小湊鐵道「キハ40新塗装デビュー・ナイトランさと山」号(4)乗車記 [小湊鐵道]
写真も下手だが、文才もない<変態鉄>にとって、こういう“乗車記”というのは苦手な記事である。
固いボックスシートに腰掛けて、キハの揺れに身を委ねつつ、車窓をボンヤリ眺める...それが至福の時間なのである。車内録音していても、ヘッドフォンを付けて、それをモニタリングしているなどということは一切無く。録音機材も基本的には「録音」ボタンを押した後は“放置状態”である。
【2022年5月8日20時50分】 小湊鐵道・上総中野駅
それは、何の動きも無い時間なので、一流の作家なら、そこを味わいのある文章で表現するだろうが、<変態鉄>には到底無理なのである。
昼間だったら、車窓を何枚かカメラに収めれば、まぁ、とりあえず記事は書けるが夜だと...
非常灯の豆電球だけ。暗くなった車内にはカミンズエンジンのサウンドだけが響き渡り...
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ということで、最終列車の後、20時の里見駅を発車して、その名の通りの夜の“里山”の区間に分け入っていくキハの走行音を。
編集の都合上、里見駅を発車して、しばらくしてから飯給駅で短く運転停車し、再び加速するまでの3分少々をご紹介したい。夜行列車のように車内放送も一切無く、キハの音だけが聞こえるが、木々の枝が車体に触れるガサガサという大きな音の他、カエルの鳴き声なども聞こえてくる。
そんな、5月8日の小湊鐵道「キハ40新塗装デビュー・ナイトランさと山」号乗車記。
…… ……
2022年5月8日(日)曇り
里見駅までは第31A列車に併結。18時台というと、まだまだ宵の口だが...
この第31A列車は、上総牛久~里見の最終列車でもあって。ちなみに、終点・上総中野までの最終列車は五井駅17:18発の第27A列車である。都心から1時間少々で...とは言うものの、房総半島の“内陸部”は、首都圏とは思えないほど。
(コロナ禍以前は、もっと遅くまで列車があった)
その第31A列車、車内の乗客は海士有木や光風台など、市原市中心部に近いところに住む皆さんの帰宅列車だったのだろうか。
前側の「さと山号、キハ40 4号機のドアは開かないものの、各駅に停車して。
【2022年5月8日18時55分】 小湊鐵道・キハ40 4号機車内
上総三又駅で車内は消灯され。
自分にとってキハの夜行列車と言えば、北海道で乗ったキハ27形「ミッドナイト」だった。あちらは、夜行仕様に改造されていたので消灯後は車内はもっと暗くなった。
別に寝ることを目的とした列車でもないし、22時には“終着駅”に着くので「夜行列車」でも無いが...
「<撮り鉄>対策」などと言われたこのイベント列車、普段とはまた違って、コレはコレで非常に楽しかった。
【2022年5月8日19時09分】 小湊鐵道・キハ40 4号機車内
車内は、イベント列車にあるような<鉄>談義...というか、大騒ぎという感じはなく。消灯されていることもあって、むしろ、静まりかえっており。
キハのエンジン音だけが響き渡る、<変態鉄>にとっては最高の雰囲気である。真っ暗な車内から見る駅ホームの灯り、まさに往年の夜行列車。
キハ200形のDMH17Cエンジンとは全く違ったエンジン音。
【2022年5月8日19時31分】 小湊鐵道・里見駅
里見駅には19:25着、30分の停車時間に2両は切り離され、キハ40 1号機は、折り返し、20:40発の上り最終列車、第38A列車となる。
こちらは、一足早く19:55発だが...
五井駅以来、初めて「さと山」号のドアが開放され。ここが第1の撮影タイム。
多くの人が、その2両のキハの切り離し作業を見に行くのに対して...
<変態鉄>は一人、構内踏切を渡って上りホームへ。バルブ敢行である。明暗差の激しい場所だけに悪戦苦闘しながらも、何とか、夜のホームに佇むキハ40 1号機“小湊色”の姿を記録することができた。
【2022年5月8日19時36分】 小湊鐵道・里見駅
珍しい里見駅での解結作業。<変態鉄>は遠巻きに見ていただけだが...
まもなく、2両は切り離され。
里見駅は上下ホームが、かなり、オフセットされた位置関係で設置されているので、こうなると男鹿線色の4号機を撮ることは難しく。
【2022年5月8日19時42分】 小湊鐵道・里見駅
ということで、駅舎側の、列車が停まっている方のホームに戻って。
里見駅を出ると列車は養老川に沿うように山間へと入っていくので、周囲の民家も目立って少なくなり。その分、本当の夜行列車のような。
車窓も真っ暗になって。
20:24、終点・上総中野駅に到着。皆さん、三脚とカメラを持って。
「乗車していないカメラマンの方が多数来ているので譲り合って...」と。7日(土)と、<変態鉄>の参加した8日(日)の2日連続開催だったイベント、前日は多少混乱したとかしないとか。
上総中野駅停車中は撮影の便宜を図ることもあって、車内灯が点灯し。
さぁ、バルブ敢行...でも。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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固いボックスシートに腰掛けて、キハの揺れに身を委ねつつ、車窓をボンヤリ眺める...それが至福の時間なのである。車内録音していても、ヘッドフォンを付けて、それをモニタリングしているなどということは一切無く。録音機材も基本的には「録音」ボタンを押した後は“放置状態”である。
【2022年5月8日20時50分】 小湊鐵道・上総中野駅
それは、何の動きも無い時間なので、一流の作家なら、そこを味わいのある文章で表現するだろうが、<変態鉄>には到底無理なのである。
昼間だったら、車窓を何枚かカメラに収めれば、まぁ、とりあえず記事は書けるが夜だと...
