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2022.10 関西・九州へ(17)甘木鉄道 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

ちょっと正月休みの時期が偏っていたので、“仕事復帰”は遅く、まもなく1週間となる。1年がスタートしたばかりなのに、一気にここから辛い時期に突入するのである。本当は冬の景色を撮りに各地を訪れたいのだが、いまの仕事に就いている限り、それは、なかなか叶わず。そんなこんなで、年間で最もストレスがたまる時期かもしれない。

でも、そんなことばかり言っていても仕方ないので、引き続き、10月の九州の話題。

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【2022年10月24日14時46分】 甘木鉄道・甘木駅

24日の午後は予定を変更して甘木鉄道へ。
3セク鉄道の中でも早い方で。第1次特定地方交通線として転換されて1986年(昭和61年)に3セクとして開業した路線である。

路線規模としては、わが地元・京王井の頭線などと同じくらい。
沿線の大刀洗への軍需輸送のためにつくられた路線ながら、現在は、起点の基山駅でJR鹿児島本線、途中の小郡駅で西鉄天神大牟田線と接続し、距離的にも福岡市中心部への通勤通学圏。最近は、ちょっと苦戦しているのは他といっしょだが、松浦鉄道などと同様に、2000年代に入るまで黒字経営を続けて、「第3セクター鉄道の優等生」と呼ばれていた路線でもある。

小郡駅を西鉄線と乗り換えやすい位置に移転させたり、日中も増発して利用しやすくしたり...
積極施策で地元の足として定着している...と聞いていた路線。「鉄印」を入手してから、基山まで乗ってみることにしたのだった。
……  ……

2022年10月24日(日)晴れ

西鉄甘木駅を出てすぐ横の交差点を左折、ビジホの前を抜けると正面にはロータリーがあって。

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【2022年10月24日14時35分】 甘木鉄道・甘木駅

その奥に立派な駅舎。「街中にある窮屈そうな私鉄電車の駅」と「堂々たる構えの国鉄駅」が隣接する...いかにも、といった感じの駅である。
駅舎に入ってすぐのところの窓口で「鉄印」を。

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【2022年10月24日14時44分】 甘木鉄道・甘木駅

奥の構内通路を通ったところに島式ホーム。

ここで緑色のディーゼル動車が発車を待っており。日中でも毎時2〜3本の運行、次の列車は14:49発の第142列車。甘鉄沿線の自然を表現したと言われる緑濃淡の塗色は、AR304号車。

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【2022年10月24日14時45分】 甘木鉄道・甘木駅

駅に隣接する形で車止め側には車両基地があって。車庫の前で休んでいるのはAR301号車。白地にピンクと緑のパステル調のラインが入っているのが開業時からの標準塗装とのこと。

現在はAR300形(と同型車体のAR400形=イベント対応車)、全8両で賄われており。
富士重工のLE-DCⅡと呼ばれる世代の車両、ちょうど富士重工が鉄道車両から撤退する時期に重なり、最終増備分は同じ車体で新潟トランシス製になっているのだとか。外観は、北条鉄道のフラワ形とほぼ同じで。

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【2022年10月24日14時46分】 甘木鉄道・甘木駅

ほぼ1形式で占められているかわりに、各車で塗装は変えてあり。緩やかにカーブしたホームの前側でカメラを構えると、緑のAR304号車と並んでいるのは、国鉄一般気動車色のAR303号車。

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【2022年10月24日14時46分】 甘木鉄道・甘木駅

何も下調べなく出かけて、ブログを書きながら車両事情などを調べている...典型的な<ダメ鉄>の自分。
<鉄>たる者、本当は訪れる路線の車両に関すること、撮影地や(<鉄>としての)見どころなどを事前にチェックしておくべきだが。

「逆光で撮りづらいけど、色違いの車両もいるし...」と、なんとなくカメラを向けていたのが、1両だけのイベント対応車、AR401号車。乗ることはできなかったが、車内は転換クロスシートなのだとか。

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【2022年10月24日14時47分】 甘木鉄道・甘木駅

ということで、甘木駅。

隣のホームに第141列車、AR302号車が到着すると、特にアナウンスもないまま、ドアが閉まって発車。

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小郡まで370円の乗車券を券売機で購入しての乗車。なるほど、路線バスなどでも一部で使われているバーコード付きのタイプ。これで運賃箱に投入時に自動で読み取れるようになっているわけで。車内は2〜3名の乗客、のんびりした田園風景が広がるものの、多くの区間で周囲には新しい感じの住宅が点在し、福岡都市圏のベッドタウンという性格も垣間見えて。

でも、途中駅で徐々に乗客は増えてきて、交換駅の松崎、そして、高速バスに接続している大板井駅付近では車内の乗客は20名くらいに増えていただろうか。やはり、地元の足として定着しているか。
西鉄天神大牟田線の線路をオーバークロスした高架上にあるのが小郡駅、ここで半数以上の乗客が下車して車内は落ち着き。

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【2022年10月24日15時19分】 甘木鉄道・基山駅

隣の立野駅との間には信号場があって。すれ違いはないので、そのまま左側の線路を通過。国道を跨いだら終点の基山駅。

鹿児島本線の基山駅の東側に位置する片面ホームだけの小さな駅である。跨線橋でJRのホームに繋がっているが、改札は分けられているようで、終点でも運賃は車内収受。そういうところは、いすみ鉄道の大原駅などと似たようなシステムだろうか。

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【2022年10月24日15時19分】 甘木鉄道・基山駅

決して広くない片面ホームには簡易な待合室と、古い感じのトイレがあるくらい。

そのまま、折り返して小郡駅に戻ることにした。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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