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年の初めは阪堺から(3)諦めたら... [ちん電(阪堺電気軌道)]

何だか最近、自分自身がちょっとヘンで...。「いや、そんなの昔から変わっていない!!」と言われそうだが、でも、仕事でもプライベートでも、なぜか忘れ物が多くて。仕事中、準備万端で向かったつもりが、パソコンやら筆記具やら...致命的な問題は起こしていないのだが、ちゃんと準備をしたつもりで、とんでもないものをバッグに入れ忘れているというケースが相次いでおり。
自分でも、それが何故なのか、よく分からず。なぜか注意力に欠ける場面が続いているのである。だから、仕事もプライベートも余計な手間も出費も増えて、なかなか痛いところなのである。

さて、そんなことを書いていても仕方ない。引き続き、2022年の正月、阪堺電車の撮影記である。陽の短い時期、“勝負”は15時頃までだろうと思っていた。

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【2022年1月1日13時11分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停

今回の5月の大型連休とは違って、モ161形車は「出てくるはず!!」ということで“出撃”したのだが...
なかなか出てこないことに「もう、帰ろうか」と悩みながら、あびこ道で待ち続けていた。諦めるか、もうしばらく辛抱するか、決めきれなかったのは...

……  ……

2022年1月1日(土・祝)晴れ一時雪

どんどん電車が出庫していって、あびこ道の車庫の全体が一望できるようになるのは、この住吉大社初詣輸送のとき、特有の風景である。

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【2022年1月1日11時33分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

奥で待機しているのは深緑色の古豪モ161号車。それなら、間もなく動き出すはず...となるのだが。
普段、阪堺電車の日中のダイヤはパターン化されており、あびこ道電停では、浜寺駅前ゆきが毎時5本、「あびこ道止まり」が天王寺駅前からの上町線が毎時5本、えびす町から毎時2~3本、基本的に上町線は12分、えびす町方面は24分でサイクルするようにできており。
そのあびこ道止まりの電車は、いったん大和川鉄橋に向かって上り勾配を進み、バックして下り本線に隣接した折返し線に入る。そして、数分から10分程度、待って、上りホームに進入してくる。
もちろん、運用上のことやラッシュアワーへの移り変わりなどで、車庫から出庫して天王寺駅前ゆきやえびす町ゆきとして運用入りするケースはあるが、それは日中ではレアケースで。

だけど...

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【2022年1月1日11時42分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

正月輸送ではその「原則」は当てはまらない。

その折返し電車の待機するところは、電車2両分くらいの有効長しかないところで。正月輸送のときは、必ずしも、そちらに入るとは限らないのである。
あびこ道止まりの電車は、前面方向幕(モ161形車意外はオレンジ色のLED表示)「あびこ道」なのだが、“あびこ道(入庫)”という設定もあって、その際には「┃あびこ道┃」と縦棒が入る。
自分には、それが数学記号のように見えて...、勝手に「絶対値つき我孫子道」、“絶対値”と呼んでいる。

普段なら、朝ラッシュ直後などに見かけるのだが...

モ505号車は、その絶対値付きの表示で戻ってきた。

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【2022年1月1日11時46分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

でも、“入庫”表示で戻ってきて、折返し線ではなく車庫内に入ったのに...
奥の検修庫に入って点検・整備を受ける...とはならずに、車庫の一番手前、すぐ目の前の位置で待機するだけで。すぐに天王寺駅前ゆきとして出発する...というパターンがある。

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【2022年1月1日11時49分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

だから、一瞬、モ161号車は「一番前で待っている」電車になるのだが、すぐに他の電車が“絶対値”表示で戻ってきて、モ161号車の前方を塞ぐ形で折返し待ちをするのである。

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【2022年1月1日11時56分】 阪堺電軌・大和川検車区付近

定期運用では日中時間帯には見られない筈の「┃あびこ道┃」の堺トラム、それを簡単に見ることができるのも正月ならでは...だろうか。

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【2022年1月1日12時43分】 阪堺電軌阪堺線・あびこ道電停

そんな、こんなで、絶望的な状況ながら「もしかすると...」という気持ちが完全に消える訳ではなくて。待っている間に、いつの間にか、先ほど天王寺駅前に向かった505号車が1往復して我孫子道に戻ってきたのだった。

でも、それを見て何だか諦めというか...空腹もあったが、正午を過ぎて周囲の<鉄>の姿もいつの間にか消えており。ここで“戦線離脱”を決意した<変態鉄>だった。

……  ……

折返しの電車で降り立ったのは住吉鳥居前。
電車通りは自動車通行止め、地上集札時間帯。もちろん、乗客は多いのだが、元日の午後。曇ってこそいるものの雨や雪ではない。にもかかわらず、2019年までの正月から比べたら桁違いに人が少ないように感じた。

住吉電停の乗車ホームを遠望しても、並んでいる人たちは到着した電車に全員が乗り込める位の人数でしかなくて。住吉公園電停までの区間の廃線跡を転用したコインパーキングが、住吉電停からの天王寺駅前方面の乗客の待機場所になるのだが、少しだけしか使われていないようで。
元日の昼間でも、そんな状況である。それなら、古豪モ161形車に出番は無さそう...、残念ながら納得するしか無かったのだ。

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【2022年1月1日13時02分】 大阪府大阪市住吉区住吉・住吉大社

せっかくなので、ちょっとだけ初詣。境内はロープで区切られ参拝客の通路が限定されているものの、混雑もさほどではなく。もちろん、人は多いが止まること無く境内を歩ける程度。
太鼓橋(反橋)も順調に歩けるのだった。警備員さんの注意も何のその、皆さん、立ち止まって記念撮影を。

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【2022年1月1日13時02分】 大阪府大阪市住吉区住吉・住吉大社

やはり、「コロナ禍は確実に人々の生活を変えた」と、そんなことを実感したのだった。
実は期待していたのは「焼きそば」だったのだが...、これもコロナの影響。出店は一切、禁止になっているようで、境内は何もなくスッキリしていたのである。

……  ……

住吉交差点のところで、お世話になっている方にご挨拶。「もう、帰ろうかと思っているんですよ~」と発言する<変態鉄>。でも、本当にそのときだった。

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【2022年1月1日13時07分】 阪堺電軌阪堺線・住吉電停

周囲の<鉄>の動きが。パッと振り返ると、住吉税務署のところのカーブを、こちらに向かってくるのは深緑色...モ161号車のお出ましである。
いや、コレは驚きだった。<変態鉄>だけではなくて、南海が提供するスマホのアプリで電車の動きをモニターしている<鉄>たちも驚きだったみたい。臨時電車の一部はアプリに正確に反映されないことがあるみたいで。

ここまで待っていた時間が長かった分、まさに“蜂の巣をつついたような”。カメラを持って住吉で待機していた<鉄>が一斉に動き出して。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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