2月、阪堺モ161形車を追って（３）モ164号車、出庫っ!!

「最近の若い者は...」などと書くと、オッサンのようになってしまうが、＜変態鉄＞はまだまだ元気な46歳児である。ただ、最近の若い＜鉄＞は「待たない」「待てない」人が増えたのかも知れない。「来るかどうか分からないけど、とりあえず線路際でカメラを構えて待ち構えている」というのは、最近はなかなか...

でも、＜変態鉄＞はこの朝、モ161形車が「走るかも知れない」位で我孫子道までやってきて、そこでカメラを構えていた。


【2024年2月13日10時14分】　阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道－安立町

到着して30分、車庫に停まっているモ164号車は動き出しそうな気配はあるものの、全然...
やはり、そうすると「今日はダメかなぁ...」という思考にもなってしまうもので。

ちょうど、そんなタイミングで...

……　　……

2024年2月13日（火）晴れ

モ161形車が動き出すのを待つ間、我孫子道電停の安立町側、住宅街の専用軌道沿いに立って。陽当りが良いので暖かくて助かるのだが、車庫の出庫車が見えないのと、あと写真を撮るとき、晴れている分、影落ちが気になって。


【2024年2月13日9時35分】　阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道－安立町

待っている間、数分間隔で通り過ぎていく電車にも注目なのである。
基本的に、低床連接車「堺トラム」と古豪モ161形車を除いて、全車が広告塗装になっている阪堺電車。広告主は長期間、変わらないことが多いのだが、それでも“化粧直し”されて、その広告塗装が代わっているケースが多く。

モ702号車も住宅販売会社の広告塗装は変わらないものの、デザインは白を基調としたものに変わっており。以前は茶色とピンク色だっただろうか。俄然、垢抜けたイメージになって。


【2024年2月13日9時41分】　阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道－安立町

基本的には広告塗装になることは無い「堺トラム」だが、期間限定で「納税協会」のPR電車になっており。確定申告のPRのラッピングが行われている。
ちなみに、モ161形車にも納税協会の同じヘッドマークが掲出されており。それも、連日、運用入りしている一因だろうか。


【2024年2月13日9時46分】　阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道－安立町

そして、こちらはモ505号車、オレンジ色に動物の絵が描かれた「オリジュウ」である。
そういえば、同じオレンジ色の「キーフェル」は、最近、見かけていない気がする。

このタイミングで...


【2024年2月13日10時10分】　阪堺電気軌道・大和川検車区付近

もはや、阪堺電車の“標準塗装”とも言えそうな、あの質屋さんカラーの電車が「あびこ道」表示で到着したのだが...
それなら、そのまま大和川に向かって勾配を途中まで駆け上がって、そこで手早く進行方向を変えて折返し線に入るはずだが、「あびこ道」のまま、ぬぁんと手前のポイントで曲がって車庫の中へと消えていったのである。

初詣輸送などで増車されているとき以外には基本的に見かけないパターン。

ということは...


【2024年2月13日10時12分】　阪堺電気軌道・大和川検車区付近

すかさず、車庫内のポイントが切り替えられて。
モ164号車が「えびす町」表示で前進してきたのである。


【2024年2月13日10時14分】　阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道－安立町

さぁ、急いで先ほどのポジションへ。

後追いながら、モ164号車の“晴れカット”が撮れるというだけで、わざわざ大阪まで来た甲斐があったということ。
EOSくんを持つ手にも力が入るのである。すぐに踏切機が鳴り出して。

できるだけ架線柱を避けて。
夢中でシャッターボタンを押したのだった。


【2024年2月13日10時14分】　阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道－安立町

ズームリングを回して。安立町へと遠ざかっていくモ164号車の姿を撮ったら...。

さぁ、ここからが迷いどきである。上町線運用なら後続の電車に乗って撮影地に向かえば良いのだが、日中20〜30分毎の恵美須町ゆきである。
それでも、すぐに動き出さなかったのには理由があった。


【2024年2月13日10時31分】　阪堺電気軌道阪堺線・安立町－我孫子道

とりあえず、折返し、再び天王寺駅前へと向かっていくモ702号車を撮って...。早いもので、我孫子道に着いてから、早くも運用が一巡したのだった。（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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