非常灯の豆電球だけ。暗くなった車内にはカミンズエンジンのサウンドだけが響き渡り...
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ということで、最終列車の後、20時の里見駅を発車して、その名の通りの夜の“里山”の区間に分け入っていくキハの走行音を。
編集の都合上、里見駅を発車して、しばらくしてから飯給駅で短く運転停車し、再び加速するまでの3分少々をご紹介したい。夜行列車のように車内放送も一切無く、キハの音だけが聞こえるが、木々の枝が車体に触れるガサガサという大きな音の他、カエルの鳴き声なども聞こえてくる。
そんな、5月8日の小湊鐵道「キハ40新塗装デビュー・ナイトランさと山」号乗車記。
…… ……
2022年5月8日(日)曇り
里見駅までは第31A列車に併結。18時台というと、まだまだ宵の口だが...
この第31A列車は、上総牛久~里見の最終列車でもあって。ちなみに、終点・上総中野までの最終列車は五井駅17:18発の第27A列車である。都心から1時間少々で...とは言うものの、房総半島の“内陸部”は、首都圏とは思えないほど。
(コロナ禍以前は、もっと遅くまで列車があった)
その第31A列車、車内の乗客は海士有木や光風台など、市原市中心部に近いところに住む皆さんの帰宅列車だったのだろうか。
前側の「さと山号、キハ40 4号機のドアは開かないものの、各駅に停車して。
【2022年5月8日18時55分】 小湊鐵道・キハ40 4号機車内
上総三又駅で車内は消灯され。
自分にとってキハの夜行列車と言えば、北海道で乗ったキハ27形「ミッドナイト」だった。あちらは、夜行仕様に改造されていたので消灯後は車内はもっと暗くなった。
別に寝ることを目的とした列車でもないし、22時には“終着駅”に着くので「夜行列車」でも無いが...
「<撮り鉄>対策」などと言われたこのイベント列車、普段とはまた違って、コレはコレで非常に楽しかった。
【2022年5月8日19時09分】 小湊鐵道・キハ40 4号機車内
車内は、イベント列車にあるような<鉄>談義...というか、大騒ぎという感じはなく。消灯されていることもあって、むしろ、静まりかえっており。
キハのエンジン音だけが響き渡る、<変態鉄>にとっては最高の雰囲気である。真っ暗な車内から見る駅ホームの灯り、まさに往年の夜行列車。
キハ200形のDMH17Cエンジンとは全く違ったエンジン音。
【2022年5月8日19時31分】 小湊鐵道・里見駅
里見駅には19:25着、30分の停車時間に2両は切り離され、キハ40 1号機は、折り返し、20:40発の上り最終列車、第38A列車となる。
こちらは、一足早く19:55発だが...
五井駅以来、初めて「さと山」号のドアが開放され。ここが第1の撮影タイム。
多くの人が、その2両のキハの切り離し作業を見に行くのに対して...
<変態鉄>は一人、構内踏切を渡って上りホームへ。バルブ敢行である。明暗差の激しい場所だけに悪戦苦闘しながらも、何とか、夜のホームに佇むキハ40 1号機“小湊色”の姿を記録することができた。
【2022年5月8日19時36分】 小湊鐵道・里見駅
珍しい里見駅での解結作業。<変態鉄>は遠巻きに見ていただけだが...
まもなく、2両は切り離され。
里見駅は上下ホームが、かなり、オフセットされた位置関係で設置されているので、こうなると男鹿線色の4号機を撮ることは難しく。
【2022年5月8日19時42分】 小湊鐵道・里見駅
ということで、駅舎側の、列車が停まっている方のホームに戻って。
里見駅を出ると列車は養老川に沿うように山間へと入っていくので、周囲の民家も目立って少なくなり。その分、本当の夜行列車のような。
車窓も真っ暗になって。
20:24、終点・上総中野駅に到着。皆さん、三脚とカメラを持って。
「乗車していないカメラマンの方が多数来ているので譲り合って...」と。7日(土)と、<変態鉄>の参加した8日(日)の2日連続開催だったイベント、前日は多少混乱したとかしないとか。
上総中野駅停車中は撮影の便宜を図ることもあって、車内灯が点灯し。
さぁ、バルブ敢行...でも。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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