単行になったキハ52を撮りに夷隅へ <前編> [いすみ鉄道]
何だか「房総のキハ専門」ブログのようになりつつある拙ブログ。もちろん、キハ28形の引退が大きな引き金だったのだが、2011年にキハが走り出して...その直後のような頻度で房総を訪れていた、2022年秋から冬にかけての<変態鉄>だったのである。
“キハ28狂騒曲” の終わった直後の日曜日、今度はゆっくり撮れるのではないか...と、若干、天邪鬼な考えで。何とも自分らしいといえば自分らしいが。
【2022年12月4日9時51分】 いすみ鉄道・大多喜駅
やっぱり、そのとおりで。先日までの喧騒が嘘であるかのように、大多喜の街でも沿線の撮影地でも<鉄>の姿を見ることは殆どなかった。
そんな中、キハ28形導入に伴ってキハが2両編成になって以来、撮ることを控えていた撮影地がいくつかあって。
自分の<撮り鉄>、2両編成なら2両の姿が完全に見渡せる場所でないと納得いかない...、そういう性格なのである。つまり、車体の一部分だけをうまく切り取った1枚を撮れるだけのセンスがない...ということなのだが。
単行のキハだからこそ、2連の時代には撮れなかった撮影地に久々に。特に2連の時代には見ることができなかった大原方の “顔” が見えているカットも撮ってみたくて。雲が多く撮影には苦労もあったが、それでも、久々に単行で走るキハ52 125号車の姿を撮ってきたのだった。
…… ……
2022年12月4日(日)曇り
いつもどおり、5時半に起きて。6時半の井の頭線で出発。
新宿駅で中央線ホームに上がると...
【2022年12月4日6時59分】 中央本線・新宿駅
最近は見ることがなくなっていた「新宿わかしお」号が255系で “復活” しており。
“BOSO View Express”としてデビューしたのはJR東日本が発足した直後の時期だった。そう、まだ車両型式も「E」がなく。
先日、JR東海の「ワイドビューひだ」キハ85系の定期運行終了が話題になっていたが、既に「国鉄型」ではなく、JR初期の華やかだった頃の車輌たちも老朽取替の対象になってくることが目立っており。
この255系も、まもなく引退が予定されているのだとか...。あまり縁のある車輌ではないものの、普通車でもゆったりとしたシート、確か、足掛けまで付いており。平成初期の、まだ世の中が明るかった時代がいまも残っているところが懐かしくて。
さて、向かい側のホームから、いつもどおり、快速電車で東京駅。賑わいを取り戻してきた東京駅を通り抜け、八重洲の地下街にある「バスターミナル東京八重洲」から、7:50発の御宿ゆき。
【2022年12月4日9時13分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近
この日は15名くらいの乗客、市原鶴舞バスターミナルにはゴルフ場の送迎車が並んでおり。このバスも、その足として定着しつつあるようで。ここ2, 3年、市原鶴舞での乗降がコンスタントに増えているような感覚。
大多喜には定刻よりちょっと早いくらいの到着。
【2022年12月4日9時29分】 いすみ鉄道・大多喜駅
大多喜駅の向かい側にある “観光本陣” でトイレを借りるのも、自分のルーティンのようなもので。
そのまま、大手門のところで出発を前に点検を受けているキハの姿を眺めるのだが...
ずっと変わらないDMH17Hエンジンのアイドリング音。
でも、エンジンがかかっているのはキハ52形だけ。キハ28形とは切り離されており。
【2022年12月4日9時29分】 いすみ鉄道・大多喜駅
この塞ぎ板が付いた貫通路を見るのも、何だか新鮮なような、寂しいような。
さて、このとき、キハ52形とキハ20-1303号車が並んでいた。キハ20-1303号車は「いすみ型」5両の最後の1両として導入されており、キハ52形とそっくりに仕上げられた外観が特徴。そのソックリな並びを撮ろうとしていたら...
【2022年12月4日9時30分】 いすみ鉄道・大多喜駅
構内作業の関係だろうか、貫通扉が開けられて。「残念!!」と思っていたら、本来、列車のない時間帯に突然、メキシコ通りの踏切が鳴り出して。
もう1両の300形が転線、手際の良い作業で連結作業が完了すると...
【2022年12月4日9時47分】 いすみ鉄道・大多喜駅
ぬぁんと...
営業運転では最長で2両編成、あくまで大多喜駅構内の入換作業だが、302+1303+301 の “3両編成” が動き出して。
もう、これには驚き。何年も撮りに通っていて、このシーンに出会うのは初めてのこと。
【2022年12月4日9時47分】 いすみ鉄道・大多喜駅
駐輪場の中に入り込んで撮るしか無かったが、洗車台までの構内の小移動。それを撮ることができたのは、この日の大きな “収穫”。
洗車台や給油施設がある、ホーム裏側の線路に入って。
さぁ、ここまで見たら撮影地へ。前回とは一変、本当に同じ路線なのか心配、というか、キハが走るかどうか不安になる位、カメラを持った<鉄>に出会うことがなくて。その分、気楽に。
最初は大多喜病院付近で撮ろうと思っていた。それなら、旧番所のところを斜めに入り町役場の裏を抜けて新丁の方に出る経路だが、ちょっと気分を変えて。小学校の方へと進んで南廓踏切を渡ってメキシコ通りへ。
タイル舗装の歩道は、陽当たりが悪いところが濡れて滑りやすくなっており、足をとられそうになりながら...
