SSブログ
車内放送 ブログトップ
前の10件 | -

22年前の芸備線急行 <後編> 「終着駅」は、まさかの... [車内放送]

もう、この芸備線急行に乗ったのは22年も前。
それでも、この晩のことは、いまでもハッキリと覚えている。
そんな無茶ができたのも、<変態鉄>がそれだけ若かったということかも知れない。

24_IMG_20210124_0094.jpg
【2002年3月16日】 芸備線・白木山-狩留家

車窓は、漆黒の...夜のローカル線、明かりらしい明かりも見えずに。当時のJR西日本のキハ58系では“ありがち”だった、国鉄時代からの4人掛けボックスシートのモケットの上に、被せるタイプのバケットシートの付いた車両。2両で2〜3名の乗客、車内にはDMH17Hエンジンのあのサウンドと、右へ左へとカーブする度に、レールと車輪との摩擦音が響いて...

MDレコーダを車内2箇所に設置して、ヘッドフォンでその音を確認しながら。録音レベルは何度も確かめた。それでも、心臓はバクバクだった。



広島駅を17時半に発つ、急行「たいしゃく」号は20時前に、誰も居ない終着駅に到着する。その直前、最後の車内放送を録音した。

でも、そんな肝心の急行列車の車内での記憶は、ちょっと朧気に。22年の時間がアタマの中で<変態鉄>の記憶を“風化”させて。それでも、その後のことはハッキリと。たぶん、これからも忘れないと思う。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0) 

22年前の芸備線急行 <前編> 「終着駅」は、まさかの...  [車内放送]

<変態鉄>が46歳になって初めての記事は、久々の車内放送ネタ。

 「急行列車でございます。乗車券とは別に急行券が必要です」

というアナウンス、最近では聞く機会もなくなった。たぶん、全国の「急行列車」でこの放送が残っている列車、どこにも無いのではなかろうか。
先日の九州の話題でも、特急でさえ、ワンマン運転が基本となっており。そもそも、マイクを通して車掌さんがアナウンスする...ということ自体、珍しい場面になりつつあって。

今日から、2回にわたって、芸備線急行「たいしゃく」「ちどり」の車内放送をご紹介したい。

岡山県と広島県を結ぶ、160 kmあまりの長大ローカル線が「芸備線」。最近では、廃線に向けた協議体の設置をどうするか...で、ニュースに取り上げられる機会も増え、もしかしたら、知名度が急速に上がっているかも知れない。実に皮肉なこと。

「芸備」という路線名からは広島側が起点のような気がするが、起点となるのは、岡山県の新見駅(正式には備中神代駅)、そこから、中国山地の山間を縫うように西へ走り、広島県北部の中心地、三次を経て、広島へと至る路線である。全線単線非電化、広島口の区間(狩留家あたりまでか...)は、広島市内への通勤路線として乗客数も多いが、それ以北の区間は...

11_IMG_20210124_0081.jpg
【2002年3月15日】 芸備線・備後落合駅

そんな路線、22年前に訪れた時も岡山県側の区間は閑散としていたのは変わらないが、広島県内の区間には20年余前は急行列車が走っていた。
キハ58 + キハ28 のモノクラス編成、禁煙と喫煙の自由席2両、最低限の編成にはなっていたが、「みよし」(三次 〜 広島)、「ちどり」「たいしゃく」(備後落合・備後庄原 〜 広島)と3つの愛称、毎日4往復、三次〜広島間は急行列車が都市間列車として機能していた最後の区間だったのかも知れない。



キハ58系のDMH17Hエンジンの音と、「アルプスの牧場」のオルゴール、今日は、2002年3月15日、備後落合駅を出発した急行「ちどり」号の車内放送を。
急行の三次乗り入れの廃止が直前に迫った中の“葬式鉄”である。

続きを読む


nice!(4)  コメント(0) 

2002.03.15 キハ58系急行「つやま」号にて <後編> [車内放送]

新年早々、酷いことになっており。数年前にも能登半島は大きな地震があって、その後も群発地震のような感じで...
それにしても今回は酷いようで。特に能登半島の北の方は...、お見舞い申し上げると、ともに1日も早い復旧、復興を願っている次第。

父方の郷里が富山なので直後は心配になったものだが、幸い、親戚の家には何らの被害は無かったようで。ただ、石川県能登地方は地震が多くても、富山というのは意外なほど大きな災害が少なくて。地震が来たことへ、驚きも大きかったようで。



