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98年6月 特急寝台「出雲2号」の車内放送を...(3)終点・東京。 [車内放送]

いろいろあって、記事をアップする順番を変更して。

3回に分けてご紹介してきた特急寝台「出雲2号」の車内放送のシリーズ、
これが最終回である。

「あと10分少々で終点・東京です」から始まるということは、車内放送は蒲田付近で
始まったのだろうか。

「各方面、乗換のご案内です」から始まる延々と続く路線名、列車名、これが
<車内放送マニア>には堪らなくて。いまでは合成音声の自動放送であっさりと
済まされてしまう部分も、車掌さんが胸ポケットから取り出したカードを見ながら
1つずつ読み上げていくのが国鉄時代からの長距離列車の“伝統”でもあった。

<鉄>として、<変態鉄>として、最近では、そういう意味で楽しみなのは
岡山駅到着の時のアナウンスだろうか。

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【1998年6月10日】 山陰本線・出雲市駅

<鉄>らしく“発駅基準”で書けば1998年6月10日の「出雲2号」、
つまり、11日朝の、6時半の東京駅到着を告げる車内放送をご紹介したい。

……  ……

「なぜ、東京駅で撮らなかったのだろう!?」と疑問に思うのだが...
ブロガーになる前の<変態鉄>の趣味活動は、いまにして思えばあっさりしていた。
たぶん、EF65型電気機関車が先頭に立っていたはず。しかも、赤いヘッドマークも
付けていたはず。6月の朝6時半なら外も明るくなっていたはずだし...

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機回し作業、そして、品川への入庫回送を撮ってから引き上げれば良かったのに
そんなこと、全く考えなかったのは...、う~ん。

だからブログに書こうにも写真がないという事態が起こるのである。

それでは、そのサウンドを...

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A個室寝台「シングルデラックス」の1室で録音したものである。



「あと10分少々で終点・東京です」から始まる放送は4分近く続いて。

米子の車掌さんの通し乗務だった「出雲」、もちろん、東京駅からの乗換案内も。
マニアックに聴いてみれば、いろいろと発見が。

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【1994年3月頃】 京葉線・葛西臨海公園駅

「総武線・成田線は...」と総武地下ホームの案内をしたのに続けて、
外房、内房線の特急列車(この頃、発着ホームは「京葉地下ホーム」)の案内という
ところは...だが、続いて「京葉線で東京ディズニーランド、蘇我方面へは...」と。

長距離列車で東京に着いて京葉線に乗り換える乗客の少なからずは、その鼠の国が
目当てだろうが...最寄り駅の舞浜ではなく、ストレートに言っているのが斬新。

大正時代から、東京は計画的に4つのターミナル駅を整備した。
それが、東京、上野、新宿と両国である。千葉・房総方面への西のターミナル
両国駅は間もなく没落して中間駅になってしまうのだが...

90年台、東北・上越新幹線が東京駅への乗り入れを果たしたのがキッカケで
上野駅にもだいぶ陰りが見え始めており...

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【1994年5月頃】 東北本線・上野駅

それでも、北のターミナル駅は上野駅だった。そして、中央線方面は新宿駅。
長距離列車では、その旨も案内されるのが通常だった。
この放送には、中央線の案内は入っていないが、

「高崎・東北・常磐・上信越方面へお越しの方は3番・4番ホームの電車で...」
いまでは、なかなか聞けなくなったアナウンス、そもそも“上野東京ライン”が
できて、北に向かう電車と東海道線電車の区別もハッキリしなくなって。

そういえば、東京駅も単なる中間駅なのである。

ターミナル駅が別れているために、「他の駅からの接続案内」が流れるのは、
いまでは大阪くらいだろうか。

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【2001年1月頃】 上越新幹線・新潟駅

懐かしいところでは新幹線の乗り換え案内の中で「長野新幹線」の呼称が
使われているほか、上越新幹線の案内で「あさび1号」というのが出てくる。

“長野新幹線”の開業時、その愛称が「あさま」になるのは必然の流れだったが...
これによって、「あさひ」と「あさま」が高崎まで同じ線路を走ることになり。
そんなわけで、国鉄時代から続いた上越新幹線「あさひ」の愛称は、このあと
しばらくして見納めとなった訳で...

「あさま」と「あさひ」が併存していた時代のアナウンスなのである。

……  ……

惜しむらくは、この列車の車内放送、オルゴールの「ハイケンスのセレナーデ」が
電子音バージョンだったこと。同じ米子担当の夜行列車でも急行「だいせん」は
車両の受け持ちが京都支社、「だいせん」の車内放送は、乗った限り、毎回、
アナログのオルゴールだったと記憶している。

“客車列車”自体が珍しくなったいま、「電子音版だから...」等と言わずに、
もっと録っておけば良かった...と、そう思うのである。
ただ、寝台列車というのは思いのほか、録音が難しくて...

でも、やはり...

探せばまだまだ出てくる<変態鉄>のコレクション。

まさに“誰トク??”なシリーズなのに、なぜか読まれている数は多いみたい。
ということで、近々、またこの続編をご紹介したいと思っている次第。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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