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単行になったキハ52を撮りに夷隅へ <後編> [いすみ鉄道]

3月にJRグループの全国規模のダイヤ改正が実施される。それに合わせて、大手・中小私鉄各社もダイヤを変更するのが最近の流れ。
今春の “目玉” は東急と相鉄の直通運転、新横浜線の開業だろうか。あれは日付がちょっとズレていたような...

仕事の関係で定期的に横浜に行くことがあるのだが、自分は渋谷から東横線で行っている。15分間隔で走る “東横特急Fライナー” が便利。
“もとちゅう” ゆきの一部が菊名から新横浜に向かうとなると、そこはちょっと心配。あと、とうとう東横線もワンマン化されるらしく。
JRとの乗り入れがあるところはもちろん、その他、中小事業者も順次、新ダイヤを発表する時期なのだが...

毎年、いすみ鉄道の新ダイヤ発表は、全国の鉄道事業者の中でも “殿” として。直前まで<鉄>たちをヒヤヒヤさせるのである。

キハの急行列車のダイヤがどうなるのか?

レストラン・キハの営業が終了した現在、これを毎週末に運転するのか、期日指定にするのか、あるいは団体貸切だけにするのか?

固唾を呑んで見守っている段階である。

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【2022年12月4日12時28分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘ー上総中川

さて、12月のいすみ鉄道撮影記。

久々のキハ52形単行。いままでキハ28形との連結面にあって、その顔を見ることができなかった大原側から撮れるポジションへ。
ドン曇りの天候だからこそ、どこででも撮れるのだが...

……  ……

2022年12月4日(日)曇り

メキシコ通りはツルツルのタイル舗装。氷っている道を歩くかのように歩幅を詰めて歩いていった先にあるのが「御止川コース」。
たぶん、全長でも数百メートル、高低差でも、どうだろうか、マンションの上層階まで階段で上がるくらいの感じだろうか。

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【2022年12月4日10時03分】 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜付近

入口こそ、来る人を拒むように木々の枝が両側から倒れ込んでいる感じだが、そこを過ぎると、まさに遊歩道のような感じ。陽射しが当たらないのと、すれ違う人が誰も居ないのさえ平気だったら、なんてことはない。三脚を持ってカメラバッグを担いでいても平気な...。ハイキングコースというよりはただの遊歩道だろうか。途中から、階段が多くなるが、木製の...丸太をヨコに渡したような感じで段が組まれ。手すりのある部分もあって歩きやすい。

その “サミット” にあたるのは5分ほど歩いたところの東屋の付近だろうか。そこからもう一度、階段を上り下りすると、ちょっとだけ視界が開けて。

何年ぶりかで訪れる「祠俯瞰」である。遥か向こうに大多喜病院のところの踏切から小谷松に至る区間。まっすぐ伸びる線路を見渡すことができる。
ただし、望遠300 mmでは、どう考えてもパワー不足である。

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【2022年12月4日10時54分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

試し撮りは第58D列車。晴れると完全なまでに逆光になってしまう地点なので、田んぼに水が張られる時期が一番、画になると思われるのだが...

2週間前、自分がカメラを構えていた、まさにその地点に、お1人、三脚を置いてカメラを構えている人がいるみたい。
本来、鉄道写真には他の撮影者が入ったものは無価値...とする考え方があるが、こういうときは1つの画として良いのではないかと思っている。
ちょうど、その祠のところの踏切を通過して、こちらに近づいてくる350形単行である。上り列車だとヘッドライトが良いアクセントになって。

いったん、カメラを三脚から外して、ひと呼吸おいてから構え直すだけの余裕がある。

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【2022年12月4日10時55分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

大多喜病院のところの踏切を通過した列車は、木立の中に消えて...
ちょうど、柳原のところで再び見えてくる。柳原踏切から、あの城バックの新丁の橋のところはここからは見えないのだが...

通過していく350形を再び捉えて。

さぁ、キハの第101D列車までは逆光だから、後追いになるキハは黒く潰れてしまうわけで...

