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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(4)向陽台バス停 [路線バス・高速バス]

自分の人生には、「あのとき、なぜ、あんなことをした(言った)のだろう」と、いまも忘れない経験がいくつかある。そのときは、そのときで、考えて判断していたのは確かでも、後になってみると「なぜ、あんな...??」となるのである。
タイムマシンがあったら、そのときに戻って、違う判断をしてみたかったと思うような。

そう、お目当て浅野川線8800形は、5編成のうちの2本だけ。つまり、撮りに行っても車庫で休んでいる姿を眺めるだけ...という確率は決して低くなく。
そうであるからこそ「プランB」を準備していた。そのために、この日もカメラバッグの中には「鉄印帳」を...。

でも、そういう風に準備をしてきたときに限って...、むしろ、ラッキーだったのだが、そのお目当ての8800形が運用に入っていてくれた。
大喜びで撮っていたのだが、「どうせ、来月にも撮りに来るし...」と。やはり、暑さには勝てなかったのである。だんだん、その「プランB」の方が気になってきた。
そのポイントになるのが、内灘駅から1 kmほど歩いたところにある「向陽台」バス停を14:48発の“珠洲特急”、コレに乗れば、のと鉄道の「鉄印」を手に入れることができる訳で。

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【2022年6月29日14時08分】 北陸鉄道・内灘検車区付近

「8800形は、次回、また撮りに来るから...」
既にベチャベチャになっているタオルで汗を拭いながら、炎天下でカメラを構え続けることに...
この判断、今となっては悔やまれるが、当時は7月、8月と公休日に金沢に来ることを考えていたのだった。もう一度、8800形を撮りに行きたかったが...う~ん。
……  ……

2022年6月29日(水)晴れ

13時半過ぎまで北間駅近くで撮って。

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【2022年6月29日14時02分】 北陸鉄道浅野川線・内灘-粟ヶ崎

元来た道を内灘方面へ。北間-蚊爪-粟ヶ崎-内灘、3駅分だが歩けば15分ほど。北間の田園地帯で撮った8802編成、内灘駅で折返し待ちしていたときである。
ちなみに、<変態鉄>は標準的な人よりちょっと歩くのが速い方で。いつも、朝の大阪梅田の横断歩道を歩いている人たちと同じくらいのペースで歩いている。

内灘駅を目前にして、踏切機が鳴り出して。14時ちょうど発の北鉄金沢ゆきが発車するところを撮って。

再び踏切を渡ったら、駅と検車庫を時計回りに1周するような感じで。

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【2022年6月29日14時06分】 北陸鉄道・内灘検車区付近

もう1本の8801編成は定位置。検修庫ヨコの留置線に停まっていた。毎日、富士見ヶ丘車両基地の一番奥、神田川沿いの線路で休んでいた25年前の風景と...
こちらは、井の頭線時代、ブルーグリーンだったトップナンバー車。聞くところでは、あまり調子が芳しくないようで、あまり動いていないとか!?

片開きの側扉がよく見える位置に留置されており。

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【2022年6月29日14時08分】 北陸鉄道・内灘検車区付近

反対側に回ったところで、このカット。

色こそ、北鉄のオレンジ色に変わったが井の頭線時代から、あまり変わらぬ姿で...。もっと早く撮りに来ていたら...と思うのである。

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【2022年6月29日14時09分】 北陸鉄道・内灘検車区付近

そんな、車両基地の風景を撮ったら...

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【2022年6月29日14時09分】 北陸鉄道・内灘検車区付近

駅舎側に回ればホーム側にも留置線があって。こちらでは、03系。こちらは、メトロ時代の車番をそのままにしているようで...

……  ……

かつては1 km少々先の海岸線まで線路がのびていたとのことだが、廃止から50年、宅地化で周囲は大きく姿を変えているようで廃線跡の面影を見いだすことはできず。
典型的な郊外の住宅地である。駅の先は上り坂になっていて。その坂を登り切って右へ。

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【2022年6月29日14時45分】 石川県河北郡内灘町字向陽台付近

地元向けのスーパーなどが建ち並ぶ一角を過ぎれば、内灘駅から歩いて10分ほどだっただろうか、隣の交差点付近が「向陽台」バス停。四つ角にバス停があるので、初めて訪れる者としては、どのポールのところで待てば良いのか...
ちょうど、その能登方面の特急バス乗り場のポールは街路樹の後ろで“かくれんぼ”しているような感じで立っており。

国鉄能登線が「のと鉄道」に転換されたものの、部分廃止により能登半島で鉄道が残っているのも穴水-和倉温泉-津幡間のみとなっており。ちょうどその線路は能登半島の東側、富山湾に面した方に敷かれている。
内灘は、能登半島の“付け根”に近い位置ではあるものの、その西側。<鉄>としては、穴水方面には内灘 → 金沢と戻ってからJR七尾線、のと鉄道線経由だと思っていたが...

実際には西側の海岸沿いに「のと里山海道」というのがあって。こちらを経由すれば金沢市内から七尾も穴水も輪島も、鉄道利用より短時間で...

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【2022年6月29日14時41分】 石川県河北郡内灘町字向陽台付近

停留所からちょっと戻ったところ、交差点付近で“撮りバス”。

いや、10分前、14:38発の「輪島特急」である。こちらも「穴水此の木」バス停には停まるが駅前には入らない。この10分後に「珠洲特急」、こちらが駅前を経由するのである。

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【2022年6月29日15時09分】 北鉄奥能登バス「珠洲特急」車内

ちょうど10分後にやって来た、すずなり館ゆきのバスも、同じ塗色の三菱ふそう車。乗客は10名くらいだろうか、医大前バス停を過ぎれば、のと里山海道。
「無料区間」とあるが、雰囲気は高速道路と変わらない感じで。中央分離帯のある道路は、普段、大多喜に行くときに高速バスで通る圏央道よりもはるかに立派で。
クルマの量は少ないわけではないが渋滞と言うこともなく、ずっと順調に流れており。

能登半島の西側にあたる海岸線に沿って北上していく道路、左手の車窓には日本海の眺めが...

30分くらいで志雄PAに到着、ここでトイレ休憩。ただ、高速バスとは違うのか出発時刻などの案内もなく、「トイレ休憩です」とだけ。5分ほど停車して車外に出た乗客が戻っていることを確認したら、すぐに発車。

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【2022年6月29日16時21分】 石川県鳳珠郡穴水町字大町・穴水駅前

穴水の町に入るところで一般道に戻って。ちょうど1時間半くらい、ほぼ定刻通り、16:20頃に穴水駅前。ここまで、1,180円。
金沢から能登半島各地まで...、やはり、鉄道利用より料金でも時間的にもバスの方が有利になってしまうわけで。そういうところ、<鉄>だからといって鉄道利用で単純往復していると、なかなか気づきにくい部分だが、鉄道と道路では開業時期が違う...土木技術が違う分、経路としても結びたい2都市を最短に近い経路で結ぶのは道路。

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【2022年6月29日16時21分】 石川県鳳珠郡穴水町字大町・穴水駅前

ということで、現在ののと鉄道の終点...というか能登半島の線路の最北端。穴水駅に到着したのだが... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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