お盆の富山を少しだけ（５）富山市内軌道線

以前から気になっていた旧型ディーゼル動車が車庫から引き出されて展示される...ということで、五井機関区を訪れたのは6年前のこと。
たぶん、この時期、既にキハ40形譲受についてJR東日本との交渉が始まっていた頃だったのだろうが、そんなこと知る由もなく。

まさか、数年後、この機関区の一画がカフェになるなどとは全く想像していなかった。


【2017年8月27日10時27分】　小湊鐵道・五井機関区

市原市内の山間部も人口の減少は進んでいるようで、最近では上総牛久以遠の区間の存続についての話も出てきているとのこと。
「房総の里山」を駆け抜けるキハを撮りに行きたいのだが、やはり、この暑さは...
ウォーキングイベントにも“参戦”したいのだが、今年の秋は短いのだとか。

さて、この日も酷暑だった。8月12日の富山地鉄の話題。鉄道線（上滝不二越線）で南富山に行って市内軌道線で「電鉄富山・エスタ前」まで戻ってくるというショートトリップ。後半戦は市内軌道線、でも、お目当てのデ7000形は出庫線に出てきておらず。……　　……

2023年8月12日（土）晴れ

路面電車（LRT）を活かした都市づくり...ということでは、最近、宇都宮が話題だが、その先進事例として紹介されるのが富山。
ＪＲ富山港線をLRT化した「富山ライトレール」、それだけでも異例なことだったが、地鉄富山港線となって、コロナ禍に入ってから「南北接続」が実現し。


【2023年8月12日6時26分】　富山地方鉄道富山市内軌道線・南富山駅前電停

その一大路面電車路線網が形成された富山の街で、路面電車の最南端が南富山駅前。
走る車両は変わっても、ここの佇まいは昔から変わらない。


【2023年8月12日6時26分】　富山地方鉄道富山市内軌道線・南富山駅前電停

製薬会社の広告ラッピングは「サントラム」。富山市内軌道線用として地鉄が導入した３車体連接の超低床車である。

写真を撮っているとドアが閉まって。


【2023年8月12日6時27分】　富山地方鉄道富山市内軌道線・南富山駅前電停

でも、何と言っても数分間隔で電車が次々に発車していくのが、富山の路面電車の特徴。
発車するのを待って、すぐに後ろからデ8000形が。こちらは、日野自動車の広告ラッピング。デ8000形の導入で市内軌道線冷房化100%が実現したのは、自分が高校生になる頃だった。吊り掛けのデ7000形がゴロゴロと轟音を立てて走っていたところに、この電車が出てきたときは驚きだったが、その後は超低床連接車が投入されることになり、何だか中途半端な存在になっているようで。


【2023年8月12日6時27分】　富山地方鉄道富山市内軌道線・南富山駅前電停

電鉄富山まで...なら、どの電車でも良いのだが、このデ8000形の後ろで待っているのは、白セントラム。
ということで、停車中のデ8000形に乗り込んで。前の電車から3分ほどしか経っておらず、かつ、お盆休みの土曜の朝ということもあってだろうか、始発からの乗客は自分だけ。

途中、堀川小泉あたりで制服姿の女の子が乗ってきただけ。


【2023年8月12日6時47分】　富山地方鉄道富山市内軌道線・電鉄富山エスタ前電停

お店が開き始める前の時間帯、西町から乗ってくる人もわずか。桜橋あたりから徐々に観光客らしい乗客が増えても...
数名の乗客で「電鉄富山エスタ前」電停に到着。新幹線開業で駅舎が新しくなるまで、ここが「富山駅前」だった。


【2023年8月12日6時48分】　富山県富山市明輪町・富山駅前

横断歩道を渡ったところが地鉄バスのりば。ちょうど、１番のりば（高速バス）には、6:50発の金沢ゆきだろうか。地鉄高速バスが停車中。


【2023年8月12日6時48分】　富山県富山市明輪町・富山駅前

実は今回の宿は電鉄富山駅の上にある地鉄ホテルだった。
フロントに市内軌道線のキップが置いてあって。



富山市内で宿泊すると市内電車の割引乗車券が貰えるようになっており。１乗車100円で乗れるのも、非常にありがたかったのである。（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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