年の初めは阪堺から（１６）午後の帝塚山は?? [ちん電（阪堺電気軌道）]
最近、「サイレント引退」なる単語が＜鉄＞の間で渦巻いている。引退発表を特にせずに、いつの間にか運行を終了する...というもの。でも、そもそも、鉄道事業者が趣味者に対して車両運用の計画を発表する“義務”も“責任”もあるはず無く。＜鉄＞が、「発表もせずに、記念イベントもせずに、引退させるなんて許せないっ!!」と騒ぎ立てること自体が筋違いも甚だしい話なのだが...
それほど撮りたい車両だったら、普段から何度も撮影に通っていれば、沿線でも車内でも、いろいろと話を伺えるチャンスはあるのに。そして、それができないなら、ＪＲでもどこでも経営に直接の影響を及ぼしうるくらいの株式を買い占めて、大株主という立場で経営陣から直接、話を聞けるようになれば良いのに...と、そういうことを騒ぎ立てている＜鉄＞たちを、ボーッと眺めている＜変態鉄＞なのである。
できれば、このキハ28形こそ「サイレント引退」か、直前の引退発表にして欲しかった...と思う＜変態鉄＞である。いつも通りのマッタリした雰囲気の中で撮影して、そのうち、検査期限切れで引退...というパターンの方が、普段通りの姿を最後まで撮ることができて良かった...と自分の都合で無責任に発言する＜変態鉄＞。そもそもそういう人間である。
【2014年11月23日22時21分】 いすみ鉄道・国吉駅
冬場の楽しみだった「夜行列車企画」。キハ・オーナーだったので試験的に実施された回から参加して。えちごトキメキだけでなく、関東鉄道など他社でも類似の企画が行われるようになって。東武鉄道が14系客車でやってくれたら、絶対に駆けつけたい...と思っているのだが。
あの企画も、お話を伺うと、4VK（キハ28の床下にある冷房用の発電エンジン）を使う期間には実施できない、とか、普段、夜中に踏切機が鳴動・作動することがない路線だけに、沿線住民への周知など、準備はなかなか大変だったそうだが。
「キハを撮りに」が“出発点”だった、いすみ鉄道だが、何度も通った路線だけに、「ポスト・キハ」にあたる営業施策をどのように計画しているのか、ということが興味もあるし、心配なところ。
最近はTVメディアへの露出も多く、「観光路線の優等生」的なイメージで見られている方もいるかと思うが、数年前までは路線自体の存廃問題に揺れていた訳で。いま、通常運用に入っている黄色い車両たち（キハ20を含めて5両）の導入も、紆余曲折あったと聞いているので。
＜変態鉄＞として個人的には、キハ52形も、次の検査は厳しいと思っている。沿線の過疎化もあって、“頼みの綱”の沿線の高校も入学定員の確保に苦労する状況だと聞く。数年後、廃止議論が再燃するような事態だけは避けて欲しい...と願う＜変態鉄＞なのである。
さて、大阪ミナミの歴史ある閑静な住宅街、帝塚山を走る路面電車の話題。今年の正月、阪堺電車撮影記の続き。
…… ……
2022年1月2日（日）晴れ
順光の北畠でモ161号車の姿を撮った後は...
【2022年1月2日14時04分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
振り返れば完全なまでの逆光。でも、それもまた味のあるカットが。写真としてはメチャクチャでも自分としては気に入っている1枚である。逆光下でキラキラと輝く道路の舗装面、向こうから天王寺駅前ゆきが2台、続行のような形でやってきており。
石津川は完敗だったが、先ほど順光晴れカットも撮れて。しかも、いまのモ161号車の方向幕は黒文字のあびこ道、ということは、あびこ道到着後は折返し線に入って...
