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水島臨海鉄道「ナナマル感謝 機関車写真撮影会」(1) [飛行機の話題]

水島臨海鉄道を本格的に撮るようになったのは2000年代に入ってから。当初は、キハ20形の定期運行があることが<変態鉄>にとって最大のポイントだった。でも、「臨海鉄道」というのは、臨海部の工業地帯とJR線を結ぶ貨物列車を運行することを中心とした鉄道会社。もちろん、水島臨海鉄道にも貨物列車が1日3往復ほど設定されていて。そのうちの2往復はJR貨物のDE10ディーゼル機関車牽引。

そして、もう1往復は、ソックリの車体、ソックリの塗装の機関車ながら、九州を思わせる赤地のナンバープレートと、レールの断面を3つ並べて「m」の文字にした水島臨海鉄道の社紋、DE701号機が牽引していた。当時の水臨にとっては、まさに“虎の子”の1両、山陽本線へ乗り入れ、西岡山(貨物駅)までJR線上を走ることができる同社では唯一の機関車だった。

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【2023年1月15日14時55分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

当初は10時頃に設定されていたので、キハを撮っているとき、何度となく撮って。

でも、いつの間にか...
JR貨物でも国鉄型の機関車の置き換えが本格化。同時に、老朽化からだろうか、DE701号機も頻繁に故障で運用を外れるようになり。
撮りに行っても、JR貨物機の代走になっていたり...と。最新のDD200型機が運用に入るようになると、DE701号機は、倉敷貨物ターミナルの片隅に佇んでいるだけになって。

そして、とうとう、今冬を最後に廃車になることが発表され。その最後の勇姿を撮るべく、撮影会が企画されたのが1月15日。もちろん、<変態鉄>も即座に申し込んで。貨物機関車という地味な存在ながら、何度も撮った愛着のある機関車。その最後の姿を目に焼き付けるべく、岡山に向かったのだった。

……  ……

2023年1月15日(日)曇り一時雨

1月の朝4時というのは、外はもちろん真っ暗。そして、なんと言っても布団からでることができない寒さ。
慌てて支度をして、5時過ぎの井の頭線で渋谷に向かうのだった。マークシティのエレベータを上がると、ちょうど羽田ゆきのバスが入るところで。

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【2023年1月15日6時29分】 東京都大田区・羽田空港第2ターミナル

結局、渋谷地区の3箇所のバス停で15人ほどの乗客で、羽田空港には6時半。
もちろん、搭乗手続きと手荷物のカウンターは開いているが、館内は一部、照明を落とした状態で。幸い、手荷物もそれほど待たずに...

となれば、展望デッキへ。

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【2023年1月15日6時42分】 東京都大田区・羽田空港第2ターミナル

自分が乗るNH651便は、搭乗口63と案内されていた。
その63番スポットには既にB767−300型機の姿。ちなみに、機体番号は「JA611A」。

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【2023年1月15日6時42分】 東京都大田区・羽田空港第2ターミナル

そして、隣にはB787型機が並んでいて。
手持ちで撮るには限界に近い条件。寒いこともあって、早々に展望デッキを後に。

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【2023年1月15日7時01分】 東京都大田区・羽田空港第2ターミナル

保安検査場を通れば、すぐ目の前の搭乗口。普段は、67Bとかバスとか...そういうことが多いので、保安検査場の目の前の搭乗口から乗れるときは、一種の優越感のようなものを...、そんな<変態鉄>なのである。

まだ、搭乗口のカウンター付近の照明は暗いまま。開いたばかりの売店で弁当を買って。

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【2023年1月15日8時15分】 NH651便(JA611A)機内

7:26頃から搭乗開始。
でも、乗り込む搭乗客はわずか。2割ほどの席が埋まっただけだろうか。
少し早く、7:39頃に“Set slide bar!!”

K列の席だったので富士山は見えなかったが、代わりに雪を抱いた日本アルプスの山々。ドリンクサービスのコーヒーを飲んでいると、「多治見上空、2万フィートを...」と機長さんの挨拶のアナウンス。名古屋付近で少しだけ地上が見えただろうか、後は大半が雲の中。
でも、順調なフライトで9時頃に岡山桃太郎空港に着陸。

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【2023年1月15日9時02分】 岡山県岡山市北区・岡山桃太郎空港

預け入れの三脚を受け取るのも、そう時間はかからず。
9:15頃、倉敷駅北口ゆきの中鉄リムジンバス。

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【2023年1月15日9時56分】 岡山県倉敷市寿町・倉敷駅北口

もう、何だか通いなれた道である。バスの中でウトウトしているうちに、あっという間に倉敷駅に到着である。
ただ、残念ながら、こういう時に限って予報は当たるもので、今にも雨が降り出しそうなドン曇りの空。

午前の部だと間に合わないので、申し込んだのは午後の部。だから、朝4時に起きて出てくる必要は無かったという説もあるのだが、それはそれとして...
集合は倉敷市駅に13時。それまで3時間ほどの時間を過ごさないとならない。スカッとした冬晴れの空だったら、庭瀬〜中庄の...、いわゆる「ニワナカ」にでも立ち寄って、山陽本線を走る列車を撮ろうかと思っていたが、このドン曇り。

……  ……

完全なまでの「時間つぶし」。駅のすぐ東側、スーパーの通用門付近、少しだけ線路沿いの歩道が高くなっていて、フェンスをクリアできる部分があって。
道路のカーブミラーが邪魔になって、山陽本線は撮れないのだが、伯備線に入る下り列車は奥の線路を通るので、それだけは撮ることができて。

現地に着いて、カメラを準備しているうちに倉敷駅 10:16発の「やくも7号」が通過してしまった。

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【2023年1月15日10時29分】 山陽本線・倉敷-中庄

上りは後追いになるのだが、でも、いきなり来たのがコレ。381系、国鉄色「やくも」号である。
<鉄>のクセして時刻表もチェックせずに撮影...、このテキトーな性格こそが<変態鉄>である。後追いでも、この迫力の1枚。
たぶん、このまま折り返してくるなら11時過ぎの下り「やくも」がこの国鉄色編成になるかと。そこまで撮ることにして。

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【2023年1月15日10時34分】 山陽本線・中庄-倉敷

伯備線に入る列車だけを撮るのだが...

やって来たのは、倉敷駅 10:32発の第847M列車。213系4連だが、先頭は“改造顔”の方である。それほど違和感はないのだが、やはり、オリジナル顔が良くて...。

ホンネを言えば、EF64牽引の貨物列車を期待していた。でも、何も調べずにやって来て、そう簡単に撮れるものでもなく。

傘を出すほどではないものの、時折、コートの袖にポツリポツリと雨粒が落ちてきて...
11時過ぎの「やくも」まで撮ろうと待っていたのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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