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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(12)変わりゆく駅、変わらぬ色 [富山地方鉄道]

欲張りすぎると失敗する...というのは、旅行でも撮影でも同じみたい。大急ぎで駆け足で回ると印象が薄らいでしまうというのは間違いないみたい。
でも、やはりプランを考える場合は、アレもコレも...となってしまいがち。

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【2022年6月30日10時01分】 富山地方鉄道本線・電鉄富山駅

6月30日の朝。富山に到着したのは8時半、10時台の空港ゆきバスに乗ることは決めており。<変態鉄>に与えられた時間は約2時間。
この時間の中で「牛島公園のキューロク」「路面電車の南北接続」と「地鉄電車(鉄道線)の撮影」と朝食と欲張りな考えだったのだが、電鉄富山エスタ前電停に戻ってきた時点で既に10時に...

でも、それでも、改札ラッチ越しであっても...


……  ……

2022年6月30日(木)晴れ

南北接続の、富山港線と富山市内軌道線を結ぶ、駅北の数十メートルの区間も無事、初乗車を果たして。

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【2022年6月30日9時56分】 富山地方鉄道富山軌道線・電鉄富山エスタ前-富山駅

そのまま環状線を1周して戻ってきたのは10時。富山駅まで乗った方がバス停には近いのだが、1つ手前の電鉄富山エスタ前電停で下車。移転前のJR富山駅はここが最寄りだった。

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【2022年6月30日9時56分】 富山地方鉄道富山軌道線・電鉄富山エスタ前-富山駅

写真の左隅に道路信号があるが、この下をまっすぐ進むと旧バスロータリー、そのちょっと奥に旧駅舎の正面玄関があった。そう、駅舎に入ってステーションデパートで買い物して...
<変態鉄>が小さかった頃、特急「白山」号で6時間ほどかけて上野まで戻るときの、うちの家族のルーティンだった。

親の郷里が富山だと話すと、「あぁ、涼しくて良さそうですね」とよく言われる。やはり、北陸と言えば冬の雪の時期のイメージが強いみたいで。
でも、最近はそれほど雪は降らなくなっており。むしろ、ずっと変わらず、夏の暑さだけは半端ないのである。しかも気温以上に暑く感じられるような...、この朝もよく晴れて暑くて暑くて。6月とはいえ、もう真夏の猛暑。それもあってか、駅前を行き交う人の姿は疎らで、大きな温度計を持ったおねーさんが...TVの中継である。そこをカメラを持って横切るオッサンが<変態鉄>。

ようやく日陰に入り、階段を上れば、電鉄富山駅である。

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【2022年6月30日10時01分】 富山地方鉄道本線・電鉄富山駅

「電鉄富山」というのは地鉄電車のターミナル駅。地鉄の前身、富山電鐵の「電鉄」を冠したまま...というのも、考えてみれば不思議なものである。そして、自分が物心つく前から電鉄富山駅は、いまの地鉄ホテル併設の駅舎だった気がする。
そんな電鉄富山駅、改札の先に頭端式4線のホームが並ぶ風景はターミナル駅としての風格があった。

でも、2年間の間にここも大きく変貌しており。地鉄電車の最初の1区間、電鉄富山-稲荷町間は複線で、北陸本線の南側を並走するような形になっていた。あいの風とやま鉄道線が高架化されると、地鉄電車だけが地平で残っていたが、こちらも高架化されることが決まっており。
その工事のために、片側のホームを使用中止にしており。工事用フェンスで囲まれた姿は、何だか寂しく...

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【2022年6月30日10時01分】 富山地方鉄道本線・電鉄富山駅

ちょうどそこへ、14760形が到着。
時刻表を見てやって来た訳でもないのに、運が良い。

本当は隣の稲荷町駅まで往復して、車両基地に並ぶ電車たちをスナップして...と思っていたが、残念ながら時間切れだったのである。

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【2022年6月30日10時01分】 富山地方鉄道本線・電鉄富山駅

“雷鳥色”の電車が4番ホームに入線するシーンを撮ったら...

こちら側のホームは、まだ工事が行われておらず、自分が知っているままの情景が残っていた。本当はホーム端のヘッドマークを眺めて行きたかったが...

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【2022年6月30日10時02分】 富山地方鉄道本線・電鉄富山駅

改札口ヨコには、その駅高架化工事に関するホーム切り替えの告知が貼られており。時代の変化とはいえ、小さい頃から知っていた「富山の駅」が、この電鉄富山の高架化ですべて消えることになる訳で。
う~ん、それだけ自分も歳をとったということなのか。

普段、この時期なら午前中の電鉄富山駅は立山黒部アルペンルートに向かう観光客や登山客でごった返しているのだが、外国人旅行客の入国制限が厳しかった時期。駅内は閑散としており。

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【2022年6月30日10時07分】 富山地方鉄道富山軌道線・電鉄富山エスタ前-富山駅

新幹線の富山駅を右に見ながら駅前広場を進んでいけば、現在のバス乗り場の先が市内軌道線の線路。

駅北へ乗り入れるのは基本的に超低床連接車だけに限定されており。(広島風に言えば)単車たちは駅から南側の、従来の市内軌道線内限定で運用されており。
デ8000形どうしのすれ違い。つい最近のことだと思っていたが、この電車も早いもので、まもなく三十路を迎えるわけで...、市内電車冷房化100%達成の立役者だが、連接車たちの影に隠れてしまって...
5両の小所帯ながらマニア的には「日本車輌製造製の路面電車」という非常に珍しい車両でもあって。

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【2022年6月30日10時10分】 富山地方鉄道富山軌道線・電鉄富山エスタ前-富山駅

でも、やっぱり、<変態鉄>にとって“富山の電車”といえば、このデ7000形。
デ7012号車は車体広告のないスッキリした外観。この塗装は90年台以降、デ8000形に合わせて塗装変更されたもの。すっかり慣れたのは確かだが...

そんなところで...

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【2022年6月30日10時14分】 富山地方鉄道富山軌道線・新富町-富山駅

僅かな滞在時間だったのにもかかわらず、ぬぁんと、向こうからやって来たのはデ7018号車である。そう、この色!!

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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