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10月4日「ことでんレトロ」撮影記(2)榎井で長い時間...<前編> [高松琴平電鉄]

  ♪ わたし待つわ~ いつまでも待つわ~ 

<撮り鉄>という活動には、どうしてもそういう面がつきまとうと
思っている。SNS全盛期、運行ダイヤなどの情報が入ってこないと
それを鉄道会社のせいにしてクレームを入れたりする輩もいるみたい。
でも、「撮りたい」という気持ちがあれば、とにかく待っていれば...
と思う自分のような人間がヘンなのだろうか??

「いつ走るか分からないけれど、その日に走るはず」という情報を手に
朝一番に駆けつけて、ずっと待っていた...などという経験もある。

この日のレトロ電車も、まさにそんな感じだった。

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【2020年10月4日9時42分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

久々に訪れたのは榎井駅から琴平方向に進んだところにある陸橋。
2時間以上に及ぶ“長期戦”がはじまったのである。

でも、ことでんの魅力はレトロ電車だけではなく。
琴平線で定期営業列車に充当される電車たちも、そろそろ還暦が近い
車齢のものが中心で。東京の大手私鉄の“名車”が讃岐の地で...

30分ごとにやってくるそれらの姿を見守りながら...

……  ……

2020年10月4日(日)曇り一時晴れ

パンタをあげてスタンバイしているレトロ電車。これを撮ることが
この日の最重要テーマに昇格。

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【2020年10月4日9時42分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

それにしても、ことでんを撮る<鉄>にとっては、一瞬たりとも
気を抜くことができないのが、この仏生山駅。

東側のホームのレトロ電車に注目していたら、反対側の上りホームに
「けいきゅん」がやってきた。旧1000形に現行塗装をラッピングする
という、ちょっと不思議な広告電車は本家・京急による羽田空港
アクセスの広告だが...

この広告電車の登場が<鉄>の間に“還暦の赤い電車”誕生への
機運を高める結果になった、と勝手に思っている。

さて、さすがにレトロも、複線化工事で大変そうな三条-太田を
経由して瓦町・高松築港方面というダイヤがタイトな区間に
乗り入れる可能性は...。
だから、走るとすれば、99%、仏生山-琴電琴平と確信していた。
(滝宮駅の留置線は日中留置の電車で塞がっており...)

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【2020年10月4日9時47分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

さぁ、さっそく仏生山駅を9:47発、第15列車・琴電琴平ゆき。
車内は綾川駅近くの商業施設に行くと思しき若者グループなど。
<鉄>の姿はほとんど見られず。

「しあわせさん こんぴらさん」の黄色い電車、<変態鉄>のお気に入り
の塗装の1200形である。

08_tweet.png

昨日の記事にも書いたとおり、仏生山駅でレトロ電車がパンタをあげて
スタンバイしている様子に、はしゃいでツイートしたらフォロワーさん
から、情報がもたらされ。実際にお会いしたことはないのだが、
いつも<変態鉄>の“出撃”時に大事な情報を寄せていただいており...
本当に感謝しかないのである。

そして、それが「あなぶきトラベル」による仏生山の街並みと
金比羅さんを巡るバスツアーのこと。
その移動手段として、ことでんレトロ電車が組み込まれており。

「≪GoToトラべル事業支援対象≫ことでんレトロ電車特別貸切運行!」
という、あなぶきトラベルhttps://www.anabukitravel.jp/が行うツアーである。

なるほど。

観光バスで仏生山と琴平にやってくる2グループ、その移動で片道ずつ
レトロ電車に乗るという行程。

“仏生山”といえば「ことでんの車庫」というのが<鉄>としての
イメージだが「仏生山来仰院法然寺」、高松藩主松平家の菩提寺の山号に
由来する由緒正しき名前で。そこと金比羅さん。

ということは、レトロはお昼前後に仏生山と琴電琴平間を1往復する
はずだと予想して。

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【2020年10月4日10時29分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井駅

琴電琴平ゆきの車窓から“ロケハン”していた。その結果の榎井駅。

本当は...半月後に訪れることになる「羽床のストレート」を考えて
いたのだが、「撮りたい!!」と思った地点は車体にかかるほどの背丈の
草が生い茂っており、そういう画が嫌いな<変態鉄>は、それをパス。

お昼頃になれば土器川鉄橋は、あまりキレイに光が回らないし...
その点、順光でお手軽に撮れるポイントが集中するのが琴平線の
最後の1区間、榎井駅と琴電琴平駅の間である。
ちょうどJR土讃線に回り込むような感じで「Ω」型の線形になり。
バックは住宅が建て込んでいるが田園地帯が広がっており、そこそこの
ロケーションで撮れる場所には困らない。
「Ω」型のカーブなら、いつでもどこかは光が回っているはずで。

仏生山駅から乗ってきた電車を終点1つ手前の榎井駅で下車したのは
10時半のこと。

線路を渡ってすぐ神社の前を右折すると線路と平行に琴平方面に向かう
道である。まもなく信号のある伊予街道との交差点にでるのだが...

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【2020年10月4日10時36分】 香川県仲多度郡琴平町榎井付近
(写真は来た道を振り返って撮ったもの)

その伊予街道は、すぐ先で琴平線の線路をオーバークロスする。
路肩の歩道は多少の幅があり、何といっても、通る人もほとんど無く。
榎井駅を発車して琴電琴平駅に向かってカーブにさしかかる姿を
俯瞰気味に撮ることができる。

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【2020年10月4日10時36分】 香川県仲多度郡琴平町榎井付近

ここからは琴平駅まで歩いた方が近いような場所。
(線路沿いに歩けば距離があるがまっすぐ進めばすぐ)
線路をオーバークロスする陸橋の上で振り返れば、向こうには
すぐ目の前に、こんぴらさんが迫っているように見える。

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【2020年10月4日10時45分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平-榎井

そんなお手軽撮影地を選択したのだが...

この日は、もっとメジャーな撮影地にも、さすがに<鉄>は
集まっていなくて。場所取りは心配ないのだが...

ちょうど、乗ってきた「こんぴらさん」カラーの1200形が戻ってきた。

被写体ブレしているのはカメラの設定をプログラムAEのままテキトーに
撮ったから。たぶん、2時間少々でここに戻ってくるはず...という
安易な気持ちがあったのである。

さて...

「いつ来るか分からない列車を待つ」というパターンの撮影になって...
<変態鉄>も人間として...やはり、生理現象というのがリスクになる。
先ほどの写真に写っているコンビニにトイレを借りに。

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【2020年10月4日11時15分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平-榎井

ということで、後追いショットが続くのだが、一宮から築港に向かう
姿を仏生山駅で捉えた「けいきゅん」が後続の琴平ゆきとして
やってきた。ピッタリ30分後である。

09_DPP200000034.JPG
【2020年10月4日11時29分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-琴電琴平

もちろん、やってくるのは京急出身の電車ばかりではない。
京王の名車5000形もやってくる。このあたり、通常運用の電車も
ちゃんと撮っておくべき存在なのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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