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静かな静かな吉ヶ原 <速報版> [とりあえず<速報版>]

久々に吉ヶ原へ。普段は岡山駅を朝7時のバスで行くところ...
この日は津山駅経由で。中鉄の路線バス(津山-高下線)は、いまや最小限の本数になっているような感じで。

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【2021年10月21日13時32分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原鉱山ふれあい公園

毎月1回、日曜日に旧片上鉄道の車両の保存運転が行われるのが棚原鉱山ふれあいの里、旧吉ヶ原駅である。
硫化鉄鉱の産出で栄えたのもいまは昔。吉井川沿いののんびりした田園風景の中にある。

旧国鉄の戦前のガソリン動車をディーゼル化したキハたちや、旧型客車が残されていて。
2~3度、展示運転に行ったことがあるのだが、そのときは落ち着いて周囲を見渡すだけの気持ちの余裕がなく。
展示運転に充てられた車両の走る姿を撮るのに精いっぱいで。

ということで、何もない平日の午後、吉ヶ原を訪れてみたのである。

……  ……

2021年10月21日(木)晴れ

曇りがちになり山間部では雨も...といっていた天気予報は良い意味で裏切られて。秋の穏やかな日差し、セーターを着ていたら汗ばむくらいの陽気で。

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【2021年10月21日6時13分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅

同じ岡山県でも県南から県北まで...
早朝のキハで出発、ようやく空が明るくなり始めた時間帯。キハ37のロングシートは半分くらいが埋まっていただろうか。

そのまま津山に向かっても良い。それなら、津山線よりも岡山駅からの特急バスという作戦もあるのだが...

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【2021年10月21日9時05分】 津山線・建部-福渡

ちょっと立ち寄ってみたい地点があった。11年ぶりの訪問、最初は感覚が分からなかったが、確かに2010年11月に同じ場所に立っていた。
今朝は、「ノスタルジー」のローカル列車で。

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【2021年10月21日13時32分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原鉱山ふれあい公園

吉ヶ原に行く路線バスは、ぬぁんと津山駅 12時発が初発なのである。

これに乗って吉ヶ原、人気のない公園で保存車の姿を思う存分。こんなに落ち着いて周囲を観察したのも初めてである。
念願のDD13型ディーゼル機関車は黄福柵原駅に留置されており。つい先日、整備されたようで機関車の車体が輝いており。その姿を撮れたのが最大の収穫だった。展示運転は長らく休止中だが、それでもしばらく来ないうちに黄福柵原駅には客車の補修を行う拠点だろうか、上屋も新設されており。

そんな様子を見学した後は...

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【2021年10月21日14時40分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原鉱山資料館

鉱山資料館。いつも建物の前は通るのだが保存車を撮るのに夢中で...

初めて入ってみた。入館料520円が高いか安いかは意見が分かれるところだろうが、自分としては大満足だった。
大正時代から高度経済成長期、約75年間にわたって最大で地下1,000 mまで掘り進んで、良質な硫化鉄鉱を全国に供給、戦後の食糧難の時期に農業用肥料(硫安)の原料として活用されたという。しかし、環境問題への意識の高まりと、何といっても石油精製での脱硫で生じる硫酸にあっという間にとってかわられ、平成に移り変わるころには終坑となったのである。そして、それは片上鉄道の終焉でもあり...
展示の中にも少しだけ片鉄のことも出てきて。

いや、<鉄>としてではなく、純粋に鉱山の盛衰をいろいろな資料で見ることができて、自分としては非常に興味深く感じた。全館、独り占め状態。音声ガイドを順番に再生しながら1時間以上かけて歩いたのだった。

帰りは同じ経路で。16時前の津山ゆきのバスから、津山線のキハ47形ローカル、岡山駅で夕食を済ませて先ほどホテルに戻ったのである。

さぁ、明日は大移動。荷物が重いのがちょっと憂鬱だが「鉄印帳」の旅の続きである。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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