真夏の小湊鐵道へ 20210721(6=最終回)帰宅の途へ [小湊鐵道]
今年は一畑電車が大変。続けざまに線路が浸水するような豪雨に見舞われており...
【2021年7月21日12時58分】 一畑電車・川跡駅
久しく訪れていないが、宍道湖の北岸を走って...
90年代にその佇まいに惹かれて何度か通った。最後の訪問は2010年だから、もう10年以上前のことだが...。
90年代当時は、吊り掛け駆動の電車たちも在籍し、古いタイプの架線柱や木造駅舎が残っており、非常に魅力を感じていた。当時、<模型鉄>だった自分、誰もいないことを良いことに、ある無人駅ホームに残る木造待合室を“採寸”してしまった過去が。
あの資料、実家の本棚を探せば残っているような気がする。
車両も世代交代し、足が遠ざかっていたが“再訪してみたい路線”の1つである。
小湊鐵道とともに、1日も早い復旧を願う次第。返礼品として「デハニを撮る権利」とか...、そういうので<鉄>向けのクラウドファンディングを実施してくれれば、ぜひ協力したいと思うのだが。
訪れたことのある路線、撮りに通う路線が、こういう被害を受けると、やはり、ショックだし心配な<変態鉄>である。
いち趣味者にできることなど限られるわけだが、できることがあれば、協力したいと思う次第。
さて、そんな訳で7月21日の小湊鐵道撮影記の最終回。“減便ダイヤ”を舐めきっていた<変態鉄>、何も無い片面ホームの無人駅で...
(※ 8月10日より減便ダイヤが一部、改訂されています)
…… ……
2021年7月21日(水)晴れ
光風台駅を12:50発の第24列車で上総三又駅へ。
【2021年7月21日12時58分】 小湊鐵道・上総三叉駅
市原市街地を走る五井-上総牛久の区間では唯一、上下列車が交換できない片面ホームの無人駅である。
駅舎はログハウス風の簡易駅舎に建て替えられており、そういう面でも同線では珍しい駅。
駅周辺は田んぼと住宅街。年末の訪問時に、スッキリした列車写真が撮れるポイントを駅至近に発見していた。
「暑いから遠くまで歩きたくない」、でも、ヨンマルの姿を養老川第1鉄橋だけで撮って終わりというのも...ということで、上総三又駅で下車したのだが...
【2021年7月21日14時04分】 小湊鐵道・上総三叉駅
下車したあと、折返しの列車の時刻を確認した<変態鉄>は途方にくれることになった。
光風台駅 12:50発の第24列車は五井駅に13:08着、でも、その折返しにあたる下り列車は無い。次の第21列車は五井駅を14:43発。
下りで言えば、第19列車(五井駅 12:24発)から第21列車(同 14:43発)まで昼間に2時間以上、列車間隔が空いており...
降りてから、その事実に気づいても...
呆然と立ち尽くすしか無かった。待合室といっても木製ベンチがあるだけ。陽射しが避けられるだけマシというだけ。
汗がボタボタと垂れてくる中で...、駅のすぐそばにジュースの自販機があって。喉を潤したらベンチで座っているしか無かった。
他駅ではあまり見かけない、沿線案内図を見ていても2時間は...
そう、五井駅に到着したヨンマル、2時間もの間、ホームで留め置かれるとは思えず。五井機関区に入庫して、ここで車両交換となってしまう可能性はじゅうぶんあって。
次の第21列車、ここで2時間待ってもヨンマルとは限らないのである。う~ん...
でも、待つしか無い。
列車がない時間帯なら、当然、この無人駅を訪れる人も無く。ベンチでウトウトしたり...
長い長い1時間半だった。14時半過ぎ、駅前の道を。
さぁ、待ちに待った第21列車。
はたして...
【2021年7月21日14時57分】 小湊鐵道線・上総三又-上総山田
この地点、木があってスッキリと見通せないが、上総三又駅のホームが辛うじて見える位置。その駅に進入してくる列車を見て...
「やっぱり!!」
キハ200形2連に交替していた。
朝方とは編成が組み替えられたみたいで。キハ214+キハ211のユニット窓の車両による2連。
キハ200形も好きな車両だが、やはり、いまはヨンマルが撮りたかった。
こんど、秋田車が整備を終えて運用入りすれば自ずからキハ200形の運用が減少するはずで、そうなったら、
「ヨンマルなんて、いつでも撮れる。いま撮りたいのはキハ200形」と、この日とは正反対のことを考えるようになりそう。キハ200形も、いまのうちから、しっかり記録しておきたいと思いつつ、それでも、ヨンマルが来ないと「ハズレ」と感じてしまう、そんな<変態鉄>の身勝手さなのである。
【2021年7月21日15時15分】 小湊鐵道線・上総三又駅
いまの編成が光風台駅で折り返してくる、第26列車で帰路に就くのだった。
2連のキハ、なぜか乗客は五井方の211号車に乗客が集中しており。まぁ、光風台駅も五井駅も階段・改札口が上り方先端だから仕方ない...と思っていたら。
検札に来た車掌さんからも隣の211号車に移ることを...
