市原は「鉄道の街」? (4)里見駅 [小湊鐵道]
昔、自分が小学生になる頃だから、昭和50年代から60年頃。夕方、家族でTVを視ていると、ほぼ毎日、必ず流れるCMがあった。
♪ 戸締まり用心 火の用心〜
高見山(先々代の東関親方)が太鼓を叩いて。
そして、最後に、白髪頭の爺さんが子どもに囲まれながら
「一日一善!!!!」
と大きな声で。
“モーターボートの収益金は...に役立てられています”というナレーション、最後に「日本船舶振興会」という文字。
なぜか鮮明に記憶に残っている。ただ、その「モーターボートの爺さん」というのが...、それが笹川さんという大物だと知るのはもっと後になってから。
里見駅のすぐ前には、消防署の分署があって。「火の用心」の幟を見ると、そんなことを思い出さずには居られない<変態鉄>である。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
さて、2月15日の小湊鐵道撮影記。
どうしても里見駅に降り立ったのは、単にすれ違うキハを撮りたかったというだけではなく、もうひとつ気になっていたことが。
…… ……
2023年2月15日(水)曇りのち晴れ
1925年(大正14年)の開業時からの駅舎が残っており。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
もちろん(?)、この駅舎も登録有形文化財。
しかも、ここは近隣の学校の統廃合によって新校がこの駅の近くに置かれたため、列車交換が復活して。
それが「非自動式」、スタフ、票券式が採用され、必然的に駅員配置駅になり。駅舎内の窓口で駅員さんから硬券の乗車券を買うことができる...ある種、スゴい駅なのである。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
この駅も何度も訪れたことがあるのだが...
今回、見に来たかったのは古典貨車。もともと保線作業用として数年前まで五井駅に留置されていた。キハ40形導入に際して五井機関区の留置スペースが足りなくなるため、ちょうどコロナで自粛していた時期に、古典貨車3両が里見駅に移送され。
その直後にも見に来たし、その後、無蓋車2両はイルミネーションが付けられたり...
でも、3両とも木部は損傷が目立っていて、隙間ができて向こう側が見通せるような状態になっており。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
このまま、朽ち果てていくだけか...と思っていたら、最近になって木部の更新が行われ。
昔と...<変態鉄>が生まれる前の時代と同じように、金属部分はそのままに、木部を張り替える作業が行われたみたい。
本来なら黒く塗装されるところだろうが、無垢...というかもともとの木材の色がそのままになっていて。何だか違和感もあるのだが、コレはコレで。
このままの姿で展示されるのだろうか??
今後の展開を楽しみにしているのである。
【2023年2月15日13時43分】 小湊鉄道線・里見駅
ただ、こちらは...
こちらも、貴重な有蓋緩急車。屋根の傷みも見られるようで状態は良くないが、早いところ、修復されてくれると嬉しいのだが...
その費用を募るクラファンなど行われれば協力したい。
【2023年2月15日13時43分】 小湊鉄道線・里見駅
ということで、最近、リフレッシュされたこの無蓋貨車を見に来た次第。
土休日にはボランティアによる物販などが行われるスペース、その横に無蓋貨車2両が留め置かれ。この里見駅、もともと川砂利採取の“支線”が伸びており。それ以外にも、いわゆる車扱いの貨物輸送が長らく行われていたと思われ。たぶん、昔は貨物積み込み線だったかと。
だから、普段、こちらの線路に列車が入ることはありえないのだが...
【2023年2月15日13時46分】 小湊鉄道線・里見駅
踏切まで行ってみれば、錆びた線路は雑草に埋もれつつあるのだが、その奥、踏切部分はちょっと赤みがかった真新しい枕木に更新されており。
もちろん、それは古典貨車を留置する線路を新しくして何かしようというのではなく、本線との分岐部だから...だろうが、本線も含めて数年前までのヘロヘロ感のあった線路は、少しずつ着実に更新が進められているのである。
【2023年2月15日13時47分】 小湊鉄道線・里見駅
その、踏切から撮った里見駅の全景。
何だろうか?? 踏切のすぐ近くの線路沿いに白い花をつけた木があって、それと絡めて撮ろうかとも思ったのだが...
でも、2連のキハとうまく絡めようとすると、自分には構図が思いつかず。
【2023年2月15日13時48分】 千葉県市原市平野付近
もうちょっとスッキリ撮れる場所を探して高滝駅方向へ。
踏切の先、通りに突き当たったところに消防署の分署があって。その前にはなぜかライダーの姿。
14時半過ぎの列車までに撮影地を見つければ良いのだが...
撮影地を探して線路沿いまで入りながら、歩いたが高滝駅を過ぎても「これは!!」と思える場所はなく。結局、いつもの...
