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菜の花咲く夷隅路へ、赤ヒゲ姿のキハを撮りに <後編> [いすみ鉄道]

拙ブログを書くのに意外と苦戦するのが、この冒頭部分。
できるだけ良い写真をトップに貼りたいと思うのだが、なかなかそれが撮れなくて...

ということで...

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【2022年6月29日14時02分】 北陸鉄道浅野川線・内灘-粟ヶ崎

3週間ほど前に金沢で撮ったこの1枚。このときの撮影記を紹介できそうなのは、秋になって涼しくなる頃では無いか...と予想している。
まるで休日の木更津金田か穴川のように、撮影記が“渋滞”している拙ブログである。

高速バスに乗る度にイライラするあの2箇所。袖ケ浦から海ほたるまでの渋滞は分からないでも無いが、なぜ、穴川が、毎回毎回、あれほど混んでいるかと納得できずにいる<変態鉄>である。

さて、この日も休日午後の海ほたる渋滞に難儀して。帰りの高速バスは1時間以上遅れて17時過ぎに東京駅八重洲口前に到着したのだった。

……  ……

2022年3月21日(月)くもり

昼前、ほぼ定刻通りにキハがやって来た。ここは後追いなど気にせずに。とにかく、キハ28形の“赤ヒゲ”の顔が撮りたかった。

でも...

まさかの“撃沈”。背面の液晶モニターで確認しながら、キハの上部がフレームアウトしていることに気づいて“絶望”したのだった。「あっ、しまったっ!!」と思ったまま何もできずに。ただ、レリーズボタンを握りしめることしかできなかった。

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【2022年3月21日11時42分】 いすみ鉄道・西畑-上総中野

う~ん、予定していた撮り方とは違うが、遠ざかっていくキハの後ろ姿を。こう見ると、無理矢理、絡めようとするほど、この地点の菜の花の咲き具合も良くはなかったのかも。
とにかく悔やまれる撮影結果になって、。

こうなると、気持ち的には、どうしても“守り”の姿勢になってしまうもので...。この日の、あと2回の撮影チャンスのうちに1枚は納得できる画を残したい、と。

少し先、今度は歩道上から。キハはすぐに折り返してくるのである。

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【2022年3月21日11時55分】 いすみ鉄道・上総中野-西畑

ゆっくりとカーブを進んでくるキハ。さぁ、引きつけてキハ28の顔がよく見える位置で...

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【2022年3月21日11時55分】 いすみ鉄道・上総中野-西畑

この立ち位置なら、もうちょっと望遠側で撮った方が良かっただろうか。2両編成という短編成の列車をカーブで撮るというのは意外と難しいので。“顔”だけアップになってしまうと何か物足りないのである。

さぁ、次がこの日最後の撮影チャンスとなる。1時間後の第62D列車に乗るべく、上総中野駅に戻ったのだった。

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【2022年3月21日12時11分】 いすみ鉄道・上総中野駅

でも、その撮影地は非常に限定されてしまって。
そう、いすみ鉄道は全線単線。列車交換ができるのは大原、上総東、国吉と大多喜に限られ。上総中野駅も棒線式の終着駅。だから、大多喜-上総中野間には1列車しか在線できない。いま、撮ったキハは大多喜駅で下り第61D列車と交換、それが上総中野駅で折返し12:51発の第62D列車となる。ちょうど、それとほぼ同時にキハの第102D列車は大原駅に到着し、下り急行第103D列車として折り返す。
第62D列車で大多喜に戻ったとしても、この列車は国吉駅でキハと交換する。つまり、駅撮りなら国吉が限界、沿線でちゃんと撮るなら、大多喜駅周辺がギリギリということになる。タクシー利用で無い限り、第2五之町にも間に合わない。

ということで、とりあえず大多喜に戻らないと...。城見ヶ丘駅周辺で撮ることを考えつつ。

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【2022年3月21日12時13分】 いすみ鉄道・上総中野駅

それにしても、菜の花シーズンのいすみ鉄道は「ローカル線」などといえる状態では無くて。駅ホームから溢れんばかりの乗客、満員はおろか、“積み残し”を出して同社ウェブサイトに「お詫び」が載るのも年中行事になった感があって。
以前なら、黄色い「いすみ形」も2両に増結して運転していたが、ワンマン運転のいすみ鉄道の場合、その場合、後部車両はドア締切扱いになる。都心から来た観光客が中心の同線、「整理券式ワンマン」に不慣れな乗客が多く、普段から各駅で降車客のドタバタが見られるのに、「国鉄型キハといっしょに国鉄職員も動態保存している」などと揶揄される通り、そういう乗客にキツいあたり方をする運転士さんも居て...

満員の上に後部車両締切となれば車内がパニック状態になるのは必至なのである。それを恐れてか、最近は行楽シーズンの増結運転を控えているような...

以前は2両編成のときに、後部車両にも運転士を乗務させて後部車両もドア扱いと車内放送を担当するケースなども見てきたが...いまは運転士さんも人手不足なのだろうか。

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【2022年3月21日12時40分】 小湊鐵道・上総中野駅

その12:51発の第62D列車も、小湊鐵道の列車から接続を受けるようになっており。このとき、ほんの少しだけ早く到着するのは五井からの小湊キハ。
やはり、ロングシート2連の輸送力を活かせるキハ200形2連である。ちなみに、こちら側はトップナンバー車。今回はいすみ鉄道ホームの先端部分から。ここ、ちょっとした撮影ポイントなのである。
(実は、構内外れの踏切で狙おうと思ったのだが...)

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【2022年3月21日12時44分】 いすみ鉄道・上総中野駅

そして、ホームから溢れんばかりの乗客の列。構内通路側までのびてきたところで、351号車単行の第62D列車。
ホームでは、いすみ鉄道の女性職員(?)が乗客の誘導に当たっていたが、乗客に並ぶように指示しているものの、正直言って、何だかオドオドしているばかりで...。
自分の職場なら、呼びつけて文句の1つも言ってやりたくなるような...、会社員<鉄>として歯痒いというかイライラする場面で。そんな状況を横目に351号車に乗り込んで。

この第62D列車、満員でも観光客へのサービスに余念のない運転士さん。マイク放送が非常に詳しくて。
大多喜城の見える、あのポイントの少し手前、自分が何度か撮りに行っている柳原付近、あのあたりが沿線で一番早く菜の花が咲き出すのだとか...。

その第62D列車、大多喜駅で10分間の停車時間があって。
最後の撮影地は森宮周辺と思っていた。それならば、城見ヶ丘駅で降りてショッピングセンターの駐車場沿いを歩くよりも、大多喜駅で降りて船子へと歩いた方が早く着きそうで。

大多喜駅では写真を撮る余裕もなく大急ぎで、森宮へと...

この時刻になって空には晴れ間が広がってきて...
こうなると、キハ28の顔は黒つぶれしてしまう。仕方なく選んだのはサイドがちの構図。

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【2022年3月21日13時50分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

やはり、ニハチの顔は黒くなってしまったが、それでも、ヒゲ付きの顔を撮ることができて...

フラストレーションのたまる展開ではあったが、とりあえず、撮ることができて。これでカメラをしまって、こんどはゆっくりと高速バス乗り場へ向かうのだった。

……  ……

14:42発の日東高速バスは、圏央道に入るところまでは順調だったが...
木更津北へ迂回して、そこから袖ケ浦...、木更津金田に入るまでに一般道に入ってから1時間以上はかかって。ドッと疲れが出た春の1日だったのである。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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