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中京の3セク路線を巡って(14)伊勢鉄道 <後編> [3セク鉄道「鉄印」の旅]

「阪堺電車だって、もともとは近畿日本鉄道天王寺支局だったのでは...」みたいなことを言われると困るのだが...(つまり、戦時統合の話)
たぶん、大手私鉄の中で<変態鉄>が一番、触ったことが少ないのが近鉄。あの豪華な特急列車、臙脂色と白の塗り分けの通勤型電車。いつか、乗ってみたいと思うのだが移動中に何回か乗ったくらい。ほとんど記憶に無い。
今回、訪れた鈴鹿駅も、フツーなら近鉄電車で訪れたのではなかろうか。今回は、「鉄印」がメインだったので、名古屋 → 鈴鹿 → 名古屋とJR東海の快速「みえ」号で単純往復しただけ。鈴鹿駅での滞在時間はちょうど1時間。

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【2022年1月8日15時58分】 伊勢鉄道伊勢線・鈴鹿駅

でも、殺風景な高架ホーム、1時間という時間は、ホントに長く感じたのだった。
高架と築堤が続き、確か1箇所しか踏切のない伊勢線、でも、鈴鹿駅の高架ホームで立っていると、時折、踏切機の音が聞こえてくるのである。そして、電車の走行音。それも、絶対に単行の気動車ではない。間違いなく何両かの編成モノの電車。
そう、高架ホームの窓から外を見れば、近鉄電車の線路が近くを通っており。それならば、片道は名古屋-鈴鹿間を近鉄電車にした方が早かったのかも。そんなことを思いながら...

今回は乗ることができなかった伊勢鉄道のローカル用「イセIII型」の姿をホームで撮りながら、快速「みえ」号を待ったのだった。

……  ……

2022年1月8日(土)晴れ

鈴鹿駅の事務室で「鉄印」を買ったら、あと1時間。とりあえず、駅の外に出てみたのだった。

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【2022年1月8日15時26分】 伊勢鉄道伊勢線・鈴鹿駅

ファミレスとかテキトーな飲食店があれば、ちょうど良い“遅めの昼食”だったが、駅前のロータリーは閑散としたもので、住宅が点在する以外は特に時間を潰せそうなお店も見当たらず。
あとで調べると、やはり、開業時期のこともあってか、近鉄鈴鹿線の鈴鹿市駅の近くに市役所などもあり、そちらが中心地のような感じで。ちなみに、その鈴鹿市駅は、こちらの鈴鹿駅からは徒歩10分ほど、1 kmほど離れているみたい。

ということで、再び薄暗いコンクリートの階段を上って...

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【2022年1月8日15時29分】 伊勢鉄道伊勢線・鈴鹿駅

そう、暇つぶしのために、わざわざ下りホームに上がってみたのだった。
ちょうど、上りホームからは、少し遅れ気味の「ワイドビュー南紀6号」が発車していくところ。逆光ではあるものの、時期は1月。16時が近づくと、もう夕暮れである。
オレンジ色の陽の光がステンレス製のキハ85系の車体を照らし出しており...

再び階段を上り下り。上りホームへ。

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【2022年1月8日15時31分】 伊勢鉄道伊勢線・鈴鹿駅

ホーム端に来て、四日市方向を眺めてみれば、伊勢湾沿いの臨海部、四日市の工業地帯が遙か向こうに見えていて。
そして、手前側、すぐ近くに近鉄電車の踏切も確認できる。途中、伊勢若松駅での乗換が必要だが、それでも鈴鹿線も毎時2本くらいの運転本数が確保されており。

それにしても...

ホントに何もない高架ホーム。ただただヒマを持て余したのだった。国鉄時代の駅だからだろうか、ホーム有効長は意外と長くて。でも、端の方は使われていないためだろうか、ホーム面も後ろの壁も傷んでいる箇所があって。
そんなホームに、なぜか高校生の集団が。下校時間と言うことだろうか、あるいは、部活か何かだろうか。ホームの上り方にあるベンチ付近に大勢まとまって。その話し声でちょっとホーム上は賑やかに。
でも、<変態鉄>が退屈しているのは変わることなく。

16時前、はるか遠くから近づいてくる列車の姿。

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【2022年1月8日15時58分】 伊勢鉄道伊勢線・鈴鹿駅

津ゆき、第127C列車である。車内の乗客はそれほど多くはなさそうで。数名が下車したら、すぐに発車していった。鈴鹿駅近くですれ違うようなダイヤ設定になってはいるものの、複線区間なので駅で交換待ちするわけではなく。
その姿を上りホームから見ると側面に光が回っていて。

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【2022年1月8日16時08分】 伊勢鉄道伊勢線・鈴鹿駅

すぐに続けて上り第126C列車。高校生の集団はみんなこの列車だったようで。

でも、<変態鉄>は、そのままホームで。
後続の快速「みえ18号」でも四日市駅で追い付くのである。

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【2022年1月8日16時44分】 関西本線・第2918D列車「みえ18号」(キハ75-104号車)内

さぁ、長かった1時間。鈴鹿駅 16:16発、第2918D列車「みえ18号」。来るとき、名古屋駅で満員、立っている人も居たので、今度は途中駅からの乗車、座れるか心配だったのだが、拍子抜けするくらい空いていて。
こちらは4両編成だった...のも1つあるのかも知れないが...。それでも、伊勢神宮にちょっと遅めの初詣に出かけた人などの帰りの列車に相応しい時間帯かと思っていたのだが...。

先頭のキハ75-104号車の座席で。前面展望も楽しめる席だった。

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【2022年1月8日17時07分】 関西本線・名古屋駅

四日市、桑名と乗車はあったものの、それほどの混雑になることもなく。途中、駅間の信号場で停車してDF200重連の貨物列車と交換。
終点・名古屋駅には、17:07着。駅近くで夕食を済ませて寝るのだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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