キハ214号車は冷房が効かないのである。一応、冷房は動いているようだが全然ダメ。
「窓を開けてください」
そのコトバで、キハの重い窓を。2段上昇式の窓というのも少なくなった。でも、いまも小湊キハの窓は全開にできるのである。
遠慮無く上段、下段と窓を開けて。それでも、熱風が入ってくるだけだったが...。
【2021年7月21日15時29分】 小湊鐵道線・五井駅
それでも、DMH17エンジンを満喫して。<変態鉄>としては、窓全開のキハも“いとおかし”だった。
…… ……
実は、この時点で<変態鉄>は迷っていた。
【2021年7月21日6時38分】 内房線・蘇我駅
この朝、蘇我で撮ったキハ40形(秋田車)の甲種輸送、ネット上の情報では朝7時に千葉貨物駅に到着後、夕方まで長時間停車の上、18時過ぎに京葉臨海鉄道線内を市原埠頭駅に向かうとされていた。
<徒歩鉄>でも、内房線を八幡宿駅で降りて10分も歩けば臨海鉄道の線路沿いに出られるので、あと3時間後に、朝の蘇我陸橋下の“リベンジ”、そのチャンス!!
「どうするか??」
中間改札を抜けて、内房線ホームに行ってからも悩んでいた。
【2021年7月21日15時31分】 小湊鐵道線・五井駅
西に傾いた陽射しを受けるキハの姿を撮りながらも、千葉ゆき電車がやってくるまで悩んでいた。
でも、暑さと眠さに負けたのだった。18時まで待つ気にはならなかった。
【2021年7月21日15時31分】 総武本線・東京駅
冷房の効いた快速電車で17時前、東京駅に到着して。中央線に乗り換えて新宿まで出れば、あとはいつも通りに帰宅するだけ。
…… ……
18時過ぎ、Twitter上では「キハの甲種輸送が来ない」という呟きがいくつか。
全然、違ったダイヤで市原埠頭へと回送され、数日後、上総山田駅経由で五井機関区に搬入されたとのこと。
どんな塗色になるのか、いつ頃、運用開始になるのか...
小湊キハから目が離せない日々はまだまだ続きそうな。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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【2021年7月21日12時58分】 一畑電車・川跡駅
久しく訪れていないが、宍道湖の北岸を走って...
90年代にその佇まいに惹かれて何度か通った。最後の訪問は2010年だから、もう10年以上前のことだが...。
90年代当時は、吊り掛け駆動の電車たちも在籍し、古いタイプの架線柱や木造駅舎が残っており、非常に魅力を感じていた。当時、<模型鉄>だった自分、誰もいないことを良いことに、ある無人駅ホームに残る木造待合室を“採寸”してしまった過去が。
あの資料、実家の本棚を探せば残っているような気がする。
車両も世代交代し、足が遠ざかっていたが“再訪してみたい路線”の1つである。
小湊鐵道とともに、1日も早い復旧を願う次第。返礼品として「デハニを撮る権利」とか...、そういうので<鉄>向けのクラウドファンディングを実施してくれれば、ぜひ協力したいと思うのだが。
訪れたことのある路線、撮りに通う路線が、こういう被害を受けると、やはり、ショックだし心配な<変態鉄>である。
いち趣味者にできることなど限られるわけだが、できることがあれば、協力したいと思う次第。
さて、そんな訳で7月21日の小湊鐵道撮影記の最終回。“減便ダイヤ”を舐めきっていた<変態鉄>、何も無い片面ホームの無人駅で...
(※ 8月10日より減便ダイヤが一部、改訂されています)
…… ……
2021年7月21日(水)晴れ
光風台駅を12:50発の第24列車で上総三又駅へ。
【2021年7月21日12時58分】 小湊鐵道・上総三叉駅
市原市街地を走る五井-上総牛久の区間では唯一、上下列車が交換できない片面ホームの無人駅である。
駅舎はログハウス風の簡易駅舎に建て替えられており、そういう面でも同線では珍しい駅。
駅周辺は田んぼと住宅街。年末の訪問時に、スッキリした列車写真が撮れるポイントを駅至近に発見していた。
「暑いから遠くまで歩きたくない」、でも、ヨンマルの姿を養老川第1鉄橋だけで撮って終わりというのも...ということで、上総三又駅で下車したのだが...
