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2月、阪堺モ161形車を追って(7)聖天坂のカーブ [ちん電(阪堺電気軌道)]

現在、<変態鉄>が主に使っているカメラは EOS R6 というヤツ。まぁ、型落ちの旧モデルだが購入当時は最新機種だった。
カメラを選ぶ時に何を重視するか...という点でも、<変態鉄>のこだわりはヘンなところにある。この機種を選ぶ際に“重視”した点の1つにSDカードスロットが2枚分ある...という点があった。

そう、昨日の話。

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【2024年3月16日15時42分】 いすみ鉄道いすみ線・小谷松-大多喜

実は、いまカメラは実家に置いてある。16日も、いったん実家に戻って荷物を置いてから(メインのSDカードだけ持って)自分の部屋に戻ったのだった。そして...

そこからは昨日の記事で書いた通り。

でも、あくまで、それは「メインのSDカード」の方の話だった。そこに書き込まれていた撮影データは消失してしまったが...
実は2枚のSDカードを「2枚同時書き込み」に設定して使っている。そう、実家に寄ってEOSくんのカードスロットを開けると、もう1枚のSDカードが。17日の夜、仕事の後、実家に寄ってそのデータを回収してきたのだった。ということで、16日の写真を1枚。

夕方の小谷松というのも、なかなか良い風景かもしれない。公開されている運行予定の中で<変態鉄>が訪問できそうなのは、あと1回だけだろうか。
大糸線時代に出会って以来、15年ほどにわたって撮り続けてきたキハの...もしかしたら、最後になるかも知れない年。少しでも悔いのない写真を撮れれば...と思っている。

さて、2月13日の阪堺電車撮影記。帝塚山四丁目電停で撮ったら...

……  ……

2024年2月13日(火)晴れ

「帝塚山」といえば、大阪でも屈指の高級住宅街...だろうか、「山」と言っても、それは古代の豪族の墓...古墳があることに由来すると言われており。
ただ、大正期に当時の富裕層を中心に中心部の喧騒を避けてこちらに移り住んできた...とされ。この地域の宅地化には現在の上町線の開業もキッカケの1つになったとされ。

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【2024年2月13日11時50分】 阪堺電気軌道上町線・帝塚山四丁目電停

電車通りにはオシャレなカフェが並び、その電車通りの西側に入ると「山」と呼ぶにふさわしい“坂の街”でもあって。
古くからの住宅街らしい...かも知れないが、特に南海高野線の西側エリアは、まるで人の皮膚表面の毛細血管の画像のように...
細い道が入り組んでおり。土地勘のない<変態鉄>など、歩いているとどこをどう歩いているか全くわからなくなる。

でも、間違いなく言えるのは、上町線から高野線の踏切を超えて...数百メートル西側には阪堺線が走っている、ということ。

当時、帝塚山に移り住んできた富豪の邸宅からは、眼下に大阪湾を望めたのだろうか。高野線の踏切をわたって曲がりくねった道を、どんどん急な坂を下りていくと10分ほどで電車通りに突き当たる。

帝塚山四丁目電停でモ164号車を撮った<変態鉄>、アプリの画面を確認して。大急ぎで、上町線の線路を離れて...
高野線を超えて、とにかく西へ向かって、(正直、どこへ向かっているのか分かっていなかったが)とにかく、坂を下りて...

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【2024年2月13日12時14分】 阪堺電気軌道阪堺線・東粉浜-塚西

坂の下に見覚えのある風景が。

どうやら、「西に」と思いつつ、思いっきり「北西に」歩いていたようで、南港通りの塚西交差点まで来ていた。
息を整える間もなく、バッグからカメラを取り出すと視界に飛び込んでくる焦げ茶色の電車。

「間に合った!!」
えびす町ゆきとして折返して来たモ164号車、ピッタリ...ギリギリ間に合ったのである。

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【2024年2月13日12時14分】 阪堺電気軌道阪堺線・塚西電停付近

目の前を通り過ぎたところで、もう1枚。
こちら側、後ろから撮るほうが順光である。

幸い、ここの交差点は東西に横切る南港通り側が青信号の時間が長く、阪堺線は結構な割合で長めの信号停車。ちょうど交差点の南側に、電停があって。
えびす町ゆき電車の電停は、安全島のない、いわゆる「ノーガード電停」(大阪ではこの言い方はしないが...)である。

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【2024年2月13日12時14分】 阪堺電気軌道阪堺線・塚西電停付近

背景が無機質なまでに同じパターンの集合住宅。わざと、ちょっと暗めに写るように設定して。

横断歩道の信号を待っているときは長く長く感じるものの、夢中で撮っていると、あっという間に信号は変わって。
盛大な吊り掛けサウンドとともに、塚西交差点に進入していくモ164号車。この付近、ちょっとアップダウンがあって。

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【2024年2月13日12時15分】 阪堺電気軌道阪堺線・塚西電停付近

玉出に向かっていくところを望遠で後追いして。

でも、やはり、徒歩では...、すぐにモ164号車の姿は視界の中で小さくなっていって。

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【2024年2月13日12時20分】 阪堺電気軌道阪堺線・東玉出電停付近

さぁ、えびす町へ向かったモ164号車を今度はどこで撮るか...、今度は確実に阪堺線を下ってくる。ということで、岸里玉出駅のところからの専用軌道区間へ。ちょうど、東玉出電停のところで、えびす町から戻ってきたモ505号車。つまり、この約28分後にモ164号車が戻ってくるのである。

う〜ん、ただ、ここからが...

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【2024年2月13日12時41分】 阪堺電気軌道阪堺線・聖天坂-天神ノ森

阿倍野区と西成区。1 km弱しか離れていないが、上町線と阪堺線とでは沿線の“空気感”が全然違う。
天神ノ森から北側の区間、古びた住宅街をゆく専用軌道区間に、「阪堺線らしさ」があるような気がするのだが、開業時からの違い...だろうか。上町線と違って、阪堺線沿いは線路ギリギリまで住宅が建っていて、線路沿いに通路がない部分が多いような...

電車の姿を見ることができるのは踏切くらいに限られてしまい。なかなか、「コレは!!」と思う撮影地を見つけられずにいる<変態鉄>なのである。

結局、聖天坂電停の手前までやって来てしまった。いつも、ココなのである。
カメラを構えると間もなく。遥か向こう、今池電停のところにヘッドライトが微かに見えたのだった。

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【2024年2月13日12時45分】 阪堺電気軌道阪堺線・聖天坂-天神ノ森

今池、今船、松田町、北天下茶屋、聖天坂と、線路は見事なまでに一直線、線路沿いに道路が通っているのは、聖天坂電停の前後だけ。後は家々の裏を掠めるように走ってくる。

はるか遠くにヘッドライトの光だけが確認できたのが、だんだん視界の中で大きくなってきて。

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【2024年2月13日12時46分】 阪堺電気軌道阪堺線・聖天坂-天神ノ森

「正面ドカン!!」を撮ったら... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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