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年の初めは阪堺から(2)待つか、退くか!? あびこ道にて。 [ちん電(阪堺電気軌道)]

拙ブログ、傾向としては路面電車ネタだと閲覧数がグッと下がるみたい。実は<トラム鉄>と呼ばれる路面電車を撮り歩いている<鉄>は多くて。皆さん、街角で見つけた商店の佇まいや人々の暮らしと絡めて非常に“作品性”の強い1枚を掲載されていて。
とりあえず、ピントが合っているから合格...みたいな、いつまで経っても低レベルな写真を垂れ流しているだけの拙ブログを見ようと思わない...というのは、よく理解できるところ。

でも、「読まれる記事より書きたい記事を書く」をポリーシーとしている拙ブログ、相変わらず、いつもの調子で続けていくのである。

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【2022年1月1日10時19分】 阪堺電軌阪堺線・安立町-あびこ道

モ161形車と並んで、<変態鉄>が注目しているのがモ351形車。青空のようなスカイブルーのトップナンバーは、今回、我孫子道の車庫で台車を抜かれた状態で検査を受けていたように見えたが...

阪堺電車というのも熱烈なファンの多い路線。拙ブログの軽薄かつテキトーな分析には不満な向きもあろうかと思うが、東京から時折、訪れてテキトーなことを言うだけの拙ブログの阪堺シリーズ、まだまだスタートしたばかりなのである。

……  ……

2022年1月1日(土・祝)晴れ一時雪

我孫子道車庫の周囲を1周して“偵察”。これから電車の“総動員態勢”が敷かれる筈の阪堺電車。でも、古豪モ161形車たちは車庫の一番奥の方で待っている状態で。

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【2022年1月1日10時05分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

僅かな...ホンの「一縷の望み」と言えたのは、茶色いモ164号車の姿が確認できなかったこと。あびこ道以北の運用には入っていないので、可能性があるのは、<変態鉄>が到着する直前に浜寺に行って、いま堺市内に居る...という、かなり可能性の低いパターン。
いや、スマホの“南海アプリ”を使える人なら、赤いアイコンが堺市内に出ているかどうかを見れば分かるのだろうが、<変態鉄>が持っているのは、あくまで2つ折りのケータイだけ。
だから、運用はあびこ道で1時間ほど待機して全部の電車を確認するしか無いのである。

保育園前の、車庫が一望できる付近は人だかりができてはいるが、陽が当たらない場所なので、兎に角、寒いのである。

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【2022年1月1日10時19分】 阪堺電軌阪堺線・安立町-あびこ道

ということで、あびこ道電停の安立町側のストレート。こちらは線路の両側に生活道路があって、また、低層住宅が並ぶので、少しは陽が射すのである。ちょっとでも暖かい場所でカメラを構えて。

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【2022年1月1日10時47分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道-安立町

たぶん、唯一、「ワンマンカー」のプレート台座が残っているのが、モ505号車「チャギントン」号である。自分が知るようになってからの阪堺電車は「ワンマンカー」のプレートを掲げた姿だったので、コレが撤去されたときは、何だか間延びした...というか、電車の顔が変わってしまったような気がした。でも、雨水が溜まることで錆や腐食の原因になる...という話を聞いたこともあって。
旧型車輌を維持していく上で必要ということかも知れない。尤も、モ501形車も新製当時は車掌乗務での運転だったので、<変態鉄>が、プレート無しに慣れれば良いだけかも知れないが。それにしても、チャギントンカラーが解除されるときに、塗り替え時にプレート撤去も併施するのか、あるいは、何らかの理由でこの車輌だけ残したのか。謎は深まるばかり。

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【2022年1月1日11時03分】 阪堺電軌阪堺線・安立町-あびこ道

最新鋭の1101号車。「堺トラム」の兄弟分に当たる車輌だが、塗装は一新して白地にオレンジの帯で登場しており。ただ、さまざまなラッピングの対象になっているようで、まだ、本来のスタイルで撮れていない。
現在はアニメとのコラボだったか、水色基調の姿になっている。車内の広告枠には阪堺電軌の歴史が分かる写真などの資料を掲示している。

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【2022年1月1日11時09分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道-安立町

この頃には<変態鉄>の淡い期待は...
もうダメだと、この朝、モ161形車はどれも運用に入っていないことを悟っていたのだった。元日の早朝、真っ暗な時間に東京を出て...、そして、空振りに終わる1年のスタート。何のために大阪まで来たのか...後悔の念というか、気持ちはドンドン沈んでいくのである。

雪に降られながら、たぶん、まだまだ動かない電車を待ち続けるだけの正月。暗澹たる思いである。「オレは何をしに大阪まで来たのだろう」。そんなことを思いながら。
どこかで諦めを付けないといけない...、そんな思いで再び車庫の見えるあの地点へ。

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【2022年1月1日11時29分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

10時頃から、待機していた電車たちにも少しずつ“出動命令”が出されているようで。車庫で並んでいる電車たちもだいぶ少なくなってきた。

質屋さん(711号)とキーフェル(カフェ:354号)の後ろの線路、その先にモ161形車が待っている。つまり、この2両が出庫することがモ161形車が運用入りするための「必要条件」になっている訳で。それを、ただただ待つしか無いのである。

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【2022年1月1日11時33分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

10時にあびこ道に到着して以来、待つこと1時間半。キーフェルのオレンジ色の電車が出庫して。

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【2022年1月1日11時33分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

だんだん、車庫は空っぽに近い状況になってきた。正月の阪堺、特有の光景である。10番線の奥にチラッと姿を現しているのがモ161号車。先ほど、車庫のまわりを1周したときは検修庫の裏側、大和川側に姿を確認しているので、少しずつ前進してきているのは確か。
でも、動き出しそうな気配は無く。

寒さと空腹と。<変態鉄>のアタマの中は「いつ、どのタイミングで、今日の撮影を諦めるか??」ということで一杯だった。早々の“敗北宣言”である。
いや、とにもかくにも、他の車輌が居なくなって、モ161号車はいつ動き出しても...。
でも、そうは言えないのが正月の阪堺の難しさでもあって。通常運用車の他に増車運用があって。そちらの方は、どうなるのか全く分からないもので。

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【2022年1月1日11時42分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

先ほど、天王寺駅前に向かっていく姿を撮ったモ505号車「チャギントン」号が早くも戻ってきた。この電車の動きが、この、正月の阪堺撮影の難しさを...

「出そうで出てこない」モ161号車、そして、空腹と寒さ。悩んだ末に、<変態鉄>は... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

サットン

電車の顔ってほんとちょっとしたことで激変しますよね。
阪急が車体更新工事の済んだ車両の前面車番表示を貫通扉から助士席下にに移しているんですが、それだけでガラリと変わります。別形式に見えるといったら大袈裟かも知れませんが。
by サットン (2022-05-07 19:12) 

ferrum_queserasera

サットンさん

コメントありがとうございます。
仰るとおりです。ちょっと変わっただけでも全体の印象が...
阪急電車は、今春、ちょっとだけ乗る機会がありましたが、どの車輌もピカピカで撮っていて楽しかったです。尤も、艶がありすぎて、車体に線路沿いのいろいろなものが映り込んでしまうという嬉しい悩みもありましたが。
by ferrum_queserasera (2022-05-08 00:33) 

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