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北条へキハに会いに(8)福知山 [保存車・博物館・廃線跡]

福知山と言えば京都府の北西部にある城下町、市内には線路から見える位置に天守閣のあるお城(復元)があり。そう、明智光秀の...。
それとともに、「鉄道の街」でもあって。そもそも、京都からの山陰本線と大阪(正式には尼崎)からの福知山線が合流する駅でもあって。北近畿タンゴ鉄道宮福線の電化開業以来、京都・新大阪から城崎(城崎温泉)・天橋立間の特急列車が交差する駅になり。
たしか「ビッグX」などと称して、JRも積極的にPRしていた。いまも、その宮福線、山陰本線(城崎温泉)からの特急と福知山線(新大阪)、山陰本線(京都)の特急は改札を出ないで乗り換えれば料金を通しで計算するという特例が設けられており。

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【2022年3月4日14時16分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅南口

報道によると賛否両論、揉めているらしいが、福知山市も「鉄道の街」としての町おこしを進めているようで。
そんな流れにも関連して、高架化された駅前広場にC11蒸気機関車が保存され。

……  ……

2022年3月4日(金)晴れ

福知山駅のバス乗り場などは駅北口にあって。まず、京都交通の発券カウンターに立ち寄って14:50発の大阪(なんばOCAT)ゆき高速バスの指定席を確保。

通路を抜けて駅南へ。かつては、ここが“駅裏”だったのだろうか、広い駅前広場にはタクシーの乗降場はあるものの...

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【2022年3月4日14時15分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅南口

そこに、でーーーんと構えているのが、C11蒸気機関車。

実際に福知山機関区で使われていたという転車台(ターンテーブル)に載せられる形で保存されている。いや、ターンテーブルを地上に設置しているので、レール面は高いところにあって、機関車は見上げないとならない高さ。

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【2022年3月4日14時15分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅南口

C11蒸気機関車自体は、そう珍しいものでは無く。そう、東武鉄道に行けばほぼ毎日、その姿を見ることが可能で。自分も、真岡鐵道を走っていた当時に撮影している。あと、新橋駅前広場に保存されているのもC11である。標準的タンク機関車として入換、小運転からローカル線まで幅広く活躍した機関車なので...
でも「40号機」という番号が示す通りの若番。円弧を描いたデフの支柱が特徴的な個体である。

この地に移設されてきたのは、2007年頃とのことで説明板も設置されており。でも、この説明板の記述が一部で物議を醸しており...

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【2022年3月4日14時15分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅南口

記載の通り、1933年の暮れに、神戸市の川崎重工で落成。新製配置がどこだったかは詳細は分からないのだが、終戦のときには新宮に配置されていたらしい。
そう、この説明板には戦中戦後の時期に篠山線を走っていた旨の記述があるが、この40号機は、1956年に福知山機関区に転入するまで、現在の紀勢本線などを中心に活躍していたと思われ...
C11型が篠山線を走っていたことは考えられるが、この40号機だった可能性は低いものと。

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【2022年3月4日14時16分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅南口

<鉄>活動の成果は事前の調べによる部分が大きい...というのは、これまで何度も痛い目にあって実感していること。でも、今回も。
まさに「無知は鞭よりも痛い」といった感じ。

「テキトーに遠景で1枚」と、気楽に撮っただけなのだが、この左隅にある東屋、単に、ベンチがあるとしか思っていなかったが、実はこれが地平駅時代の福知山駅のホーム上屋を模したもので、その支柱には明治期の古レールが活用されているのだとか。

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【2022年3月4日14時16分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅南口

ということで、最後にターンテーブルを入れてC11 40号機の非公式側全景を。整備されたのが2007年とのことで15年あまりが経過し、塗装などに一部、劣化が見られるようで。ただ、機関車自体には簡単に近づけない保存方法のため、目立つ傷みは少ないようで。

……  ……

駅舎を通り抜けて北口のバスターミナルへ。

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【2022年3月4日14時26分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅北口

ベンチでしばらく待つことにした。

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ゆきは阪急と丹後海陸の、大阪-峰山線。大阪側の起点は梅田(阪急三番街)、そこから新御堂筋を北上して。だから、<変態鉄>は新大阪から乗車。一方、帰りの福知山-大阪線は日交バス。こちらは、大阪側は湊町BT(なんばOCAT)ゆきで。
発券カウンターで見せてもらった座席表によれば、2+1 の3列シート車。

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【2022年3月4日14時43分】 京都府福知山市駅前町・福知山駅北口

10名ほどの乗客を乗せて、14:50、定刻で出発。福知山市内は城の近くを通り、9号バイパスに入って。10分ほどで高速道路に入り。ゆきと同様、高速道路は順調そのもの。
舞鶴若狭道から中国道を通り、16時過ぎには伊丹空港付近を通過して。そこを過ぎて、豊中-塚本間は中国道の工事の関係もあってか、渋滞が酷く、バスは遅れ気味。それでも17時前になんばに到着である。

OCATは、もっと賑やかなところかと思っていたら、何だかガラーンとしており。バスターミナルの入る商業ビルも空きテナントが目立っており。大勢の人がいたのは集団接種会場くらいだろうか。
長いコンコースを抜けて御堂筋線のなんば駅、ここから17:14発の新大阪ゆきでホテルに戻ったのだった。(つづく)

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