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真夏の小湊鐵道へ 20210721(5)折り返し運転 [小湊鐵道]

コレは良かったのか悪かったのか...

本当はいま、高松のホテルに居る予定だったのである。明日に迫った「ことでんレトロ」の最後の運転、それに備えて...
結局、先日、コロナ禍の影響により中止(延期)が発表されたが、なんとその日、西日本には台風が接近する予報になっており。

できれば、秋になって気候も落ち着いた時期に“仕切り直し”で思い切り楽しめるイベントを行って欲しいと願う次第。

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【2021年7月31日16時27分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅

それにしても、先行して関東に10号、あとを追って西日本に9号と2つ続けて台風が来ており。
東京はそれほどまででは無かったが、千葉県は激しい雨で土砂災害も起こっているようで。小湊鐵道も被害が拡大していないか心配な限り。

そんな中で小湊鐵道撮影記。
……  ……

2021年7月21日(水)晴れ

「乗れば撮れない、撮れば乗れない」は、確かなのだが光風台駅からは姉ヶ崎ゆきの路線バスはあるものの、小湊鐵道線沿線への移動手段は見当たらず。ということは、列車移動に限られる。普段より減便されている今、これは撮影効率が低下することになり、<徒歩鉄>としては痛い限りなのである。
ただ、ずっと第1養老川鉄橋というのも...

海士有木駅と上総村上駅の間、西広のストレートで撮ることも考えたが、ココは去年の暮れにも訪れた上総三又駅付近のストレートへ。歩く距離を短く...というあたり、暑さに苦しめられた<変態鉄>だったのである。

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【2021年7月21日8時55分】 小湊鐵道・光風台駅

ということで、光風台駅。

ここまでは30~1時間の間隔だったのだが、お昼の列車は大幅に削減されており、先ほど撮った第22列車(光風台駅 11:39発)の次の第24列車は12:50発、70分の間隔が空くのである。炎天下の屋外で待つよりはまし...と、光風台駅のベンチで。
ちょうど代行バスの誘導を担当されている小湊鐵道の職員の方も、陽射しを避けて駅内にいらしており...
他の乗客が、復旧予定について尋ねているのを聞きながら...

後に小湊鐵道のウェブサイト(https://www.kominato.co.jp/)でも発表されたが、特に馬立駅付近の復旧作業がいろいろ大変だそうで...
てっきり佐是のあたりだと思っていたのだが、被害地点は馬立駅のすぐ近くとのこと。列車を光風台駅折返しにしたのは、馬立駅が道路から離れたところにあり、駅前に大型バスを入れられないから...ということだった。
里見駅以降は、それほど甚大な被害では無かったものの、上総牛久駅に閉じ込められている2両のキハしか使えないので復旧させたところで車両不足なのでバス代行になっているというニュアンスの話だった。

現在では、8月中に上総牛久以遠を全線復旧させると公式発表されており。ネット上の噂では、今月中にも五井機関区で整備したキハを陸送するとかしないとか、そんな情報も出ており。(そもそも、こういう話はガセネタが多いが...)
馬立-上総牛久間が10月までかかる...というのは、趣味者の立場では無く沿線利用者にとっても大きな影響があるものと思われ。

ここ数年、房総は夏になると大雨被害というのが“恒例化”してしまっており。1日も早い復旧を願いたい。

ということで、第19列車として12:42に光風台駅に到着したキハ40 2号車が、第24列車として12:50に折り返すまで。

島式ホーム1面2線の光風台駅、もともとこの駅での折返しの運用は設定されておらず、どちらのホームも一方通行での使用、反対方向への出発信号機はついておらず。

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【2021年7月21日12時43分】 小湊鐵道・光風台駅

まずは通常の下り列車と同じように2番ホームに第19列車が到着。

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【2021年7月21日12時44分】 小湊鐵道・光風台駅

ホームから見た馬立側。
20日間、列車が通らなかっただけで、ポイントのすぐ先のところからは線路が雑草に埋もれてしまっており。
何だか廃線跡のような寂しさなのである。

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【2021年7月21日12時45分】 小湊鐵道・光風台駅

さて、乗客を降ろしたヨンマルはそのまま馬立方面へと発車して。

ちなみに、このカットだと黒く潰れて確認しづらいが前面表示幕が紺色に白の「普通」表示である。国鉄型キハとしては至ってフツーの表示だが、白地に黒文字の行き先表示が用意されているので、この表示自体、かなりイレギュラーなものかも知れない。
つまり、「光風台」の字幕が用意されていないのである。そのため、キハ200形は側サボを使用中止にしており。

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【2021年7月21日12時46分】 小湊鐵道・光風台駅

ホームを離れていく姿は、今秋以降、当たり前に見られるようになる筈...の情景だが、すでに上り方は幕回しが済んでおり白地に黒文字の「五井」ゆきである。
小湊鐵道100年間の歴史の中で初めての方向幕使用車ということになろうかと。

自社のバスは方向幕を経てLED表示器が当たり前になっていて...

この差がちょっと面白いところ。

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【2021年7月21日12時47分】 小湊鐵道・光風台駅

下り方の分岐器を過ぎて...つまり、光風台駅構内を離れた地点でいったん停車。

運転室に便乗していた職員(この記事の最初のカットにも...)が、すかさず降車、線路ヨコの転轍機をガッシャーンと。

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【2021年7月21日12時49分】 小湊鐵道・光風台駅

すぐに折返し、上り線に進入してくるのである。

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【2021年7月21日12時49分】 小湊鐵道・光風台駅

この時点で駅前には代行バスが到着しており、ホームでは多くの乗客がキハの入線を...

さぁ、カメラをバッグにしまって。大急ぎで自分もヨンマルに乗り込むのである。
この光風台駅の折返し時間は8~10分、慌ただしくも多くの鉄道職員の力で、このイレギュラーな運転方法が支えられているのを見ることができて。

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【2021年7月21日12時58分】 小湊鐵道・上総三叉駅

さぁ、上総三又駅で下車して...

でも、<変態鉄>の<鉄>活動に“大敵”なのは睡眠不足。当たり前のことを正しく判断できなくなるのは、昔からずっと変わらない。

嗚呼、これは不覚だった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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