猛暑の房総横断鉄道へ（８）外房線

大多喜に通うようになって早いもので10年、存在は知っていたが捺す機会が無かったこのスタンプを。
かつて売店だった場所が現在は写真パネルやパンフ類が置かれているスペースになっている。



予定より1時間早く、閑散とした大多喜の街を後にいよいよ最後の目的地、江見駅へと向かうのである。
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2021年8月27日（金）曇りのち晴れ

大多喜駅ヨコの、いつも通りの場所。大手門のヨコにキハたちが留置されていた。


【2021年8月27日11時08分】　いすみ鉄道・大多喜駅

キハ52形とキハ28形は切り離されており。一昨年、クラウドファンディングで塗装を直したゴーニーはまだまだキレイだが検査期限を控えた時期でもあるキハ28形の方はといえば車体に錆が目立ってきており。
夢中で追いかけた“飛越ゴハチ”の最後の生き残りであるこのキハにも1日も長く頑張って欲しいと思っている。

来年にはキレイな車体を取り戻しているのだろうか??


【2021年8月27日11時09分】　いすみ鉄道・大多喜駅

この日はキハ20 1303号車がゴーニーに並んで停車しており。

そっくりの外観である。そもそもキハ20形の2基エンジン車がキハ52形なので、製造は半世紀近く違っていても一応は“同系車”ということになるのだろうか。
どうやら緊急事態宣言は延長が必至の状況になってきて。キハたちはもうしばらく運休なのだろうか。秋の銀杏の時期までには復活して欲しいと願う次第。いまのところ、房総を襲った台風はないので、今年の銀杏は期待できるのではないか...と、密かに。そんなことを思っている。
ただ、自分にとって苦しいのは房総の銀杏のピークは、だいたい大相撲11月場所と重なる...ということだろうか。

コンビニで買ったパンを食べてホームのベンチでノンビリしていたら、徐々に観光客や地元の人が...
それでも、普段の大多喜駅よりは遙かに人気はまばらなのである。


【2021年8月27日12時10分】　いすみ鉄道・大多喜駅

12:22発の第14D列車は、大多喜駅に12:10に到着して12分間停車する。やはり、冷房が恋しい時期、12:10着が待ち遠しかった。

国吉駅も静寂そのもの。頻繁に訪れている方だが、それでも時の流れの中でいすみ鉄道沿線も少しずつ変わっていくことが感じられて。
＜鉄＞としての視点で見れば、昔ながらの駅名看板が交換されていくことや、線路沿いの“撮影好適地”の田んぼが少しずつ作付けされなくなって、代わりにソーラーパネルが並べられるようになって...

キハが走らない日だけに、その様子を冷静にノンビリと車窓から...


【2021年8月27日12時53分】　いすみ鉄道・大原駅

そして、終点の大原駅には12:51着。売店を覗きたいところだが、外房線電車の時刻が迫っている。急いでＪＲの改札を通って...

部活だろうか、体操着姿の高校生、それから地元の方たち。そこに入ってきたのは2両編成の新型電車である。


【2021年8月27日12時57分】　外房線・大原駅

209系の独断場だった房総のＪＲ線。今年から、とうとうそれが動き始めて。
113系も新製車が総武快速横須賀線に投入されて初期型が房総ローカルというのが基本的な流れだった。それが2000年代に入って、宇都宮線・高崎線を追われた211系で置き換えられ、211系のショートリリーフを挟んで京浜東北線を追われてきた209系電車で...
ＪＲ化以来、房総ローカルというのは都心部の“お下がり”が走る区間...というイメージが強かったが、E131系は房総ローカルに新製配置された車両である。

自分にとっては初乗車。209系と違ってボックスシート車がなくなり、2両編成の車内はすべてロングシート、ドアは半自動方式になって。
そう、何と言ってもワンマン運転になったのである。
てっきり、運賃箱が設置された車内運賃収受式かと思っていたら、それは無いようで。確かに有人駅が多いが、事実上の“信用乗車制”に近い取扱だろうか。


【2021年8月27日13時19分】　外房線・第3239M列車（クモハE131-2号車）内

御宿、勝浦と降車客が多く、勝浦を過ぎると車内も閑散としてきた。
このまま安房鴨川を通過して...（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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