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小湊鐵道「キハ40新塗装デビュー・ナイトランさと山」号(5=最終回) [小湊鐵道]

もう、何度も何度も乗ったことのある小湊鉄道線、それにもかかわらず、このツアーを申し込んだのは、やはり、「バルブ」。
三脚にカメラを据えて、長時間露光で撮るのである。

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【2022年5月8日20時55分】 小湊鐵道・上総中野駅

普段は三脚禁止になっている駅でも、こういうイベント列車の参加者には許可されることが多く。

ということで、新宿駅近くのコインロッカーに三脚とカメラバッグを入れて、それで会社に顔を出し、その後、五井に向かった、この日の<変態鉄>だったのである。
その「バルブ」の“本命”だったのは、上総中野駅での折り返し時間である。20:24着、57発までの33分間の“勝負”だったが...

……  ……

2022年5月8日(日)曇り

里見駅を発車したキハは、どんどん山間へと...

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【2022年5月8日19時10分】 小湊鐵道・キハ40 4号機車内

月崎、上総大久保...と、沿線には家の灯りも疎らになってきて。もちろん、車窓は真っ暗。カーブの揺れやトンネルに入る音で、だいたいどこを走っているのかは見当が付くのだが...
暗い車窓をボンヤリと眺めていると、終着、上総中野駅到着を告げる放送が。

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【2022年5月8日20時41分】 小湊鐵道・上総中野駅

さぁ、いよいよ勝負の時である。

この時間、いすみ鉄道の最終列車も発車した後で。皆さん、だいたい、いすみ鉄道ホームから。
構内通路でカメラを構える人も居て、その、どいてくれるタイミングをはかりながらの撮影だった。五井サイドには、里見駅で1号機から受け継いだ朱色「さと山」のヘッドマークが掲げられており。

ホーム上、適度な間隔で電灯があって、その分、車体全体に良い感じに光が回ってくれて。バルブとして、自分では十分、満足できる出来映えの1枚。
ちなみに、後ろに見える竹のような巨大なオブジェはトイレである。大多喜町の名産が竹(筍)であることに因んだデザインだが...

やはり、ローカル線の駅での写真としてはちょっと気になってしまうのである。

ということで、反対側。ちょうど構内通路のあたりでカメラを構えると...

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【2022年5月8日20時37分】 小湊鐵道・上総中野駅

ファンサービスとして...だったのだろうか、ヘッドライトを点けたままにしておいてくれたのだが、これが...
う~ん、できるだけ、ヘッドライトの光を正面から受けないような構図を選んだのだが、それでも盛大なフレアが。

それでも、時間はどんどん進んでいくのである。こちらは後部になるので、車掌さんが乗務することになるのだが、折り返しの休憩で車両から離れており。

もう、諦めるか...というタイミングで。

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【2022年5月8日20時55分】 小湊鐵道・上総中野駅

折り返し準備で、ヘッドライトが消灯されたのだった。
発車ギリギリのタイミングだったが、必死でレリーズボタンを握りしめ。

国鉄木原線時代の木造駅舎は取り壊され、待合室だけの無人駅になったが、それでも、ログハウス風の駅舎は夜のキハによく似合っていて。

何とか、このカットをものにしたら、大急ぎで車内へと戻るのだった。

……  ……

復路は意外とあっけなく。途中駅での長時間停車も無く、ある意味、文字通りの「急行 さと山」号として。

  上総中野 20:57 → 上総牛久 21:43/21:47 → 五井 22:15

というのは、数分ではあるものの普段の上り列車より短い所要時間。

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【2022年5月8日21時46分】 小湊鐵道・上総牛久駅

途中駅でのドア開放は上総牛久駅の4分間だけ。もちろん、バルブなど不可能。ISO値を上げて手持ちでフツーに撮影である。隣のホームには夜間滞泊となるキハ200形が休んでおり。
ここからは自動閉塞となるのでテールライトは両サイド点灯。車掌さんが「片側と両側なら、どちらが良いですか??」と撮影する自分たちに声をかけて確認して下さって。

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【2022年5月8日21時47分】 小湊鐵道・上総牛久駅

そもそも、トイレ休憩なので、4分停車といっても、撮影は非常に慌ただしく。

普段は見ることのない真っ暗な上総牛久駅。そこに佇むキハの姿を、木製支柱の構内灯の灯りで。
隣の馬立駅で第37A列車と交換、キハ200形2連も、明日の朝まで上総牛久駅で滞泊となる。

最後の運転停車は、もちろん、上総村上駅。車内灯がいつも通りの蛍光灯に戻されて。トラベルサービスの担当者さんから最後のご挨拶。
そして、車内放送には、もちろん、オルゴールも演奏され。夜の小湊線というのも、普段とはまた違った楽しい旅だった。

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【2022年5月8日22時19分】 小湊鐵道・五井駅

終着・五井駅には22:15、定刻での到着である。

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【2022年5月8日22時19分】 小湊鐵道・五井駅

向かいのホームで発車を待っているのは、この日の最終列車、22:55発の第39A列車、この「さと山」号と切り離され、里見駅から一足早く五井に戻って、再び折り返しで今日の最終列車である。

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【2022年5月8日22時18分】 小湊鐵道・五井駅

ヘッドライトの光が入る、こういうカット、EOSくんの苦手とするところなのである。でも、とりあえず1枚。
普段なら、乗ってきたキハ40 4号機の入庫シーンまで撮って帰るのだろうが...

ここからが、ちょっと慌ただしく。

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【2020年5月27日8時29分】 京葉線・蘇我駅

五井駅 22:20発の京葉線経由の東京ゆきは、モハE232-5204号車。これで帰らないと帰り着けない...ということではないが、これでも明大前からの井の頭線は終電ギリギリになるタイミング。
まるで、<変態鉄>の帰宅に合わせたダイヤ設定のような...

蘇我駅でKD55形ディーゼル機関車牽引の京葉臨海鉄道の貨物列車の入線風景が...

「撮りたい」という気持ちを抑えつつ。閑散とした車内は、途中の海浜幕張駅でまとまった乗車があり。それでも、夜の気だるい車内のまま終点・東京駅へ。
長い長い連絡通路を通り、23:41発の中央線快速電車に乗り換えるのだった。

五井駅で撮ったキハのカットが最後、この間、1枚も写真を撮っていないという、ブロガーとしてあるまじき行為で。京葉線E233系は古いカットを流用するしかなかったのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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