【2021年7月21日14時04分】 小湊鐵道・上総三叉駅
下車したあと、折返しの列車の時刻を確認した<変態鉄>は途方にくれることになった。
光風台駅 12:50発の第24列車は五井駅に13:08着、でも、その折返しにあたる下り列車は無い。次の第21列車は五井駅を14:43発。
下りで言えば、第19列車(五井駅 12:24発)から第21列車(同 14:43発)まで昼間に2時間以上、列車間隔が空いており...
降りてから、その事実に気づいても...
呆然と立ち尽くすしか無かった。待合室といっても木製ベンチがあるだけ。陽射しが避けられるだけマシというだけ。
汗がボタボタと垂れてくる中で...、駅のすぐそばにジュースの自販機があって。喉を潤したらベンチで座っているしか無かった。
他駅ではあまり見かけない、沿線案内図を見ていても2時間は...
そう、五井駅に到着したヨンマル、2時間もの間、ホームで留め置かれるとは思えず。五井機関区に入庫して、ここで車両交換となってしまう可能性はじゅうぶんあって。
次の第21列車、ここで2時間待ってもヨンマルとは限らないのである。う~ん...
でも、待つしか無い。
列車がない時間帯なら、当然、この無人駅を訪れる人も無く。ベンチでウトウトしたり...
長い長い1時間半だった。14時半過ぎ、駅前の道を。
さぁ、待ちに待った第21列車。
はたして...
【2021年7月21日14時57分】 小湊鐵道線・上総三又-上総山田
この地点、木があってスッキリと見通せないが、上総三又駅のホームが辛うじて見える位置。その駅に進入してくる列車を見て...
「やっぱり!!」
キハ200形2連に交替していた。
朝方とは編成が組み替えられたみたいで。キハ214+キハ211のユニット窓の車両による2連。
キハ200形も好きな車両だが、やはり、いまはヨンマルが撮りたかった。
こんど、秋田車が整備を終えて運用入りすれば自ずからキハ200形の運用が減少するはずで、そうなったら、
「ヨンマルなんて、いつでも撮れる。いま撮りたいのはキハ200形」と、この日とは正反対のことを考えるようになりそう。キハ200形も、いまのうちから、しっかり記録しておきたいと思いつつ、それでも、ヨンマルが来ないと「ハズレ」と感じてしまう、そんな<変態鉄>の身勝手さなのである。
【2021年7月21日15時15分】 小湊鐵道線・上総三又駅
いまの編成が光風台駅で折り返してくる、第26列車で帰路に就くのだった。
2連のキハ、なぜか乗客は五井方の211号車に乗客が集中しており。まぁ、光風台駅も五井駅も階段・改札口が上り方先端だから仕方ない...と思っていたら。
検札に来た車掌さんからも隣の211号車に移ることを...
キハ214号車は冷房が効かないのである。一応、冷房は動いているようだが全然ダメ。
「窓を開けてください」
そのコトバで、キハの重い窓を。2段上昇式の窓というのも少なくなった。でも、いまも小湊キハの窓は全開にできるのである。
遠慮無く上段、下段と窓を開けて。それでも、熱風が入ってくるだけだったが...。
【2021年7月21日15時29分】 小湊鐵道線・五井駅
それでも、DMH17エンジンを満喫して。<変態鉄>としては、窓全開のキハも“いとおかし”だった。
…… ……
実は、この時点で<変態鉄>は迷っていた。
【2021年7月21日6時38分】 内房線・蘇我駅
この朝、蘇我で撮ったキハ40形(秋田車)の甲種輸送、ネット上の情報では朝7時に千葉貨物駅に到着後、夕方まで長時間停車の上、18時過ぎに京葉臨海鉄道線内を市原埠頭駅に向かうとされていた。
<徒歩鉄>でも、内房線を八幡宿駅で降りて10分も歩けば臨海鉄道の線路沿いに出られるので、あと3時間後に、朝の蘇我陸橋下の“リベンジ”、そのチャンス!!
「どうするか??」
中間改札を抜けて、内房線ホームに行ってからも悩んでいた。
【2021年7月21日15時31分】 小湊鐵道線・五井駅
西に傾いた陽射しを受けるキハの姿を撮りながらも、千葉ゆき電車がやってくるまで悩んでいた。
でも、暑さと眠さに負けたのだった。18時まで待つ気にはならなかった。
【2021年7月21日15時31分】 総武本線・東京駅
冷房の効いた快速電車で17時前、東京駅に到着して。中央線に乗り換えて新宿まで出れば、あとはいつも通りに帰宅するだけ。
…… ……
18時過ぎ、Twitter上では「キハの甲種輸送が来ない」という呟きがいくつか。
全然、違ったダイヤで市原埠頭へと回送され、数日後、上総山田駅経由で五井機関区に搬入されたとのこと。
どんな塗色になるのか、いつ頃、運用開始になるのか...
小湊キハから目が離せない日々はまだまだ続きそうな。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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