さて、昨日に引き続いて、今から20年前の車内放送のコレクションから。
2002年3月15日の上り急行「つやま」号、津山駅到着前の放送である。

21_0Y6C1588.JPG
【2014年1月11日15時24分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-大多喜

ということで、今日のトップ写真は「急行列車つながり」で、いすみ鉄道の観光急行列車を。大多喜駅へ向けてラストスパートをかけるキハ52+キハ28編成、いまから、ちょうど10年前、2014年1月の姿である。城見ヶ丘駅を出て夷隅川鉄橋に差し掛かるまでのこの築堤も、木々の生長で同じ構図での撮影はできなくなっており。“十年一昔”、10年でも確実に様子は変わっていく。

齢をとったのか、最近は20年前も“つい、この前”のような気がしてしまうが、岡山、広島へ行けば毎日、キハ58系が急行列車として走っていた...のも、もう20年前の話なのである。

今日は昨日に引き続き、2002年3月15日の第602D列車、岡山駅始発後の車内放送は録音のマイクレベルの設定がうまく行かなくて...
岡山から津山まで60 kmを、ちょうど1時間で走破する短距離急行、終着、津山駅の直前、再びデッキに立って録音することにしたのだった。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0) 

2002.03.15 キハ58系急行「つやま」号にて <前編> [車内放送]

新春最初の記事は、車内放送のコレクションから。
なぜか、<変態鉄>は特急列車とか新幹線とかではなく、「急行列車」というのが好きだった。

でも、<変態鉄>が大学生になる頃には、大半の急行列車は快速に格下げされるか特急に格上げされるかで姿を消しており。
その中で、比較的運行距離が短い夜行便だけは、特急にしては遅すぎる...という理由などで生き残っていた。それでも、4人ボックスシートがズラリと並んだ「急行型」は徐々に姿を消していた時期で、昼行特急の間合い使用などの列車が多くなっていた時期だったかも知れない。

そんな中、JRグループ最後の昼行急行は津山線の急行「つやま」号。津山から岡山まで58 kmという短距離ランナー、ビジネス客向けだろうか、朝9時に岡山を出て、夕方に津山から岡山に戻る...という運用になっていた。

01_IMG_20210124_0079.jpg
【2002年3月15日】 津山線・岡山駅

キハ58形の中間に、半室グリーン車キロハ28形を繋いだ編成は“急行列車”の風格をちゃんと残していてくれたが、この録音の1年半後にキハ47系2連に置き換えられ、もはや、「急行料金が必要な快速列車」というだけの存在になって。2009年改正で快速「ことぶき」号に統合される形でなくなってしまう。



何度か車内放送を録音しているのだが、そのうち、日付が確認できた2002年3月15日の上り「つやま」号の車内放送をご紹介したい。

さて、そもそも、急行「つやま」号が急行列車、急行料金を必要とする列車だったというのも...

続きを読む


nice!(4)  コメント(0) 

2008年3月頃 キハ85系 特急「ワイドビューひだ10号」飛騨古川駅発車後 [車内放送]

久々に車内放送のコレクションから。

2023年も早いもので残すところ、今日を入れて4日となって。
自分にとっても、アレコレ、いろいろなことがあって。そう、そして、5月から8月にかけては趣味活動どころではなくなっており。

もちろん、<鉄>の世界でもいろいろなことが起こっており。最近では京葉線の新ダイヤがハレーションを引き起こしているようで。
それにしても、普段は「民間企業の事業に補助するカネは無い」という自治体や政治家は、不都合な話が出てきた途端、「公共性の高い事業だから...」みたいなことを言い出すから不思議なもの。結局、この国の交通政策というのは...

でも、そんな難しい話は、<変態鉄>には似合わない。

2023年の<鉄>の世界における大きな変化と言えそうなのは、やはり、JR初期世代の特急車両の引退だろうか。

01_0Y6C9182.JPG
【2013年8月15日17時35分】 高山本線・高山駅

国鉄型ばかりを撮っている自分でも、好きだったのが、JR東海のキハ85系「ワイドビューひだ」号だった。
父が岐阜で単身赴任していたのが1991年、<変態鉄>が中学生だったとき。その夏、家族で飛騨高山を訪れて、富山に向かう際にデビューまもない「ワイドビューひだ」号に乗った。

肘掛けのところまで広がる窓、他のキハとは明らかに異なる力強いエンジン音...。
乗車する機会は、多かった訳では無いが、好きな車両だったのは間違いない。今年、ほとんどの車両が廃車になって。

