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お正月のいすみ鉄道キハ撮影記(4)“再履修科目”発生っ!! [いすみ鉄道]

大学生の頃、苦しめられたコトバである。
この10年間で、何度、訪れたか...数え切れない位、通っている路線。
2両のキハを追い続けているのである。

10年間で、いわゆる有名撮影地は、その大半に行った経験があって。
でも、だからこそ...

新しい「自分の」撮影地を探したくて。ずっと大多喜に通っている。
前回、昨年12月の訪問時に見つけた1つの踏切。
撮り方としてはセオリー無視のメチャクチャなものだが、それでも...

今回は残念ながら撃沈だった。だからこそ、コロナが落ち着いたら
絶対に“再履修”を狙っている。

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【2021年1月2日13時15分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

それにしても、菜の花には間に合うのだろうか。
たぶん、すんなり2月7日に緊急事態宣言が解除になるようには思えず。

“コロナ”などまったく無関係。沿線の菜の花は着実に生長しているみたい。
この時期までにキハの運行が再開されていれば良いが...

……  ……

2021年1月2日(土)晴れ

“祠”ポイントの近くでキハ52を先頭に走る姿を撮って。
何度も撮った地点ではあるものの、いまの一般色になってからは初めて。
キレイなうちに撮れたのは、もちろん“収穫”だったといえる。

さて、その踏切は「押元踏切」。

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【2021年1月2日13時18分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

その踏切の隣、<変態鉄>が三脚を立てた(舗装道路上)のすぐ目の前は...

この注意看板である。

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【2021年1月2日13時18分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

大多喜町内、いすみ市内とも沿線各所でい鉄の職員と地元の住民有志の
手によって、毎年、菜の花のタネが撒かれ、だいじに育てられている。

マナーの悪い撮影者...最近は<鉄>ばかりでは無いと思うのだが...に
踏み荒らされるなどのお叱りを受けることもあり。場所取りなどの
ゴタゴタもイヤで、菜の花の時期は、こういうメジャーポイントは
避けているのだが、今春も“穴場”を探して「菜の花 × キハ」に
チャレンジしたいと思っている。

ということで...

新丁の、城バックのあの橋の手前(小谷松側)に分け入る小さな道がある。
そば屋さんのところである。

そう、前回の撮影時に気づいた(自分にとっての)“新発見ポイント”。
「柳原踏切」である。16.5k 付近、住宅街の小さな踏切。


でも...

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【2021年1月2日13時45分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

反対側。

小谷松側は鬱蒼とした木々の中に線路は消えていて。
このカーブの先に大多喜病院へと通じる道の踏切がある。写真が白っぽく
見えるのは、それほどまでの、完全なまでの逆光だから...である。

でも、ココには<変態鉄>が狙っていた撮り方が...

というのは、全長27 kmほどのいすみ鉄道、鉄橋はいくつかあって撮影地にも
なっているのだが、隧道...トンネルは沿線に1つもないのである。
ちなみに、小湊鐵道は月崎付近をはじめとして何カ所かトンネルがある。

これなら、逆光を気にしないで...

完全な「トンネル飛びだし」の1枚にはならずとも、暗闇の向こうから
姿を現すキハ28形の姿を...普段の、い鉄の写真とは違う1枚が。

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【2021年1月2日14時05分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

そして、カーブの向こうにキハが見えてきた。

ちなみに立っている地点のすぐヨコは田畑、その向こうには住宅が。
陽射しがあると待っている間は暖かいのである。

でも、この地点、「真っ暗 + (周辺は)逆光」という条件は
ミラーレスには、あまりにも酷だったのかも知れない。
モニターに映る画像は...う~ん。試し撮りの列車も無く。

列車は当然、ヘッドライトが点いているので、明暗差が激しくなり
オートフォーカスは反応しない可能性が高い場面。カーブの手前、
ちょうどキハの顔に光が回る位置を予測して、ピンとを合わせておいて。
つまり、久しぶりのマニュアルフォーカス。

このまま“本命カット”...

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【2021年1月2日14時05分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

「あーーーーっ!!!!」

もう、間に合わない。アウトカーブで構えていた。
もちろん、カーブを通過するとき列車は外側に膨らむわけだが、
完全に目測を誤っていた。

狙ったカットの1コマ前がこれだから...

完膚なきまでの撃沈である。ファインダーを覗きながら、
でも、何もできなかった...。

咄嗟にカメラを三脚から外して...

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【2021年1月2日14時06分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

振り返って撮ったのが、この1枚。
この撮り方が順光になり、フツーの人にとっては下り向きのポイント。

キハの左下に見えている朱色の塊は、あのお城バックに撮れる夷隅川鉄橋。
向こうには中継(?)場内信号機がチラッと見えている。

11時半過ぎの第102D列車を姫宮、先ほどの下り第101D列車を押元、
そして、第104D列車を、ここ柳原で撮って...後続の大原ゆきに乗り、
最後の第103Dは<乗り鉄>というのが、<変態鉄>の行動パターン。

16時の第103D列車は、徒歩圏内では薄暗い1枚しか撮れない。
だから、陽の短い時期には撮影機会が1日3回の筈が...

“お正月スペシャル”と言う訳では無いが、この日は...
そう、すぐ目と鼻の先、新丁には小湊バスと大多喜タクシーの営業所。
予め電話しておいたのである。このキハの通過に合わせて...

それにしても「橋の向こうの蕎麦屋ヨコのT字路を入ったところの踏切」
という謎な配車依頼である。

やって来たタクシーに乗り込んで。

「引田の先の、道路から田んぼ越しに線路が見えるところ」という、
これまた謎な行き先を告げて。もちろん、運転手さんも分かっていて。

「あの踏切(=第2五之町踏切)のところ??」

もちろん、そうだったのだが...

間に合うか心配する運転手さん。
でも、第104D列車は、たぶんレストラン列車の取り下ろし作業のためか、
大多喜駅で23分の停車時間がとられているのである。

“五之町”までは歩くと遠いが5 km少々の道のり。タクシーなら楽勝である。

すでに、あの鉄道写真家の先生(<変態鉄>と同じ体型の...)の
立ち位置には人だかりができていて。でも、<変態鉄>は<変態野郎>、
その喧噪から離れた地点で...

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【2021年1月2日14時39分】 いすみ鉄道・上総中川-国吉

“ギラリ”の時間帯にはちょっと早かったみたいだが、それでも、西からの
冬の陽射しが車体を輝かせて...。柳原踏切での撃沈を五之町で“回収”。
2,000円あまりのタクシー代は決して高くは無かったのである。

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【2021年1月2日14時39分】 いすみ鉄道・上総中川-国吉

そして、キハは軽やかなエンジン音を響かせながら、多くのギャラリーが待つ
踏切を通過していくのである。

西大原付近でもう1枚狙うのだろうか、多くの<鉄>は、まるで昔のTVの
刑事ドラマのようにバタン...と大きな音を立てて大急ぎでクルマに乗り込み
一気に駆け出していくのである。

その様子を眺めながら、<変態鉄>はゆっくりとカメラを片付けて、
夕暮れ迫る国道を国吉駅へと。

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【2021年1月2日15時07分】 いすみ鉄道・国吉駅

正月のイベントが中止になったこともあってか、国吉駅は1~2年前までとは
比べものにならない位、静寂そのものだった。

「ローカル線らしくて嬉しい」よりも...何か寂しさ。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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