ということで、次も上町線の天王寺駅前ゆきとして30分ほどで戻ってくるだろう...と。何だか、それが当然のように思ってしまったのである。
そして、今度、もう一度、浜寺駅前ゆきとして折り返してきてくれたら、今度こそは（反対サイドから）石津川鉄橋の“リベンジ”...と。待っている間に妄想だけが膨らんで。
【2022年1月2日14時38分】 阪堺電軌上町線・帝塚山四丁目電停
そのまま歩いて併用軌道区間の南端、帝塚山四丁目電停のところまで。2両のモ701形車が四丁目電停ですれ違って。
【2022年1月2日14時38分】 阪堺電軌上町線・帝塚山三丁目－帝塚山四丁目
午後になって、西側の車体側面に光が回るかと思いきや、側面の光は、かなり弱くて。トップライトに近い状況か!?
それにしても...
時間的には、そろそろ、モ161号車が戻ってくるはずで。いや、とうの昔に来ていないと不自然なのである。もしかして、恵美須町に向かってしまったか??
ということで...
【2022年1月2日15時03分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道電停
15時に再び、あびこ道へ。そうしたら...
【2022年1月2日15時05分】 阪堺電軌・大和川検車区付近
モ161号車は車庫に戻っていたのだった。そう、この時期は黒文字でも入庫してしまう電車はあって。ただ、パンタを上げた状態で車庫...といっても、前の方で待機しており。つまり、もう一度、走り出すチャンスはある訳で。
周囲に＜鉄＞が集まっており。皆さん、視線の先にはモ161号車。でも、なかなか動き出さなくて。まわりの＜鉄＞たちも、1人、また1人と諦めてあびこ道を後にして。
でも、ずっと待った＜鉄＞の祈りが通じたのか???
【2022年1月2日15時53分】 阪堺電軌・大和川検車区付近
待つこと約1時間。16時前にモ161号車に運転士さんが再び乗り込んで。再び、天王寺駅前ゆきとして動き出したのである。既に先行の電車でどこかに向かう余裕はなく。
ということで、あびこ道電停のすぐ先の、安立町に向かって住宅が建ち並ぶ一帯へ。
【2022年1月2日15時55分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道－安立町
陽の短い時期の16時、走行写真を撮るのには限界に近い条件で。
あびこ道を出発したモ161号車の姿を。建物の影になって暗く写っているが、そうなると車体の深緑色は、先ほどの晴れカットとは全然違った感じに見えて。
【2022年1月2日15時55分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道－安立町
夕陽を浴びながら安立町へと向かっていく姿を後追いしたら...
次は間違いなく今日、最後の撮影となる。もう日の入りは目前に迫っている。ならば、夕方らしい景色を... （つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ！」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
それほど撮りたい車両だったら、普段から何度も撮影に通っていれば、沿線でも車内でも、いろいろと話を伺えるチャンスはあるのに。そして、それができないなら、ＪＲでもどこでも経営に直接の影響を及ぼしうるくらいの株式を買い占めて、大株主という立場で経営陣から直接、話を聞けるようになれば良いのに...と、そういうことを騒ぎ立てている＜鉄＞たちを、ボーッと眺めている＜変態鉄＞なのである。
できれば、このキハ28形こそ「サイレント引退」か、直前の引退発表にして欲しかった...と思う＜変態鉄＞である。いつも通りのマッタリした雰囲気の中で撮影して、そのうち、検査期限切れで引退...というパターンの方が、普段通りの姿を最後まで撮ることができて良かった...と自分の都合で無責任に発言する＜変態鉄＞。そもそもそういう人間である。
【2014年11月23日22時21分】 いすみ鉄道・国吉駅
冬場の楽しみだった「夜行列車企画」。キハ・オーナーだったので試験的に実施された回から参加して。えちごトキメキだけでなく、関東鉄道など他社でも類似の企画が行われるようになって。東武鉄道が14系客車でやってくれたら、絶対に駆けつけたい...と思っているのだが。
あの企画も、お話を伺うと、4VK（キハ28の床下にある冷房用の発電エンジン）を使う期間には実施できない、とか、普段、夜中に踏切機が鳴動・作動することがない路線だけに、沿線住民への周知など、準備はなかなか大変だったそうだが。
「キハを撮りに」が“出発点”だった、いすみ鉄道だが、何度も通った路線だけに、「ポスト・キハ」にあたる営業施策をどのように計画しているのか、ということが興味もあるし、心配なところ。
最近はTVメディアへの露出も多く、「観光路線の優等生」的なイメージで見られている方もいるかと思うが、数年前までは路線自体の存廃問題に揺れていた訳で。いま、通常運用に入っている黄色い車両たち（キハ20を含めて5両）の導入も、紆余曲折あったと聞いているので。
＜変態鉄＞として個人的には、キハ52形も、次の検査は厳しいと思っている。沿線の過疎化もあって、“頼みの綱”の沿線の高校も入学定員の確保に苦労する状況だと聞く。数年後、廃止議論が再燃するような事態だけは避けて欲しい...と願う＜変態鉄＞なのである。
さて、大阪ミナミの歴史ある閑静な住宅街、帝塚山を走る路面電車の話題。今年の正月、阪堺電車撮影記の続き。
…… ……
2022年1月2日（日）晴れ
順光の北畠でモ161号車の姿を撮った後は...
