サクラ咲く関西へ、キハを撮りに（２）晴明丘 ＜前編＞ [ちん電（阪堺電気軌道）]
最近、東京では3月中にサクラが満開になる年が続いているような気がする。ちょうど仕事がいちばんバタバタする時期でもあって、いつも井の頭線の車窓、神田川のサクラを恨めしく眺めるだけ。やはり、＜鉄＞であれば＜サクラ鐵＞というのは、毎年、挑戦してみたいもの。でも、今年もそのチャンスは無いものだとばかり...。
【2022年4月5日10時58分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
でも、この訪問時、ちょうど大阪はサクラが見頃を迎えており。改めてそれに気づかされたのは、天王寺に着いてあびこ道に向かう上町線電車の車内。
特にキレイだったのは、北畠と姫松の間にひろがる晴明丘中央公園のサクラ。ちょうど、帝塚山から続く、あの上町線らしい併用軌道の雰囲気も織り込む形で撮れれば...
6分間隔でやってくる電車。何枚か撮って帰るつもりだったが、アレコレ、苦戦している内に気づけば、思っていたよりも遙かに長い時間が経過していたのだった。
…… ……
2022年4月5日（火）晴れ
あびこ道で確認して、この日、モ161形車は日中の運用に入っていないことが分かったので...
【2022年4月5日10時40分】 阪堺電軌上町線・姫松電停
「ちょっとだけ」、そのつもりで降り立ったのは姫松電停だった。
帝塚山から続く併用軌道は北畠電停の北側まで。その途中、姫松電停を出て北畠電停に向かう途中の右手の車窓、軌道の東側に広がっているのが晴明丘中央公園。
【2022年4月5日10時45分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
周囲には名門のお嬢様学校と言われるような学校があったり、あるいは、立派な門構えのお宅があったり...と、高級住宅街の雰囲気、何というのだろうか、東京で言えば自由が丘あたりに路面電車が走っているような感じだろうか。
公園の向かい側のマンションのところに立って、まず、あびこ道ゆきのモ605号車。
公園のサクラの木々、どうやったら電車と絡める形でボリューム感を出せるか...ということを考えながらの撮影。午前中は、こちらから撮れば電車のサイドには光が回らない。だから、ちょっと遠めで正面がちに。
【2022年4月5日10時47分】 阪堺電軌上町線・姫松－北畠
今度は道路の向かい側、公園沿いの道路上、そのサクラの木の下から。
バックに「あべのハルカス」が写り込む。こうやって電車を小さく入れる撮り方は、自分としては好きなのだが...
悩ましいのは、やはり、木々の上に張られた電線だろうか。せっかくの澄んだ青空、そして満開のサクラ、でも、それを強調しようとすればするほど電線が目立ってしまって。
【2022年4月5日10時50分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
やはり、もとの撮り方で。
でも、同じような写真が続くように見えて、実は1歩1歩、少しずつ位置を変えながらカメラを構え直して、サクラのボリューム感、そして、背後のマンションを目立たせない位置、足りないアタマをフル回転させて自分なりに必死に考えながらの撮影である。
【2022年4月5日10時52分】 阪堺電軌上町線・姫松－北畠
角度の関係で、ここで上り（天王寺駅前方面）を後追いで撮るとサクラと電車が左右に分かれてしまうような気がして。
少し東側をあべの筋が並行して通っているので、電車通りはあまりクルマの量は多くなく。でも、電車が来るときに限って...大手運送会社のトラックが電車のヨコに。路面電車撮影には付き物だが、なかなか思い通りには撮れないもので。
さて、公園側に戻って。
【2022年4月5日10時59分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
＜サクラ鐵＞ではあるものの、＜変態鉄＞が何とか写真の中に...と、いろいろ悩んでいたのは
この架線柱。
よ～く覗き込めば、1935年（昭和10年）頃に建植されたと思しき標記があるものもあって。そう、3月の撮影記で住吉鳥居前周辺で鋼管状の新しい架線柱への置換えが始まっているのを目の当たりにしていて。
これも、阪堺電車の歴史を感じさせるアイテム。90年前に立てられた、この架線柱と阪堺電車を絡めて撮っておきたいと思って。
【2022年4月5日11時03分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
でも、架線柱を目立たせようとするとサクラとの配置が...
しかも、架線ではなくフツーの電線も目立ってしまって、画面がゴチャゴチャしてしまうのである。そのバランスを...
