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五井にアイヅがやってきた。(3=最終回) [<鉄>な撮影記・旅行記録]

今年も引き続き、<変態鉄>のテーマとして掲げたのが「毎月キハを撮る」。
言うまでもなく、コロナ禍による出撃自粛により、その記録も4月に途絶えた。

でも、5月は...

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【2020年5月27日8時08分】 小湊鐵道・五井駅付近(JR線ホームより撮影)

それが、この1枚。
何とか...駅撮りながら、走っているキハの姿をカメラで捉えることはできた。

5月の、雨の朝の五井駅の話題。今日で最終回。

……  ……

2020年5月27日(水)曇り

キハ40形の“顔”は見えなかったが、でも、只見線の頃の「東北地域本社色」を
まとった姿を五井機関区で捉える...という目的は達して。

まもなく到着する内房線電車を待つ間、キハたちの姿を眺めていたのだった。

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【2020年5月27日8時08分】 小湊鐵道・五井駅付近(JR線ホームより撮影)

そんなとき。五井踏切が鳴動して。

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【2020年5月27日8時08分】 小湊鐵道・五井駅付近(JR線ホームより撮影)

やって来たのは、第10列車。市原市街地の一番奥にあたる上総牛久からの
区間列車は普段なら通勤・通学客で混雑しているのだろうが、この朝は
キハ200形の単行だった。

構内に入って、すでに減速しているタイミングだが、それでも走行写真。

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【2020年5月27日8時09分】 小湊鐵道・五井駅

ホームに進入するところを捉えることができた。
DMH17Cエンジンの音、久しぶりに聞いたのだった。

さぁ、これで小湊鐵道撮影は終了。さっそく帰宅である。

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【2020年5月27日8時29分】 京葉線・蘇我駅

やはり、帰りも地下鉄東西線経由。千葉乗り換え(総武線経由)でも良いのだが...
帰路もまた京葉線経由を選択した。

ということで蘇我駅。

蘇我駅で内房線上りは基本的に1番ホームに入る。
そう、期待していたことがあった。それは...

蘇我駅の東側には広い留置線が広がっていて。総武線経由の貨物列車は
ここで電気機関車が解放され、京葉臨海鉄道のディーゼル機関車に交換されて
臨海鉄道経由で各工場へと、その積み荷が運ばれていく。

そんなシーンを見学できれば、と期待してやって来たのだが...

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【2020年5月27日8時27分】 京葉線・蘇我駅

もちろん、世の中そんなに甘くない。
時刻も調べずにやって来て、貨物列車を撮ろうなど虫が良すぎるのである。

でも、その代わりに(?)、留置線に佇んでいたのは255系“BOSO view Express”
である。かつては行楽客向けに日中も特急列車の設定があった内房・外房線。
いつしか、平日朝晩の通勤時間帯の設定が中心になってしまい。

平成の初め、国鉄がJRになってまもない頃、景気の良かった時代につくられた
255系は、若干、持て余し気味みたいで。朝の内房特急「さざなみ」で
君津から東京まで通勤客を運んだ後、夕方までここで待機するのだろうか。
詳細な運行ダイヤを調べもしない、テキトーな<鉄>である。

まぁ、お目当ての貨物は来なかったものの、255系が撮れて。

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【2020年5月27日9時05分】 京葉線・市川塩浜駅

赤い帯のE235系で南船橋へ...のつもりが、朝の時間帯とは違って、通勤ラッシュが
過ぎた後は南船橋-西船橋というのは意外と間隔が空くところが出てくるもので。

ということで、帰りは市川塩浜駅経由。

               西船橋
             /     \
東京・新木場  ←  市川塩浜  -  南船橋  → 蘇我

と、完全なる(?)、デルタ線構造になっていて。
市川塩浜駅まで来ることで、東京駅から京葉線・武蔵野線経由で東所沢方面の
直通電車に乗ることができる。こちらの方が本数も多くて。

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【2020年5月27日9時09分】 京葉線・市川塩浜駅

総武緩行線のお下がりの、あの電車だろう...と思っていたら、入ってきた
西船橋ゆきは205系。ちょうど国鉄の最末期からJR初期にかけて大量増備された
形式も、首都圏では置換えが完了目前になっており。

武蔵野線のものは、もう残っていないと思っていた。意外な車両が...

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【2020年5月27日9時09分】 武蔵野線・クハ205-46号車内

しかも、朝ラッシュ後の下り電車。先頭クハは自分ひとり。

シートモケットは緑色のものに交換されているが(原型は茶色とオレンジ)、
それでも、懐かしい車内である。

何と言っても...

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【2020年5月27日9時10分】 武蔵野線・クハ205-46号車内

この戸窓が小さいタイプは国鉄末期からJR化直後の初期製造分だけに見られる
特徴である。首都圏の一部の私鉄で採用されていた、この小型の窓、撮る側として
車体外観の面ではマイナスだが...

子どもがドアに手を突いて外を眺めると、ドア開け時に引き込まれ事故につながる
として、営団地下鉄や東急で大々的に採用されていたのである。通称・監獄窓。
私鉄のものを国鉄が“逆輸入”した...ということだろうか。

他の形式には繋がらず、最近ではこういう戸窓を小さくした電車というのも
見ることが無くなった。205系も途中から客窓と同じ高さの窓に仕様変更された。

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【2020年5月27日9時12分】 武蔵野線・クハ205-46号車内

ちなみに、最初期車は2段窓、通称「田窓」が採用されている。
この車両は、「1段窓 + 小型ドア窓」のバージョンである。

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【2017年1月9日10時21分】 富士急行大月線・上大月-田野倉

「田窓」は、富士急に譲渡されて“いまなお現役”。こちらも戸窓が小さいことが
確認できるのである。

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【2020年5月27日9時15分】 武蔵野線・西船橋駅

というわけで、マニア行動全開の数分間。
乗り換えて、満員のメトロ東西線に乗り換えて帰路につくのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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