、後続電車に乗っていたら、ほぼ確実に我孫子道で追い抜くことができるのである。
あとは日没時間との闘い。少しでも早く通過する地点...ということで、<変態鉄>は我孫子道で降りたのだった。
【2024年2月13日17時34分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道-安立町
そう、朝、最初に撮った我孫子道電停の安立町側のところ。もう、既に完全に光は無くて。つまり、順光も逆光も関係なく。
それなら、少しでも引きのとれる下り線側に立って。
4桁ISO値でないと到底、写し止められないような状況で。それでも、ちゃんと走行写真が撮れるのが今のカメラである。オッサンの認識ではついていけないのである。
とにかく待ち時間が長く長く感じたのだった。まさに秒ごとに露光条件は厳しくなっていく時間帯。
1分でも1秒でも早く発車してほしくて。
【2024年2月13日17時39分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道電停付近
いよいよ。
車庫から出てきたら、ホームには、ホンの少し止まっただけで一気に加速。
【2024年2月13日17時39分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道-安立町
全神経を集中させて、夢中でシャッターボタンを押し続けたのだった。
【2024年2月13日17時40分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道-安立町
重厚な吊り掛け音が<変態鉄>のすぐヨコを通過して、低音になりながら遠ざかっていくのである。
安立町に向かって、視界から過ぎ去っていくのを追いかけたら、いったん撮影終了。
たぶん、この時点でモ164号車は、まだ上町線を走っているはず。その到着を撮って撮影を終えることに決めて。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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