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秋の北東北「鉄印帳」の旅(23)北海道新幹線「はやて93号」 [<鉄>な撮影記・旅行記録]

“国鉄”というのは、実は、「日本国有鉄道」という組織(公社)になったのは戦後のこと。
<変態鉄>が物心ついたときには、国鉄は赤字が嵩み、労使も拗れて、にっちもさっちも行かなくなっていた。分割民営化されて新生JRになったのは激動の昭和が終わろうとしていたとき。だから、「日本国有鉄道」というのがあった期間というのは40年ほど。

そこから平成を経て令和になって...、いつの間にか、JRは国鉄と同じ期間、続いてきたことになって。

日本の経済、社会環境も変わった。特にいま、この国は年間に80万人の子どもが生まれ、160万人が亡くなっていく...例を見ない人口減少時代に突入しており。もちろん、全国で人口が一斉に減少するわけなどあろうはずもなく、全体で減っていきながら東京エリアに吸い上げられていく部分もあって。東京から離れれば離れるほど人口減少のペースは速まっているようで、もはや公共交通としての鉄道路線の維持...どころか、社会インフラや行政システムを、どうやって維持すべきか...というレベルに至っているわけで。

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【2023年10月26日9時08分】 道南いさりび鉄道線・木古内駅

北海道も、かつての鉄道地図ではいろいろな路線の名前が...
でも、国鉄末期に廃線となった線区が多く、特定地方交通線から3セク転換されたのは池北線、北海道ちほく高原鉄道だけだった。それも2006年に廃止となり、北海道は3セク路線の“空白区”でもあった。

しかし、北海道新幹線の開業に伴って、並行在来線となった津軽海峡線(江差線の一部 ; 五稜郭〜木古内)が3セク化されて。「道南いさりび鉄道」である。

自分にとっては特急化の前...快速「海峡」号で通過して以来の区間である。その「鉄印」は木古内駅前の道の駅なのだが...
最後の朝は早朝、盛岡の旅館を出て、朝一番の新幹線で。
……  ……

2023年10月26日(木)晴れ

普段と違って旅行中は、どんなに早朝出発でもアラームが鳴る直前に目が覚めるという不思議。6時すぎに出発して。
やはり、10月も終わりに近づいてくると朝晩はひんやりしており、“予備”として持ってきていたダウンコートを着ての出発である。

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【2023年10月26日6時22分】 岩手県盛岡市大沢川原付近

不来方橋のところの案内看板、ふと見れば初代・東北新幹線の200系の姿が残っている。
やはり、これが一番「新幹線」らしい姿で。

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【2023年10月26日6時41分】 東北新幹線・盛岡駅

まだ人気もまばらな盛岡駅。
自動券売機で木古内までの座席未指定の立席特急券を買って。

日中の新函館北斗ゆきは「はやぶさ」だが、朝1本は「はやて」なのである。いっそ各駅停車にすれば良いのに、なぜか、いわて沼宮内駅だけを通過する列車である。

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【2023年10月26日6時41分】 東北新幹線・盛岡駅

東海道新幹線は「のぞみ」が加わっただけで、「ひかり」「こだま」の列車名は1964年の開業時から変わっていないが、東北新幹線は列車名が増えて...
開業時から変わらないのは「やまびこ」だけ。「はやて」号はイラストの一番下、E2系10両編成で描かれているが、この「はやて93号」は「はやぶさ」のE5系編成での運転である。

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【2023年10月26日6時50分】 東北新幹線・盛岡駅

北側、IGRいわて銀河鉄道の青山駅近くにある盛岡新幹線車両センターから回送で入線である。
この列車、てっきり、折返しの新函館北斗発「はやぶさ」の送り込みのような列車だと思っていたら、発車間際になると自分が乗った、E526-222号車も窓側席は半分以上埋まっただろうか。意外と乗客は多かったのである。

青森県との県境付近は濃い霧がでており。でも、青森県内に入れば再び清々しい青空が広がって。

意外と多い乗客だったが、ほぼ全ての乗客が二戸駅で一斉に下車。それからも七戸十和田、八戸と青森県内の各駅でまとまった降車客と同じくらいの乗車、ほとんどの乗客は通勤通学などで隣の駅までの利用のような感じで。そして、その混雑も新青森駅まで。数名の乗客になって。

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【2023年10月26日8時21分】 北海道新幹線・第93B列車「はやて93号」(E526-222号車)内

貨物列車を通す必要があるので、1,067 mmと、新幹線用の1,435 mm、2つの軌間に対応する必要があることも、北海道新幹線のネックにもなっているところで。その貨物列車との併走区間、ちょうど奥津軽いまべつ駅には、赤い機関車に牽かれたコンテナ列車が「はやて93号」の通過を待っていて...

トンネルを出たところにも3線区間があって。

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【2023年10月26日8時23分】 北海道新幹線・第93B列車「はやて93号」(E526-222号車)内

新青森駅でJR北海道の車掌に交替。さっそく車内放送で、青函トンネルの案内、トンネルに入るのは、8:15頃とのこと。
これは快速「海峡」のときから変わっておらず。でも、カラフルなLED表示がトンネル壁面で列車の動きに合わせて点滅する、あの画はなくなっており。やはり、トンネルに入ってからは退屈なのは、あの頃と同じだろうか。

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【2023年10月26日8時53分】 北海道新幹線・木古内駅

そして、北海道に入ったところの駅が木古内、快速「海峡」の時代から青函トンネルの入口の駅だった。

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【2023年10月26日8時59分】 北海道上磯郡木古内町字本町付近

さて、道南いさりび鉄道の「鉄印」は駅で無く、駅近くの「道の駅」のカウンターで買うことになっており。
事前の情報では駅の券売機で乗車券を買って、それを持って「道の駅」に行くとのこと。20分程の乗り継ぎ時間、調べてきた通り、函館までの乗車券を買って、大急ぎで「道の駅 みそぎの里 きこない」を目指したのだったが... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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