でも、幸い(?)、雲が増えてきて。予報の通りである。

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【2022年12月4日11時23分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

さぁ、待つこと20分少々、キハ52形がゆっくりと柳原を通過し...

これを撮ってから、落ち着いてカメラを三脚にセットし、構図を微調整して...、それでも、じゅうぶん余裕があって。

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【2022年12月4日11時24分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

逆光が和らいで...

ちょうど良い感じで撮ることができた。

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【2022年12月4日11時25分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

遠くで見ている分、キハは本当にゆっくりゆっくりと走っていく。路と絡み合うように蛇行して流れる夷隅川、その鉄橋を渡れば、キハは小谷松へと消えていく。その姿が見えなくなるまで見送ったらカメラを仕舞って。

「御止川コース」、この撮影地点のすぐ先で折れ重なった木々の枝が完全に道を塞いでおり。藪漕ぎ...というか、枯れ枝を払い除けながらでない限り、大多喜病院側の出口へと向かうのは困難。もと来た道を折返し...
足元に注意しながら歩いていると、結構、長い時間、歩いたような気になったものだが、時計を見ると数分でメキシコ通りへと戻っており。

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【2022年12月4日11時40分】 いすみ鉄道・大多喜駅

ゆきは大多喜駅から上り坂が続くが、帰りは滑りやすい足元さえ気をつければラクな道のり。
あっという間に、大多喜駅へと戻ってきた。先ほど、キハ52形を撮った地点に立つと、貫通路の塞ぎ板を見せながら検修庫前に佇むキハ28 2346号車。
何だか寂しげな...

さて、次の上り第102D列車は...

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【2022年12月4日12時18分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

曇り空なので、撮影地に悩まなくてよく。
のんびり歩いて向かったのは、森宮の先の、あのカーブ。左右に位置を変えながら構図を決められるのも、前回まででは考えられなかったこと。

試し撮りは第61D列車。直前になって、自分の周囲に2?3人の “同業者さん” が集まって。

そして...

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【2022年12月4日12時28分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘ー上総中川

城見ヶ丘駅から鬱蒼とした木々の中を抜けて、森宮へと...

キハの姿が視界に入ってくるのだった。

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【2022年12月4日12時28分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘ー上総中川

「よしっ」
確かな手応え。何度も撮っている撮影地だが、キハ52形単行で撮るのは久々である。

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【2022年12月4日12時28分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘ー上総中川

すかさず、後追いでもう1枚。
ドン曇りだからこそ、の、後追いショットである。

さて、最後の第103D列車は??

いくつかの “候補” は考えていたが、そのうち、増田橋を選択。2011年にキハ52が走り出した当初などに何度か撮っているのだが...
ここ、線路と道路橋が近接しており、さらに2両編成だと木々の中に2両目のキハが隠れてしまう...とあって、ここ数年は撮ることのなかった場所だった。

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【2022年12月4日13時30分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘ー上総中川

空は、いよいよ薄暗く。
焦点距離は短め、サイドからの撮影、と、シャッター速度が必要な状況でコレは厳しい。

下を流れる夷隅川の水が思ったよりも透き通っていたこともあって、川面を入れて縦位置で。列車の姿を小さくすることで被写体ブレを防ぎたい...のが狙いだが。

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【2022年12月4日13時51分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

14時前、ISO値を上げて何とかキハの姿を撮り。

ゆっくりと歩いて高速バス乗り場へと向かうのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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hideta-o

国鉄形気動車が単行で田園地帯を走る...頭の中に「新日本紀行」のテーマが流れてきます^_^.
by hideta-o (2023-02-09 13:36) 

ferrum_queserasera

hideta-o さん

コメントありがとうございます。
ほんと、そんな風景です。(光線状態の関係で撮るのは難しいですが...)
次は、田んぼに水が張られた時期を狙って撮りに行きたいと思います。

by ferrum_queserasera (2023-02-09 22:55) 

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