【2023年2月15日14時33分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
圏央道のガードをくぐったところの田園地帯。
でも、ここに着くやいなや目の前の踏切機が鳴り出して。慌ててカメラを取り出して。第23列車はキハ200形2連。
【2023年2月15日14時52分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
それが里見駅で交換する上りが、乗ってきたキハ40 1号機が折り返してきた第30列車。
陽の短い時期だけあって、15時近くになるとだいぶ陽は西に傾いており。いい感じの斜光線である。
【2023年2月15日15時44分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
そして、第25列車は再びキハ200形2連。でも、こちらは片方が雨樋に赤が入ったタイプ。
“ギラリ”の地点とはちょっとズレてしまったが、それでも夕日が当たって...、朱色のキハの車体が輝いている。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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♪ 戸締まり用心 火の用心〜
高見山(先々代の東関親方)が太鼓を叩いて。
そして、最後に、白髪頭の爺さんが子どもに囲まれながら
「一日一善!!!!」
と大きな声で。
“モーターボートの収益金は...に役立てられています”というナレーション、最後に「日本船舶振興会」という文字。
なぜか鮮明に記憶に残っている。ただ、その「モーターボートの爺さん」というのが...、それが笹川さんという大物だと知るのはもっと後になってから。
里見駅のすぐ前には、消防署の分署があって。「火の用心」の幟を見ると、そんなことを思い出さずには居られない<変態鉄>である。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
さて、2月15日の小湊鐵道撮影記。
どうしても里見駅に降り立ったのは、単にすれ違うキハを撮りたかったというだけではなく、もうひとつ気になっていたことが。
…… ……
2023年2月15日(水)曇りのち晴れ
1925年(大正14年)の開業時からの駅舎が残っており。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
もちろん(?)、この駅舎も登録有形文化財。
しかも、ここは近隣の学校の統廃合によって新校がこの駅の近くに置かれたため、列車交換が復活して。
それが「非自動式」、スタフ、票券式が採用され、必然的に駅員配置駅になり。駅舎内の窓口で駅員さんから硬券の乗車券を買うことができる...ある種、スゴい駅なのである。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
この駅も何度も訪れたことがあるのだが...
今回、見に来たかったのは古典貨車。もともと保線作業用として数年前まで五井駅に留置されていた。キハ40形導入に際して五井機関区の留置スペースが足りなくなるため、ちょうどコロナで自粛していた時期に、古典貨車3両が里見駅に移送され。
その直後にも見に来たし、その後、無蓋車2両はイルミネーションが付けられたり...
でも、3両とも木部は損傷が目立っていて、隙間ができて向こう側が見通せるような状態になっており。
【2023年2月15日13時42分】 小湊鉄道線・里見駅
このまま、朽ち果てていくだけか...と思っていたら、最近になって木部の更新が行われ。
昔と...<変態鉄>が生まれる前の時代と同じように、金属部分はそのままに、木部を張り替える作業が行われたみたい。
本来なら黒く塗装されるところだろうが、無垢...というかもともとの木材の色がそのままになっていて。何だか違和感もあるのだが、コレはコレで。
このままの姿で展示されるのだろうか??
今後の展開を楽しみにしているのである。
【2023年2月15日13時43分】 小湊鉄道線・里見駅
ただ、こちらは...
こちらも、貴重な有蓋緩急車。屋根の傷みも見られるようで状態は良くないが、早いところ、修復されてくれると嬉しいのだが...
その費用を募るクラファンなど行われれば協力したい。
【2023年2月15日13時43分】 小湊鉄道線・里見駅
ということで、最近、リフレッシュされたこの無蓋貨車を見に来た次第。
土休日にはボランティアによる物販などが行われるスペース、その横に無蓋貨車2両が留め置かれ。この里見駅、もともと川砂利採取の“支線”が伸びており。それ以外にも、いわゆる車扱いの貨物輸送が長らく行われていたと思われ。たぶん、昔は貨物積み込み線だったかと。
だから、普段、こちらの線路に列車が入ることはありえないのだが...
【2023年2月15日13時46分】 小湊鉄道線・里見駅
踏切まで行ってみれば、錆びた線路は雑草に埋もれつつあるのだが、その奥、踏切部分はちょっと赤みがかった真新しい枕木に更新されており。
もちろん、それは古典貨車を留置する線路を新しくして何かしようというのではなく、本線との分岐部だから...だろうが、本線も含めて数年前までのヘロヘロ感のあった線路は、少しずつ着実に更新が進められているのである。
【2023年2月15日13時47分】 小湊鉄道線・里見駅
その、踏切から撮った里見駅の全景。
何だろうか?? 踏切のすぐ近くの線路沿いに白い花をつけた木があって、それと絡めて撮ろうかとも思ったのだが...
でも、2連のキハとうまく絡めようとすると、自分には構図が思いつかず。
【2023年2月15日13時48分】 千葉県市原市平野付近
もうちょっとスッキリ撮れる場所を探して高滝駅方向へ。
踏切の先、通りに突き当たったところに消防署の分署があって。その前にはなぜかライダーの姿。
14時半過ぎの列車までに撮影地を見つければ良いのだが...
撮影地を探して線路沿いまで入りながら、歩いたが高滝駅を過ぎても「これは!!」と思える場所はなく。結局、いつもの...
【2023年2月15日14時33分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
圏央道のガードをくぐったところの田園地帯。
でも、ここに着くやいなや目の前の踏切機が鳴り出して。慌ててカメラを取り出して。第23列車はキハ200形2連。
【2023年2月15日14時52分】 小湊鉄道線・高滝-上総久保
それが里見駅で交換する上りが、乗ってきたキハ40 1号機が折り返してきた第30列車。
陽の短い時期だけあって、15時近くになるとだいぶ陽は西に傾いており。いい感じの斜光線である。
【2023年2月15日15時44分】 小湊鉄道線・上総久保-高滝
そして、第25列車は再びキハ200形2連。でも、こちらは片方が雨樋に赤が入ったタイプ。
“ギラリ”の地点とはちょっとズレてしまったが、それでも夕日が当たって...、朱色のキハの車体が輝いている。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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