【2022年12月4日10時03分】 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜付近
その途中、鬱蒼とした木々。ちょっと入るのを躊躇ってしまうような脇道に「御止川コース」の文字。全長数百メートルのハイキングコースである。
しばらく前に訪れたときは、ここに寅ロープが張られ、立入禁止になっていたが、それが外されたということは...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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“キハ28狂騒曲” の終わった直後の日曜日、今度はゆっくり撮れるのではないか...と、若干、天邪鬼な考えで。何とも自分らしいといえば自分らしいが。
【2022年12月4日9時51分】 いすみ鉄道・大多喜駅
やっぱり、そのとおりで。先日までの喧騒が嘘であるかのように、大多喜の街でも沿線の撮影地でも<鉄>の姿を見ることは殆どなかった。
そんな中、キハ28形導入に伴ってキハが2両編成になって以来、撮ることを控えていた撮影地がいくつかあって。
自分の<撮り鉄>、2両編成なら2両の姿が完全に見渡せる場所でないと納得いかない...、そういう性格なのである。つまり、車体の一部分だけをうまく切り取った1枚を撮れるだけのセンスがない...ということなのだが。
単行のキハだからこそ、2連の時代には撮れなかった撮影地に久々に。特に2連の時代には見ることができなかった大原方の “顔” が見えているカットも撮ってみたくて。雲が多く撮影には苦労もあったが、それでも、久々に単行で走るキハ52 125号車の姿を撮ってきたのだった。
…… ……
2022年12月4日(日)曇り
いつもどおり、5時半に起きて。6時半の井の頭線で出発。
新宿駅で中央線ホームに上がると...
【2022年12月4日6時59分】 中央本線・新宿駅
最近は見ることがなくなっていた「新宿わかしお」号が255系で “復活” しており。
“BOSO View Express”としてデビューしたのはJR東日本が発足した直後の時期だった。そう、まだ車両型式も「E」がなく。
先日、JR東海の「ワイドビューひだ」キハ85系の定期運行終了が話題になっていたが、既に「国鉄型」ではなく、JR初期の華やかだった頃の車輌たちも老朽取替の対象になってくることが目立っており。
この255系も、まもなく引退が予定されているのだとか...。あまり縁のある車輌ではないものの、普通車でもゆったりとしたシート、確か、足掛けまで付いており。平成初期の、まだ世の中が明るかった時代がいまも残っているところが懐かしくて。
さて、向かい側のホームから、いつもどおり、快速電車で東京駅。賑わいを取り戻してきた東京駅を通り抜け、八重洲の地下街にある「バスターミナル東京八重洲」から、7:50発の御宿ゆき。
【2022年12月4日9時13分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近
この日は15名くらいの乗客、市原鶴舞バスターミナルにはゴルフ場の送迎車が並んでおり。このバスも、その足として定着しつつあるようで。ここ2, 3年、市原鶴舞での乗降がコンスタントに増えているような感覚。
大多喜には定刻よりちょっと早いくらいの到着。
【2022年12月4日9時29分】 いすみ鉄道・大多喜駅
大多喜駅の向かい側にある “観光本陣” でトイレを借りるのも、自分のルーティンのようなもので。
そのまま、大手門のところで出発を前に点検を受けているキハの姿を眺めるのだが...
ずっと変わらないDMH17Hエンジンのアイドリング音。
でも、エンジンがかかっているのはキハ52形だけ。キハ28形とは切り離されており。
【2022年12月4日9時29分】 いすみ鉄道・大多喜駅
この塞ぎ板が付いた貫通路を見るのも、何だか新鮮なような、寂しいような。
さて、このとき、キハ52形とキハ20-1303号車が並んでいた。キハ20-1303号車は「いすみ型」5両の最後の1両として導入されており、キハ52形とそっくりに仕上げられた外観が特徴。そのソックリな並びを撮ろうとしていたら...
【2022年12月4日9時30分】 いすみ鉄道・大多喜駅
構内作業の関係だろうか、貫通扉が開けられて。「残念!!」と思っていたら、本来、列車のない時間帯に突然、メキシコ通りの踏切が鳴り出して。
もう1両の300形が転線、手際の良い作業で連結作業が完了すると...
【2022年12月4日9時47分】 いすみ鉄道・大多喜駅
ぬぁんと...
営業運転では最長で2両編成、あくまで大多喜駅構内の入換作業だが、302+1303+301 の “3両編成” が動き出して。
もう、これには驚き。何年も撮りに通っていて、このシーンに出会うのは初めてのこと。
【2022年12月4日9時47分】 いすみ鉄道・大多喜駅
駐輪場の中に入り込んで撮るしか無かったが、洗車台までの構内の小移動。それを撮ることができたのは、この日の大きな “収穫”。
洗車台や給油施設がある、ホーム裏側の線路に入って。
さぁ、ここまで見たら撮影地へ。前回とは一変、本当に同じ路線なのか心配、というか、キハが走るかどうか不安になる位、カメラを持った<鉄>に出会うことがなくて。その分、気楽に。
最初は大多喜病院付近で撮ろうと思っていた。それなら、旧番所のところを斜めに入り町役場の裏を抜けて新丁の方に出る経路だが、ちょっと気分を変えて。小学校の方へと進んで南廓踏切を渡ってメキシコ通りへ。
タイル舗装の歩道は、陽当たりが悪いところが濡れて滑りやすくなっており、足をとられそうになりながら...
【2022年12月4日10時03分】 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜付近
その途中、鬱蒼とした木々。ちょっと入るのを躊躇ってしまうような脇道に「御止川コース」の文字。全長数百メートルのハイキングコースである。
しばらく前に訪れたときは、ここに寅ロープが張られ、立入禁止になっていたが、それが外されたということは...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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