ということで、その「ワイドビューひだ」の車内放送。



お昼すぎ、飛騨古川駅を発車し、短い4両編成で高山へと向かう「ワイドビューひだ10号」の模様を。
ちょうど、“ワイドビューチャイム”が流れたところで、屋根上の雪がバサバサと音を立てたが、でも、珍しく“前後チャイム”の放送だったので...。

先日、ご紹介した特急寝台「あかつき」の放送と同様、停車駅と時刻は高山駅発車後に...と短めの放送である。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0) 

キハ181系 特急「はまかぜ」号にて(2)2002.3.18 6D列車 大阪駅到着前 [車内放送]

10月に北東北・函館に行ったときの話題が終わったところで、撮影記は溜まっているものの1日お休みをいただいて...
今日は車内放送のコレクションから1つご紹介したい。
前回(→ こちら)と同じ大阪駅到着を告げるアナウンスだが、当時の「4号」は福知山、「6号」は姫路と、担当の車掌区が違うので、アナウンスの言い回しなどにも違いがあって。

IMG_0712.JPG
【2009年6月25日13時09分】 山陽本線・姫路駅

山陰海岸のカニで有名な街、香住駅(兵庫県)から播但線を経由して姫路、JR神戸線を通って大阪まで走っている特急が「はまかぜ」号。
長らくキハ181系が運用され。山陰本線沿いの兵庫県北西部、香住や浜坂から大阪への直通需要も踏まえてだろうか、姫路で新幹線に接続するものの、列車はJR神戸線を走って三ノ宮駅を経て大阪駅まで乗り入れており。

香住からやって来た「6号」も多くの乗客は姫路駅で乗り換えて。そこからのJR神戸線区間は車内も閑散としていて。それを「録音に良い!!」と選んで乗っていたのが当時の<変態鉄>だった。

この日は増結の6両編成の運転、後ろから2両目のグリーン車、キロ180−4号車は三ノ宮を出ると誰も乗っていなかった。
車掌さんに許可をもらって、その車内でマイクを...



車掌さん、そんな<変態鉄>に「尼崎を過ぎたら放送しますね」と耳打ちしてくれて...

続きを読む


nice!(2)  コメント(0) 

2000年3月 特急「あかつき」号 車内放送(1)もっと長いと思ったら... [車内放送]

函館市電の撮影記は1日お休みをいただいて、今日は<変態鉄>の車内放送のコレクションから。ちょっと短めの記事で。

011_msi00007760.JPG
【2023年8月22日10時50分】 東京都青梅市勝沼・青梅鉄道公園

京都 〜 長崎・佐世保間を結んだ特急寝台「あかつき」号の車内放送をご紹介したい。
「長崎・佐世保ゆき」としての運行が終焉を迎える...その直前の乗車となった。
このときは「あかつき号の車内録音をする」ことを目的に九州に行くことにした<変態鉄>だったのである。

大学生になった1996年、バイト代を貯めることで寝台列車で旅をすることもできるようになって...



当時、山陰地方や九州地方の鉄道情景に惹かれるものが多かった。そんなとき、九州への移動に利用したのが特急寝台「あかつき」号だった。
まだ、「なは」号とは別々の列車だった時代。その頃、「あかつき」号の車掌さんはJR九州・門司車掌区だっただろうか。

20時前、赤いラインの入ったドゴール帽を被った九州の車掌さんが、京都駅のホームに入線してきた14系15型編成に乗り込むと、すぐに車内放送が始まって...、発車まで何度も“ハイケンスのセレナーデ”のチャイムが流れていた。

そして、20:32、定刻で京都駅を離れると、いよいよ...
集音マイクを持つ<変態鉄>の手は汗が滲み、心臓はバクバクだったが...

続きを読む


nice!(4)  コメント(0) 

25年前 381系特急「やくも1号」にて(車内放送のコレクションから) [車内放送]

東北地方の話題が続いていたところで、今日は一休み。まぁ、ちょっと箸休め的な記事として、車内放送のコレクションから1つご紹介したい。
最近のブームへの便乗だろうか??

<車内放送マニア>でもある<変態鉄>。90年代以降、徐々に鉄道趣味が市民権を得ていくようになっても、その中でも<車内放送マニア>など、異端中の異端、車掌区ごとの車内放送の傾向の違い...など、<鉄>の中でも誰も関心を持ってもらえなかった。
そういう意味では、車内放送の前後に流されるチャイムの変更が話題になる時代が来るとは思わなかった。

「国鉄型特急電車」の最後の列車となるのが、岡山から倉敷・新見・米子を経て出雲市を結ぶ、伯備線特急「やくも」号。これも、置き換えの新型車が登場し、引退が秒読み段階になって。

s3_msi00005371.JPG
【2023年1月15日11時21分】 山陽本線・中庄-倉敷

白地にピンクのラインが入った「ゆったりやくも」仕様だった381系も、引退を前に国鉄時代からの歴代カラーが復刻され。
その車内放送チャイムが「鉄道唱歌」に変更されたのが話題になって。
さすがにオルゴールを再設置するのは難しかったようで、往年のオルゴールの音色を乗務員用のタブレット端末を使って放送マイクから流しているようだが...

