SSブログ

続・北関東ディープ<鉄>(6)渡良瀬川に沿って [3セク鉄道「鉄印」の旅]

晴れた日曜日。どこか出かけたくなるのだが、今日は仕事だったのである。この先、4月に入るまで土日は、ごく一部を除いて休み無しの勤務となる。平日もなかなか休めない期間が続いて。
“緊急事態宣言”が延長になるのは、ほぼ織り込み済みだったことなので何の驚きもなく。意外だったのは、前回と違って“自粛K察”的にならずに、多くの<鉄>の皆さんが普段通りに活動している点。ツイッターなどを見れば、皆さんの<鉄>活動の果実...素晴らしい写真の数々が。

となれば...

<変態鉄>としても、仕事が公休になった日にはお出かけしようと画策中。自分のような下手クソでも、カメラを触らない期間が長引くと、いざ撮ったときに何か感覚がズレてしまって。普段以上に酷い写真を連発するのである。久々にカメラを持って歩き回りたいと思っている次第。
でも、晴れる日に限って仕事が...

061_msi00000555.JPG
【2021年1月7日10時22分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

ということで、引き続き、1月7日のわたらせ渓谷鉄道の話題。
いよいよ、大間々駅 10:27発・第717D列車が到着。

「わたらせ渓谷鉄道」という名前、冬枯れの彩り乏しい季節ではあったものの、それでもなお、見応えある車窓だった。
……  ……

2021年1月7日(木)晴れ

大間々駅の話だけで引っ張ってきたので...

033_rosenzu011.jpg

今日の話題に入る前に路線図で。

赤い線が、わたらせ渓谷鉄道。まさに文字通り、渡良瀬川に沿って。路線の大半は群馬県だが終点は足尾の街。いまは市町村合併で日光市の一部になっている。

062_msi00000558.JPG
【2021年1月7日10時37分】 わたらせ渓谷鉄道・第717D列車(わ89-314車内)

まずは、間藤駅に向かって渡良瀬川を遡っていくように...。
やって来たのはコチラ。すでに“30年選手”の314号車である。

063_msi00000556.JPG
【2021年1月7日10時23分】 わたらせ渓谷鉄道・第717D列車(わ89-314車内)

車内の見附は、いすみ200'形に似ているように感じた。同じシリーズとして同時期に同じ工場で造られたので当然と言えば当然だが...

これらの“LE-CarⅡ”世代を置換えているWKTシリーズの車輌たちには、基本的にトイレが設置されなくなっているみたいだが、この車両はトイレ付き。使う機会は無かったが、やはりローカル線では安心感が違うように思う。

064_msi00000557.JPG
【2021年1月7日10時23分】 わたらせ渓谷鉄道・第717D列車(わ89-314車内)

車内は自分と、もう1人、地元の方だろうか、買い物袋を持ったおばあちゃんだけ。ボックスシートを独占して。

065_msi00000559.JPG
【2021年1月7日10時39分】 わたらせ渓谷鉄道・第717D列車(わ89-314車内)

最初の停車駅・上神梅駅を過ぎると、ほどなく右手の車窓には渡良瀬川が見えてくる。ワンマンの自動放送でも、本宿-水沼間は車窓が特にキレイである旨、案内されて。

<変態鉄>は立ち上がって後部運転台付近へ。カメラを構えるも残念ながら光線状態があまり良くない。
しかも...窓ガラスの透明度が低く。

066_msi00000560.JPG
【2021年1月7日10時48分】 わたらせ渓谷鉄道・第717D列車(わ89-314車内)

それでも、碧色の川の流れ...、水の透明度は高そう。
その水沼駅で、先ほど大間々駅から乗った女性が下りて。
「一人きりか...」と思えば、かわりに、同じ位の年恰好の女性客が1人。やはり、乗客2人の列車である。車窓の渡良瀬川も良いが、各駅の木造駅舎が<変態鉄>には堪らないのである。
<徒歩鉄>には、踏破するのが厳しい路線ではあるものの、次回の訪問時は途中駅で下りて沿線での撮影も楽しんでみたい。

067_msi00000561.JPG
【2021年1月7日11時00分】 わたらせ渓谷鉄道・第717D列車(わ89-314車内)

神戸と書いて「ごうど」と読む。この日は休業だったが、駅ホームにレストランがあるのが特徴。それが、ぬぁんと、東武特急1720形の車体を活用しており。これは<鉄>には有名な話でもあるので、<変態鉄>としてもカメラを構えて待っていたのだが、もう、どうすることもできない位の完全なまでの逆光。

そんな神戸駅では、対向列車はないのに4分停車。もしかしたら、「夏ダイヤ」ではトロッコ列車などのダイヤが設定されているところなのか...
車内に掲示されている時刻表も「2020冬」となっており、それに該当する列車は記載が無かったが...

そういえば...

その車内掲示の時刻表を見て、残念...というか、自分の“調査不足”。

足尾駅、間藤駅とも日光市のコミュニティバス路線が接続しており、それが日光駅ゆきなのである。フリーきっぷは使えなくなるが、コレ、うまくスケジュールを組めば東武の「SL大樹」と、わ鐵というのは組み合わせて訪問できたかも知れない。
そう、足尾は合併で日光市の一部になっていたのである。あとで、このブログを書くのにあたって、同社のウェブサイトを確認すると、そこに掲載されている時刻表にも、もちろん、そのバスの時刻が掲載されていて。

「無知は鞭よりも痛い」

自分の趣味活動の中で、幾度となく経験してきたことである。<鉄>活動は、どんな場合も事前の情報収集が重要なのだが...う~ん。

その神戸駅を出ると同線で最長の草木トンネルへ。数分かかってトンネルを抜けると、直後、トラス鉄橋で渡良瀬川を渡って。

ここからは列車の左手に渡良瀬川を見ながら。

068_msi00000562.JPG
【2021年1月7日11時23分】 わたらせ渓谷鉄道・第717D列車(わ89-314車内)

川幅が少し細くなったように感じられるのと、ともに転がっている石は巨岩のような大きなものが増えてきて。
渡良瀬川も上流まで、だいぶ遡ってきたことが車窓にも分かるようになってきたのである。

さぁ、まもなく県境をこえて...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(7)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 7

コメント 2

サットン

渡良瀬川というと私のような宮脇俊三カブレにとっては「時刻表2万キロ」に記述のある「流れは綺麗だが足尾銅山の鉱毒のお陰で今も魚は棲まないという」。そのことをタクシードライバーに尋ねると「もし魚がいてもそんなの食べたらたいへんだ!」というやりとりを思い出します。今はどうなんでしょうね?
by サットン (2021-02-04 10:15) 

ferrum_queserasera

サットンさん

コメントありがとうございます。
小学生の頃に習った田中正造の話題で足尾鉱毒問題は知っていたのですが、この記事を書くのにあたって、ちょっと調べたりしている段階です。渡良瀬川は流れは澄んでいますが、確かに魚は...
いまでは静寂そのものの中で、美しい景色があるばかりなのですが。
by ferrum_queserasera (2021-02-04 22:54) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。