【2022年4月5日11時05分】 阪堺電軌上町線・姫松－北畠
今度は天王寺駅前ゆきを“顔アップ”で道路の向かい側から。ちょうど「堺トラム」。晴れていると露光に悩む塗色である。
アレコレ、悩みながら試行錯誤を繰り返していると、あっという間に時間が過ぎていって。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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【2022年4月5日10時58分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
でも、この訪問時、ちょうど大阪はサクラが見頃を迎えており。改めてそれに気づかされたのは、天王寺に着いてあびこ道に向かう上町線電車の車内。
特にキレイだったのは、北畠と姫松の間にひろがる晴明丘中央公園のサクラ。ちょうど、帝塚山から続く、あの上町線らしい併用軌道の雰囲気も織り込む形で撮れれば...
6分間隔でやってくる電車。何枚か撮って帰るつもりだったが、アレコレ、苦戦している内に気づけば、思っていたよりも遙かに長い時間が経過していたのだった。
…… ……
2022年4月5日（火）晴れ
あびこ道で確認して、この日、モ161形車は日中の運用に入っていないことが分かったので...
【2022年4月5日10時40分】 阪堺電軌上町線・姫松電停
「ちょっとだけ」、そのつもりで降り立ったのは姫松電停だった。
帝塚山から続く併用軌道は北畠電停の北側まで。その途中、姫松電停を出て北畠電停に向かう途中の右手の車窓、軌道の東側に広がっているのが晴明丘中央公園。
【2022年4月5日10時45分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
周囲には名門のお嬢様学校と言われるような学校があったり、あるいは、立派な門構えのお宅があったり...と、高級住宅街の雰囲気、何というのだろうか、東京で言えば自由が丘あたりに路面電車が走っているような感じだろうか。
公園の向かい側のマンションのところに立って、まず、あびこ道ゆきのモ605号車。
公園のサクラの木々、どうやったら電車と絡める形でボリューム感を出せるか...ということを考えながらの撮影。午前中は、こちらから撮れば電車のサイドには光が回らない。だから、ちょっと遠めで正面がちに。
【2022年4月5日10時47分】 阪堺電軌上町線・姫松－北畠
今度は道路の向かい側、公園沿いの道路上、そのサクラの木の下から。
バックに「あべのハルカス」が写り込む。こうやって電車を小さく入れる撮り方は、自分としては好きなのだが...
悩ましいのは、やはり、木々の上に張られた電線だろうか。せっかくの澄んだ青空、そして満開のサクラ、でも、それを強調しようとすればするほど電線が目立ってしまって。
【2022年4月5日10時50分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
やはり、もとの撮り方で。
でも、同じような写真が続くように見えて、実は1歩1歩、少しずつ位置を変えながらカメラを構え直して、サクラのボリューム感、そして、背後のマンションを目立たせない位置、足りないアタマをフル回転させて自分なりに必死に考えながらの撮影である。
【2022年4月5日10時52分】 阪堺電軌上町線・姫松－北畠
角度の関係で、ここで上り（天王寺駅前方面）を後追いで撮るとサクラと電車が左右に分かれてしまうような気がして。
少し東側をあべの筋が並行して通っているので、電車通りはあまりクルマの量は多くなく。でも、電車が来るときに限って...大手運送会社のトラックが電車のヨコに。路面電車撮影には付き物だが、なかなか思い通りには撮れないもので。
さて、公園側に戻って。
【2022年4月5日10時59分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
＜サクラ鐵＞ではあるものの、＜変態鉄＞が何とか写真の中に...と、いろいろ悩んでいたのは
この架線柱。
よ～く覗き込めば、1935年（昭和10年）頃に建植されたと思しき標記があるものもあって。そう、3月の撮影記で住吉鳥居前周辺で鋼管状の新しい架線柱への置換えが始まっているのを目の当たりにしていて。
これも、阪堺電車の歴史を感じさせるアイテム。90年前に立てられた、この架線柱と阪堺電車を絡めて撮っておきたいと思って。
【2022年4月5日11時03分】 阪堺電軌上町線・北畠－姫松
でも、架線柱を目立たせようとするとサクラとの配置が...
しかも、架線ではなくフツーの電線も目立ってしまって、画面がゴチャゴチャしてしまうのである。そのバランスを...
【2022年4月5日11時05分】 阪堺電軌上町線・姫松－北畠
今度は天王寺駅前ゆきを“顔アップ”で道路の向かい側から。ちょうど「堺トラム」。晴れていると露光に悩む塗色である。
アレコレ、悩みながら試行錯誤を繰り返していると、あっという間に時間が過ぎていって。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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