でも、90年代まで“ホンモノの”「鉄道唱歌」のオルゴールが使われており。しかも、米子の車掌さんが担当する列車では、始終点だけでなく途中駅でも放送の度にオルゴールが演奏されるのが通例となっており...、そう、<車内放送マニア>にとっては録音の機会が多く、ありがたい列車でもあった。

当時は「やくも」号が3両編成、「スーパーやくも」号が4・6両編成が標準。乗車した「1号」も、モノクラス3連だった。



25年前、1998年3月19日の特急「やくも1号」、先頭のクハ381−140号車で録音した出雲市駅到着を告げる車内放送を。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0) 

キハ181系 特急「はまかぜ」号にて(1)1999.9.10 4D列車 大阪駅到着前 [車内放送]

大糸線の話題は1日お休みして。

今日は、3年前にご紹介した話題(→ こちら)。
2000年前後に録り溜めたまま「お蔵入り」状態になっていたMDの録音データから、車内放送をご紹介したい。
キハ58系の車内で、あのDMH17エンジンの音に混ざって聞こえてくる“アルプスの牧場”のオルゴールも、<車内放送マニア>には“至福のひととき”だが、2重ガラスの特急車の車内にもこだまする、強力エンジン「DML30HSC」の激しい唸りとともに聞こえる“アルプスの牧場”も違った味わいが。

昭和40年代生まれのオールドタイマーが、姫路からJR神戸線に入り、最新型の快速電車たちが追いかけてくる中、大阪に向けて必死にラストスパート。最後の停車駅は三ノ宮、一気に加速して...、尼崎を過ぎて淀川鉄橋を渡れば、車内には終着・大阪駅到着を告げる最後のアナウンスが流れる。

01_IMG_5896.JPG
【2009年6月28日15時40分】 山陰本線・香住駅

<変態鉄>にしては珍しく、ほぼ完璧な状態のメモが残っており。
1999年9月10日、第4D列車「はまかぜ4号」は増結された6両編成での運転。福知山の車掌さんによる車内放送である。



録音していて、最後はMDのディスクの残り時間が「19秒」まで減ってしまって。途中で録音が途絶えないかと、キハ180形の車内で心臓バクバク状態でイヤホンから聞こえてくる音に集中していた、あの瞬間を鮮明に思い出す。

続きを読む


nice!(4)  コメント(0) 

1999/3/2 東海道新幹線0系「こだま」号にて <後編> [車内放送]

古い記憶は美化される...ではなくても、技術が向上すれば、昔の時点で「大満足」だったものについても、いま見直してみるとボロがでてくるというのはよくあるもので。時折、拙ブログに貼っている古い写真など恥ずかしい限り。尤も、現在でも写真の腕はそれほど上がっていないのだが。

録音にしても然り。昨日の記事で、三河安城駅到着前のシーンをご紹介したが、引き続き、今日は名古屋終着前の車内放送を。
自動放送の途中でマイクをとって肉声で乗換案内を追加する...など、車掌さんのアナウンスも非常に良いのだが、いま聴き直してみれば、最初から最後まで、終始、たぶんマイクに起因するノイズが思いっきり入っていて録音状態は決して良くないのである。

21_IMG_0075.JPG
【2008年10月30日9時13分】 山陽新幹線・相生駅 

いや、24年前に録音できたときは「大成功!!」と大喜びだったのだが...

う〜ん、何だか、恥ずかしいのだが、それでも24年前の新幹線の車内、もしかしたら、このブログの読者の中にも、当時、まだ生まれていなかった方もいらっしゃるかも知れない。そんなことで録音状態は良くないのだが、今日は、1999年3月、正午過ぎに名古屋駅に到着する0系「こだま」の車内放送をご紹介したい。



もう、名古屋市内に入ってからの区間、減速しながら...
最近では「ひかりチャイム」と呼ばれている、あのメロディに続いて、名古屋駅到着を告げる車内放送が始まる。

続きを読む


nice!(3)  コメント(0) 
前の10件 | - 車内放送 ブログトップ