【2022年1月2日14時04分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
振り返れば完全なまでの逆光。でも、それもまた味のあるカットが。写真としてはメチャクチャでも自分としては気に入っている1枚である。逆光下でキラキラと輝く道路の舗装面、向こうから天王寺駅前ゆきが2台、続行のような形でやってきており。
石津川は完敗だったが、先ほど順光晴れカットも撮れて。しかも、いまのモ161号車の方向幕は黒文字のあびこ道、ということは、あびこ道到着後は折返し線に入って...
ということで、次も上町線の天王寺駅前ゆきとして30分ほどで戻ってくるだろう...と。何だか、それが当然のように思ってしまったのである。
そして、今度、もう一度、浜寺駅前ゆきとして折り返してきてくれたら、今度こそは（反対サイドから）石津川鉄橋の“リベンジ”...と。待っている間に妄想だけが膨らんで。
【2022年1月2日14時38分】 阪堺電軌上町線・帝塚山四丁目電停
そのまま歩いて併用軌道区間の南端、帝塚山四丁目電停のところまで。2両のモ701形車が四丁目電停ですれ違って。
【2022年1月2日14時38分】 阪堺電軌上町線・帝塚山三丁目－帝塚山四丁目
午後になって、西側の車体側面に光が回るかと思いきや、側面の光は、かなり弱くて。トップライトに近い状況か!?
それにしても...
時間的には、そろそろ、モ161号車が戻ってくるはずで。いや、とうの昔に来ていないと不自然なのである。もしかして、恵美須町に向かってしまったか??
ということで...
【2022年1月2日15時03分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道電停
15時に再び、あびこ道へ。そうしたら...
【2022年1月2日15時05分】 阪堺電軌・大和川検車区付近
モ161号車は車庫に戻っていたのだった。そう、この時期は黒文字でも入庫してしまう電車はあって。ただ、パンタを上げた状態で車庫...といっても、前の方で待機しており。つまり、もう一度、走り出すチャンスはある訳で。
周囲に＜鉄＞が集まっており。皆さん、視線の先にはモ161号車。でも、なかなか動き出さなくて。まわりの＜鉄＞たちも、1人、また1人と諦めてあびこ道を後にして。
でも、ずっと待った＜鉄＞の祈りが通じたのか???
【2022年1月2日15時53分】 阪堺電軌・大和川検車区付近
待つこと約1時間。16時前にモ161号車に運転士さんが再び乗り込んで。再び、天王寺駅前ゆきとして動き出したのである。既に先行の電車でどこかに向かう余裕はなく。
ということで、あびこ道電停のすぐ先の、安立町に向かって住宅が建ち並ぶ一帯へ。
【2022年1月2日15時55分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道－安立町
陽の短い時期の16時、走行写真を撮るのには限界に近い条件で。
あびこ道を出発したモ161号車の姿を。建物の影になって暗く写っているが、そうなると車体の深緑色は、先ほどの晴れカットとは全然違った感じに見えて。
【2022年1月2日15時55分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道－安立町
夕陽を浴びながら安立町へと向かっていく姿を後追いしたら...
次は間違いなく今日、最後の撮影となる。もう日の入りは目前に迫っている。ならば、夕方らしい景色を... （つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ！」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
コメント 0