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夏の浅野川電車と「鉄印帳」(5)穴水駅 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

もう何度、書いたか分からないが仕事がバタバタしており、趣味活動が全然できていないのである。撮りに行きたい路線があるときに限って仕事のスケジュールが...
これを書いている日も、1日中、よく晴れた日だった。朝一番で出社してドタバタしているうちに、いつの間にか外は暗くなっているのである。
何だか、やりたいことも我慢して、次の仕事を片付けるために、今の仕事をこなしているような...、「早期リタイアして生活できるには、いくら必要なのか??」とか、そんなことを考えながら過ごしている。

だから、この冒頭部分に書く内容も無くなってきており。
今のところ、今月下旬に再び「鉄印帳」を持って出かけようと画策中。果たして、それは実現するのかどうか...

その前に日帰りで、あのキハを撮りに行ってこようとも。“出撃”できる日を楽しみにしながら、5ヶ月前の出撃の記録を書いているのである。

ということで、午後の穴水駅に到着して...

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【2022年6月29日17時07分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

「のと鉄道」の鉄印を入手したのだった。

……  ……

2022年6月29日(水)晴れ

穴水というのは能登半島の中央部にある町。最近、「あなみずまち」という名前を聞く機会と言えば...

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【2022年6月29日16時28分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

幕内の取組、「石川県鳳珠郡穴水町出身、追手風部屋」、行司さんの場内アナウンスだろうか。そう、石川県は関取を多く輩出している地であり。
遠藤関の出身地である。炎鵬、輝、そして、この遠藤と「石川県出身」のアナウンスはよく聞くのである。残念ながら隣とはいえ、富山県からは、あまり関取が...、いや、大関がいたのだが...。順調にいけば来年の初場所には十両力士が誕生(??)する。

もちろん、この顔出しは遠慮しておいた訳で。

駅の向かい側には、その遠藤関の記念館もあって、そちらを見学しても良かったのだが...。朝乃山なら間違いなく入っていただろうが...。

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小さな駅舎の中、中央奥にホームに面して改札口、右手が待合室、その向かい側に、かつての「みどりの窓口」だろうか、旅行センターのような感じの窓口。典型的な国鉄駅である。
そのガラス扉を入って...。金沢までの乗車券を買って「鉄印」も入手。硬券入場券は通常のA型硬券と、いわゆる「観光入場券」などと呼ばれていたD型硬券があって。

実は、ちょうどバスが到着する直前、七尾ゆきは16:18に発車しており、次の列車は1時間後。

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【2022年6月29日16時30分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

この、のと鉄道。
国鉄末期からJR初期にかけて、特定地方交通線として廃線対象になった国鉄能登線、そして、南部の電化開業の引き換えとして引き受けたJR七尾線の北部区間、合わせて110 kmあまりを引き受けてできた第3セクター鉄道である。
長らく、JR直通のディーゼル急行「能登路」号なども運転されていた。黄色く塗られたキハ58系を<変態鉄>も何度も見たことがあった。

しかし、90年台には3セク転換後、列車本数を増やしたり、新型車輌を投入したりで、旅客数も増えた時期もあった。でも、昨日の記事で取りあげた「のと里山海道」、かつての能登有料道路が開通すると能登半島北部の輪島方面も含めて、クルマの方が鉄道利用より遙かに速く便利になり。
もともと線形が悪く、遠回りになる上にスピードアップが難しかった路線、赤字がかさむばかりの状況になり、20年ほど前に、穴水以南の30 km弱を残して廃止になったのだった。

JRのキハ58系急行と並んで活躍したのが、パノラマ急行「のと恋路」号。その愛称板などが駅舎内に保存されており。
でも、それを見学しても1時間の待ち時間は持て余してしまって。誰もいない待合室では、神南にある某公共放送の古い連続ドラマの再放送を延々と流しており。ボーッとしながらそれを眺め。

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【2022年6月29日17時06分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

17時ちょうど、学校帰りの高校生たちを乗せて七尾からの列車が到着するのに合わせて早めにホームへ。

かつては長編成の急行列車が発着していたことを思わせるホーム、現在は単行か2連の列車が駅舎のすぐ前のところに停車するだけ。
その長いホームの輪島側には切り欠き式のホームなども残っているが...

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【2022年6月29日17時07分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

ちょうど、その使われなくなった部分に、かつての「のと恋路」号だったNT800形ディーゼル動車が残されており。

色褪せ、錆が浮き、状態は決して良くないが、鉄道敷地内での保存とあって、それほど荒廃しているわけでは無く。車内はイベントスペースのように使われているのだろうか。

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【2022年6月29日17時08分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

その「のと恋路」号と併結されるような感じで、欠き取り式0番のりばの先端近くにはNT127号車の姿。オレンジ色の車体色が転換当初の、のと鉄道のカラーだった。
開業時と七尾線引き継ぎの際に、合わせて26両が製造されており。80年台から90年台にかけて全国の3セク鉄道に導入された富士重のLE-DCシリーズらしい車体である。

この車両は現役時に畳敷きのイベント車に改造されており、その姿のまま穴水駅に保存されており。

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【2022年6月29日17時09分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

そんな様子を見学してから、駅舎の前に停まる2連のDCに乗り込むのだった。

そのホームの、普段、人が通らない部分。柱に掲示されていたのは...、裏面がかつての時刻表である。蛸島、輪島方面に線路が延びていた当時のものだろうか!?
朝6時台から夕方まで、ほぼ毎時、列車が設定されており、赤文字の「急行」「のと恋路」の文字なども確認できる。かつての賑わっていた時代を...

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【2022年6月29日17時07分】 のと鉄道七尾線・穴水駅

ということで、七尾駅 17:21発の第144D列車に。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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