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「ことでんレトロ」LAST RUN 2021.11.03 撮影記(13)琴平線・朝 [高松琴平電鉄]

昼にこの記事を書いているのだが、東京は雨になったり、雪になったり...を繰り返しており。今日は良いが、明日は朝一番なので...

さて、11月の、ことでんレトロ最終運行の話題。

普段なら、レトロを撮り終えたら、高松空港から羽田ゆきの最終便に乗って帰宅するところだが、レトロの時刻が遅い設定だったこと、あとはサプライズで「何か」が起きたときに後悔しないように、3日中には帰路に就かず、撮り終えた後も高松でもう1泊する予定にしていたのだった。

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【2021年11月4日7時57分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅

「どうしようかなぁ...」
ホテルに戻った後は悩んだのだった。高松空港を9:40発のNH536便を予約していた。高松駅近くのホテルから...なら、ことでんバスが運行するリムジンバスに乗るのが、最も妥当な経路で。
そうすると8時前後のバスになる。順調に行っても高松駅から空港までは40分ほどかかるのである。

それならば...

バスより自由度が高いのはタクシーで空港に向かうことである。仏生山駅から空港まではタクシーで15分ほどだろうか、2000~3000円くらいで行けるわけで。出費は痛いが、でも...
……  ……

2021年11月4日(木)晴れ

ホテルの朝食は、コロナ対策で接触機会を減らすということで、弁当形式になっており。でも、ご飯は温かく。それだけでもちょっと嬉しいものだった。
食べ終えて部屋に戻って荷物をまとめたら、高松築港駅まで歩くのである。

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【2021年11月4日7時51分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅

自分にとっては趣味活動の流れ...だが、歩いている人たちは通勤・通学の人たち。そう、フツーの平日の朝である。いままでレトロ電車特別運行に合わせて高松に来ることが圧倒的に多かったので、高松築港駅の「フツーの平日の朝」というのは、あまり見たことがなく、ちょっと新鮮で。

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【2021年11月4日7時57分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅

JR高松駅にほど近い築港駅だが、高松市の中心部へのアクセスは片原町、瓦町、栗林公園あたりの各駅になるのだろうか。朝ラッシュの下り電車も意外と待つ人が多いのである。

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【2021年11月4日7時57分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅

日中は15分毎の琴平線、朝の時間帯は8分間隔で運転されており。8:00発の琴電琴平ゆきに間に合った。増結の4両編成の列車である。

でも、ちょっと悔やまれたのは...
発車直後、片原町駅付近ですれ違った編成。自分が乗ったのは、おなじみの1100形だったが、8分後の仏生山止まりの区間列車は、琴平線では一番レアな存在の600形運用だった。

イベント以外では平日朝のラッシュ時、区間運転に辛うじて入る程度の、最もレアな存在なので自分にとっては通常運用での琴平線600形を見るのはコレが初めてのことだった。

9:40の便に乗るのなら9時過ぎには空港に着きたいわけで。空港まで15分を見込んでも仏生山駅の滞在時間は30分弱。
やはり、まずレトロ電車が気になるわけで。

仏生山駅(車両所)構内の作業用車として残ることが発表されているので、即解体処分とならないとは分かっているが、営業用車でなくなったら、再塗装や洗車の機会も減ると予想され。
美しい姿をできるだけ記録しておかないと...

  いつまでも、あると思うな...

は、全ての<鉄>が肝に銘じておくべきコトバだと思っている。

昨晩、あれだけの喧噪に包まれた構内踏切に立って、車両所を覗き込むと...

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【2021年11月4日8時18分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

「居たぁ!!」
120号車とは切り離されたみたいで。300号車が単独で佇んでいた。
4両のレトロ電車が走っていた当時は、この奥に1両、駅舎ヨコの線路の突端部分に1両、そして、太田駅側の県道を越えた先、墓地の向かい側に2両というのが“定位置”だった。
だから、最終運行を終えて、普段の姿に戻っていた...という感じ。

それならば、120号車は??

ホームから見える範囲には見つからないので、急ぎ、改札を出て。

駅舎のヨコ、屋根と広告看板に隠れた...あの定位置にパンタグラフが!!

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【2021年11月4日8時20分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所東工場前付近

「本当に引退したのか??」と。
いつも通りの場所に120号車が佇んでいた。しかも、パンタが上がった状態。

これから、整備して入換作業で300号車と連結して...
まるで、いつものように、これから団体貸切か何かの運用に入るかのような。そんな感じ。

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【2021年11月4日8時20分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所東工場前付近

かつて...

といっても自分が生まれる遙か前、戦前のことだが、ここから塩江温泉軌道がのびていた筈。駅舎を挟んで東側、商店街の交差点のところで線路がプツリと切れており、そこがレトロ電車の“定位置”だったのだ。
ネット上では「レトロ展示場」みたいに言われていて...

でも、ことでんの、仏生山のみどころは、決してレトロ電車だけ...ではなくて。

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【2021年11月4日8時21分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所東工場前付近

前日は“試し撮り”と割り切って撮るしか無かった、この編成。この日はお休みだろうか、朝ラッシュで大半の電車が出庫していても仏生山車両所で休んでおり。
1205-1206編成「しあわせさん こんぴらさん」である。

レトロ電車の存在があまりにも偉大だったので、それで目立たなかっただけだが、京急から来た電車たちも還暦を迎えるような世代の車両たちで。こちらも撮っておかないとならない被写体。
いつもレトロの試し撮りにしか撮っていなかった、この編成も、今度は腰を落ち着けてしっかり撮ってみたいと思っている。路線別カラーが採用された最初期からの広告ラッピング車である。<変態鉄>として、ことでんで一番好きなカラーの車両である。

そして、西工場前には...

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【2021年11月4日8時22分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所東工場前付近

検査上がりだろうか、工場前にはピカピカの1211号車。琴平線の標準カラーで再塗装され、珍しい「準急」表示で。
ちなみに、琴平線の準急廃止は1991年、京急から700形が譲渡され1200形として琴平線にデビューするのが2003年。この姿で走ることはないはずで。

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【2021年11月4日8時22分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所東工場前付近

晩秋の朝の光が、デカを照らして。この定位置に佇む「デカ形」を最高のコンディションで撮ることができたのも収穫だった。

さぁ、急ぎ、駅に戻らないと... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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