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2022.10 関西・九州へ(14)金田駅 <後編> [3セク鉄道「鉄印」の旅]

「灯台下暗し」ではないだろうが、毎日、利用している京王井の頭線。コロナ禍に入って以来、見ていなかった気がする「迎春」のヘッドマークを付けた編成が走っており。そんなことに気づいたのは、月曜のこと。

調べてみれば、そのことは京王の公式サイトにリリースも出ていて。全く気づいていなかった。しかも、自分が知っている「迎春」のマークではなく、新デザインのもの。公式サイトの情報では15日頃まで掲出する予定とのことで、近々、撮りに行きたいと思っている。
でも、そういう「いつでも行ける」「いつでも撮れる」と思えるものほど、後回しになってしまって、その機会に恵まれないまま終わっているもので。できるだけ早く撮っておきたいのだが、とうとう自分も仕事が本格化して来る時期。年度末...というわけではないが、毎年、ここから4月に入るまでは、公休日すら取れない状況になるのは必至で。1年間で一番、つらい時期なのである。

さて、そういう口を開けば愚痴しか出てこない時期に入ってきて。気分は憂鬱なのだが、ブログの方は、引き続き、10月の九州の話題を粛々と続けていきたい。

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【2022年10月24日9時40分】 平成筑豊鉄道伊田線・金田駅

金田駅の窓口営業は10時から。ちょっと早く着きすぎたみたい。お目当ての「鉄印」は実は入手できるにはできるが、10時を回るまで待つか、9:41発の列車で直方へと向かうか、迷いながら過ごしたのだった。

でも、その前に...

……  ……

2022年10月24日(日)晴れ

何だかんだと文句を言っているものの、せっかく来たのだから「ことこと列車」も撮っておきたくて。

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【2022年10月24日9時20分】 平成筑豊鉄道・金田駅

この日は、朝、田川伊田駅に着いたときは激しい雨になったが、20分程で雨は上がって。金田駅につく頃には晴れ間が。
ただ、空に雲は多く、ときおり、その雲が太陽を隠して。そうすると逆光になる「ことこと列車」もキハ2004号車も撮れるわけで。

「ことこと列車」を撮ろうと、その雲が広がるタイミングを狙って跨線橋の階段を上り下り。でも、カメラを構えようとした瞬間に陽射しが戻ってきたり...。う〜ん、そんなことを繰り返しつつ。

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【2022年10月24日9時22分】 平成筑豊鉄道・金田駅

この金田駅、3セク転換後は車両基地と本社機能が併設されており。3路線の運転上の拠点となっている。
その詰所...というか、事務所の窓には旧国鉄伊田線の時代のものだろうか、琺瑯製の駅名看板と、旧型客車のものと思しき側サボが。
それに混ざって、北海道の旧広尾線「愛国ー幸福」があるのが、ちょっと気になるところ。下に見えるのは14系臨時快速「ムーンライト九州」のものだろうか。

時間があるので、いったん駅舎の外へ。運賃は車内収受に統一されているため、改札口はなくて。

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【2022年10月24日9時27分】 平成筑豊鉄道・金田駅

駅を出たところには「ことこと列車」をあしらった郵便ポストと森鴎外の文学碑。
鴎外は陸軍軍医時代に小倉(北九州市)で過ごしたことがあるようで、その話の中に「金田停車場」というワードが出てくるようで...

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【2022年10月24日9時28分】 平成筑豊鉄道・金田駅

そんな駅舎には金田駅のネーミングライツの出資者である温泉施設の看板が。確か、駅裏の、キハ2004号車の停まっているあたりにあったような...。
さて、その駅舎内。ガラーンとした待合室部分の片隅に1台の自動販売機が置かれており。窓口営業時間外も、これで「鉄印」を買えるようになっているのは珍しいところ。本当は窓口で買いたいが、駅周辺に時間を潰せるような場所もなさそうで、9:41発の列車で直方へと急ぐか、もう1時間待つか悩んだが…。

若い頃と違うのは「クソっ!! 失敗したぁ」と思うのではなく、こういうときに「もう一度、金田駅を訪問すれば良いのだ」と思えるようになったこと。
自販機に300円を投入して。白無地の厚紙でできた手のひらサイズの箱が1個出てきて。その中に軽く曲げた状態で「鉄印」が収納されており。
日付を自分で書き込まないといけないのが、ちょっと寂しいところだが平成筑豊鉄道の「鉄印」も入手。

さぁ、雲が出てきた。

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【2022年10月24日9時36分】 平成筑豊鉄道・金田駅

跨線橋の階段を上がって。ようやく撮れたこの姿である。
ちょっとメタリック調の赤い塗装にペタペタとレタリング。どこかで見たようなデザインだが...。

この列車、土休日を中心に伊田線で運行される予約制の「レストラン列車」で、1乗車、1万数千円の料金である。

ちなみに、駅を跨ぐ形で道路は高架で繋がっており。その高架がバックに写り込んでいる。ちょうど「ことこと列車」の一部が、その高架下にあたる位置に停まっている感じ。

……  ……

ローカル線の中では運転本数が多いのもこの路線の特徴だろうか。毎時1〜2本の運転本数が確保されており。この駅に着いて30分、9時半を回ると再び列車の発着ラッシュが始まる。

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【2022年10月24日9時37分】 平成筑豊鉄道糸田線・金田駅

先陣を切って、田川後藤寺からの第310D列車が一番南側の車両基地に面した位置にある4番のりばへ到着。

3番ホーム(使用休止)はその向かい側の短い欠き取りホームで、直方方面の2番ホームとは対面での乗り換えが可能。後藤寺から到着した人も半数以上は、直方ゆきのホームへ移動しただろうか。

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【2022年10月24日9時37分】 平成筑豊鉄道伊田線・金田駅

さぁ、ホームに人が増えてきて。続いて、9:41発の直方ゆきが到着するはず。その前にキハ2004号車をもう一度。

次に金田駅に来るときは、今度こそ窓口で「鉄印」を。そして、キハ2004号車が動く姿を見に来たい。

そうこうしていると、続けて行橋からの第5220D列車。やはり、400形単行で到着した列車、2番ホームに入るかと思えば前ドアがホームにかかるギリギリの位置で停車。「どうした??」と思っていたのは、<変態鉄>だけだったみたい。出口ドアだけがホームにかかった状態でドアが開けば...

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【2022年10月24日9時40分】 平成筑豊鉄道伊田線・金田駅

すぐに車両基地から400形がもう1両出庫。到着した列車に触りそうなくらいまで近づいて“縦列停車”。こちらが、9:41発の第1220D列車になるみたいで。
ちょうど、行橋からの列車がこの駅で車両交換するような形になる運用だった。行橋・伊田から到着したみなさんも同じホームで前方の列車に乗り換え。

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【2022年10月24日10時08分】 平成筑豊鉄道伊田線・直方駅

合わせて乗客は20名くらいだっただろうか。ロングシートの車内は半分以上の席が埋まった状態で。
やはり、地元の形と思しき乗客が多く線内の短距離利用が多い...つまり、地域の足として定着している...というのが、この路線の印象である。

直方に近づくに連れて車内の乗客はますます増えてきて。最後の停車駅、南直方御殿口駅付近からJR筑豊本線と並走するような感じになると、まるで複々線区間。そのJR直方駅の片隅に曲がりするような感じの細い行き止まりホームが、平成筑豊鉄道直方駅だった。

さぁ、ここから高速バスで一気に... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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