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続・北関東ディープ<鉄>(5)大間々駅に集う車輌たち(後編) [保存車・博物館・廃線跡]

とうとう、一昨日、東京も雪が降った。ただただ寒いばかり。
それにしても北陸の雪は...、自分が頻繁に富山に撮りに通っていた頃は、誰に聞いても「最近は全然、降らなくなったねぇ」と言われたものだった。

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【2011年2月8日10時16分】 高山本線・速星駅

という訳で、「雪景色が撮りたい」と何度も通った速星駅で。引退間際、ギリギリになって、ようやく撮れたこのツーショット。朝の時間帯の通勤通学輸送に2往復半、ゴハチニハチが運用されていた。
その最後の上りは富山駅を9時過ぎの発車、ちょうど速星駅に隣接した化成品工場向けの貨物列車と雁行するダイヤだった。牽引機は東新潟のDE10形、この時期、すでに大半はJR貨物更新色だったが、ごく少数の車輌だけは国鉄色を保っていた。お目当てのキハ58系も、国鉄急行色と臙脂色の“高岡色”のどちらかの編成。
2本の国鉄色が揃う、かつ、雪晴れ...、井田川鉄橋で撮ってから、急ぎ、北陸自動車道を潜って速星駅まで歩いてくれば越中八尾駅で折り返してくるキハの時刻にピッタリ。
牽引してきた貨車を工場のスイッチャーに引き継いだDE10は、速星駅構内の側線で夕方までお休み。

雪景色の鉄道写真の中で、<変態鉄>にとって1番のお気に入りは、このカットだろうか。

“緊急事態宣言”の延長はほぼ確定的事実になりつつあって。今シーズン、雪景色を1枚も撮ること無く終わってしまいそうな。

来年こそは...

ということで、引き続き、1月7日の、わたらせ渓谷鉄道の話題。
……  ……

2021年1月7日(木)晴れ

駅ヨコの保存車を撮影した後は、早めに改札を通ってホームへ。

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【2021年1月7日10時19分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

やはり、歴史ある駅。ちなみに開業は1911年(明治44年)、7年後の1918年(大正7年)に路線の国有化に伴い、国鉄足尾線の駅になっている。
木製の上屋支柱、そして琺瑯の駅名看板。どこにでもあるように見えて、なかなか見つけられなくなってきているものである。

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【2021年1月7日10時19分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

下りは駅舎に面した正面のホーム、上りは構内踏切をわたった向かいのホーム。2面2線の相対式と思いきや、
0番ホームがあって。明らかに旧貨物ホームである。下り方に2線分の貨物積み込みホームがあって、いま、そこにはディーゼル機関車の姿。

ゴールドの、ちょっと派手めの塗装になっているのは、DE10 1537号機。それにしても、快晴なのが恨めしいくらいに影が落ちて写真が撮りにくいのである。
この駅からは農産物輸送等だったのだろうか、貨物ホームも大きめなのである。その積み込みホームの上屋が、先の記事でご紹介した、開業当初からの「わ89形」2両の保存スペースの上屋を兼ねているような感じ。
わ89-101号車の顔が少しだけ見えている。

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【2021年1月7日10時17分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

そして、このディーゼル機関車、何のためのものかと言えば...

そう、シーズンにはトロッコ列車が運転されており。これがJR東日本から譲受した12系2両の間に、ぬぁんと、京王5000系改造のトロッコ車を連結した、ちょっと珍妙な編成である。中間2両が京王5000系という理由は謎だったが、調べてみたら本当の...ホンモノのトロッコ列車を目指して貨車を改造して作るつもりだったみたい。でも、貨車改造の旅客車というのは役所の許可が出にくくなっており、うまくいかなくなっていたところで、ちょうど時期的に廃車、解体予定だった京王5000系を譲り受けた...らしい。
ということで、4両編成の客車列車。わ鐵の起点はJR桐生駅だが、駅は高架化されており、高架ホームに間借りする形。もちろん、客車列車の運転に必須の“機回し”の作業はできず...、いや、もしかしたらJRに頼んで線路を使わせて貰えれば(理論上)できるかも知れないが「トロッコわたらせ渓谷号」は大間々駅発で運転されることになっている。貨物側線が残っている関係で、この駅で機回しができる...ということ。

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【2021年1月7日10時17分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

そのトロッコ編成だが、この機関車がいる貨物ホームから、もうちょっと北側、構内北端に留置されていた。スハフ12形は幌枠が外されているので、ちょっとマヌケ顔だが、でも、いまや貴重な12系客車である。冬場には中間のトロッコを抜いて、「DE+12系2両」で“客車列車”として運転してくれれば、トロッコ客とは異質な...<鉄>が沿線に大集結して賑わいそうな気もするのだが...まぁ、今はダメだが。
と、なれば、ご近所つながりで東武からC11でも借りてSL列車でも走らせてしまえば沿線は大変なことになりそう。と、マニアの妄想はとどまるところを知らないのである。(SLは、そう簡単には運行できない)

でも...

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【2021年1月7日10時17分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

<変態鉄>が鼻血を出しそうな位、テンションが上がる...客車列車というのは現場にとっては扱いにくい、手間のかかる存在であることには違いないみたいで。トロッコ列車はもう1編成あって、こちらはディーゼル動車。つまり、自走式。WKT500シリーズの1両として車輌性能は、現行の一般用車と共通で、窓のないトロッコ仕様。だから、これに旅客車1~2両を併結して運転すれば良いだけ。トロッコ車とはいってもディーゼル動車なので、普通の列車と同様に終着駅ではそのまま折返し可能なのである。
やはり、<鉄>としては「~渓谷号」が良いが、「わっしー号」の方が全線を走れるというメリットもあって...。

真冬の平日、もちろん、どちらも動く気配があるはずも無く。

さて、この大間々駅。

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【2021年1月7日10時18分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

第3セクター化されたときから本社機能と車両基地としての機能も。
上りホームの裏手では、出番をまつディーゼル動車たちが整備を受けていて。

構内南側には検修庫も。それにしても光線状態が悪いのである。

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【2021年1月7日10時21分】 わたらせ渓谷鉄道・大間々駅

さぁ、そうこうしているうち、列車の時刻に...
大間々駅 10:27発の第717D列車は、この駅で上りと交換するため、ちょっと早めにやって来たのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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