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中京の3セク路線を巡って(20)樽見鉄道 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

暑い、もう、暑いというコトバしか出てこない。でも、自宅では今月に入ってから一度だけ“試運転”と掃除をしただけでクーラーは付けていなかった。
電力が逼迫している...と、何だか先進国とは言って居られ無さそうな状況が当たり前になってきており。とはいえ、自分もそろそろ冷房を使う期間に入るのだが。
飲食店のパーテーションと同じで、何かのひとつ覚えみたいに換気、換気と喚き立てて窓を開けて冷房効率を下げる...このことも、そろそろ考え直した方が良いのではないかと思っている。

マスクと同じで「なぜ、付けるのか??」「付けていることにどういう意味があるのか??」という観点が消え失せて、マスクも「付けるものだから付ける」、窓も「開けるものだから開ける」と思考停止の状態になっているような気がする。

まぁ、つまり、暑くてイライラしているのである。

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【2022年1月9日15時35分】 樽見鉄道・本巣駅

さぁ、正月休みの「鉄印」の旅も、そろそろゴールが近づいてきて。
この旅の最後の路線。大垣から北上し、セメント工場の町、本巣(もとす)を経て樽見までの35 kmあまりを結んでいるのが樽見鉄道、旧国鉄樽見線が3セクに転換してできた路線である。

……  ……

2022年1月9日(日)晴れのち曇り

15時過ぎに本巣駅に到着。

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【2022年1月9日15時16分】 樽見鉄道・本巣駅

決して広くない駅舎内では数名がベンチで列車を待っており。
窓口で、大垣までの乗車券、硬券入場券といっしょに「鉄印」を。大半の会社が「置き印」、つまり、印刷済みのものを購入して自分で鉄印帳に貼り付けるタイプだが、樽見鉄道は窓口氏が鉄印帳をいったん預かって本当に捺してくれるタイプ。

樽見鉄道の文字が大きく書かれたシンプルな印でありながら、沿線の薄墨桜をイメージしたピンク色が上側に配されており。

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不謹慎かもしれないが、ちょっとラッキーだったのは自動券売機が不調だそうで。通常の乗車券も窓口での、いわゆる常備軟券。ペンで日付を書き込んでくれて。
(大垣駅到着時に回収されてしまうが...)

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【2022年1月9日15時21分】 樽見鉄道・本巣駅

駅構内は駅舎から構内踏切でホームへと向かうタイプ。ローカル線らしい駅の構造である。ホーム上屋は中央のベンチ付近だけの短いタイプ。
車両基地が併設されており、駅構内が広い分、空が広く見えて。

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【2022年1月9日15時22分】 樽見鉄道・本巣駅

この樽見鉄道、たしか沿線自治体と住友セメントが出資して設立されたかと。当時は、旅客と並んで、この本巣駅にセメント貨物列車の発着があり、その貨物収入が経営を支えていた。
そのため、DE10ディーゼル機関車を保有しており、その“間合い運用”の形で長い間、通学時間帯の輸送力列車として客車列車を運転していた。
2000年台に入って、セメント輸送が鉄道からトラック輸送に変更され、機関車も客車も消え。

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【2022年1月9日15時23分】 樽見鉄道・本巣駅

そんなこともあってか、駅構内・車両基地は他の3セク鉄道とは比べものにならないくらい、広いのである。

そこに青地に赤帯のディーゼル動車が留置されており。ホーム端はコーンとポールで立ち入れないようになっていたが、その手前までいって。

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【2022年1月9日15時33分】 樽見鉄道・本巣駅

今度の列車は、15:38発の第24列車。
その到着を前に、この駅で第24列車と交換予定の第23列車・樽見ゆきは、この駅で車両交換を行うことになっていて、その出庫作業が。

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【2022年1月9日15時35分】 樽見鉄道・本巣駅

さぁ、<変態鉄>の乗る第24列車、大垣ゆきがやって来た。ハイモ295-315号車単行。この頃から日射しが戻ってきて。

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【2022年1月9日15時35分】 樽見鉄道・本巣駅

予想に反して車内は吊革が全て塞がるくらいの混雑で。だから、車内写真は撮れなかったが「プラレール列車」ということで、床にはシールでプラレールの線路(?)が再現されており。
でも、何か展示されているとか、そういうことは無さそう。

幸い、モレラ岐阜駅で下車する乗客が多く、座れることができて。
それにしても、家族連れや中学高校生のグループと思われる乗客が多く、もちろん、遠来の観光客も多く見られるのだが地元客の利用が多いのも特徴かも知れない。
途中の、乗換も名所もないような小さな無人駅で、1日フリーきっぷを運転士に呈示して下車する乗客が目立ったのが意外だった。セメント輸送終了後は存廃問題が浮上していたような記憶が。そのイメージで見ていたので、途中駅の利用者が多いことは驚きだった。

東大垣駅を出ると東海道本線の線路が寄り添ってくる。揖斐川鉄橋から東大垣の付近まで夕方の斜光線が照らし出す車窓が息を呑むような美しさに感じて。こういうときにカメラを構えたいものだが...

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【2022年1月9日16時44分】 東海道本線・大垣駅

大垣駅では乗車券を「精算済み証」に交換し。そのまま、階段を上って。
東海道線ホームには、16:11発の新快速電車が停車中。車内を覗き込むと、すでに立っている人も多く、その車内はワンマン仕様のボックスシート車のようで。飯田線あたりとの共通運用ということだろうか??
見た目は同じ313系でも、実はいろいろなバージョンが混ざって運用されているようで。313系8両編成での運転、階段から離れた車両は空いており、しかも、こちらは転換クロスシート。サハ313-5314号車が、この旅での最後のJR東海車となった。

この日が大相撲1月場所の初日。幕内後半からだったが、その中継を視て近くのファミレスで夕食を済ませれば最後の夜も更けていくのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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