SSブログ

2021年を振り返って <前編> [オッサンの戯れ言]

今年も残すところあと僅か。コロナに始まりコロナに終わる1年かも知れない。ちょうど2年前は中国武漢で「謎の肺炎」が見つかったという話題だった筈。瞬く間に日本にも押し寄せ、2020年はコロナ一色の年、そして、2021年も...
最新の話題は「オミクロン」。その間、驚異的な勢いでワクチン接種も進んで、ある種の慣れもあるかも知れないが、昨年のように、毎日夕方に発表される新規陽性者数の数字を見て一喜一憂するようなことは無くなってきた。
職場が新宿にあって、仕事の関係で渋谷に行くことも多いのだが、夜の街の賑わいも戻ってきたように思う。毎晩の会社帰りに乗る井の頭線も、2019年までの満員電車に少しずつ近づいてきた気がする。ただ、違うのは乗客が皆、マスク姿である事くらいだろうか。

でも、このコロナ禍で全国の鉄道事業者も翻弄されているようで。来春のダイヤ改正の報道発表が続くのは例年と同じだが、大手になるほど大幅な減便など後ろ向きな改正が目立っており。2年前までは想像できなかったような需要の急減が...

  “ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。”

かの国からやって来たウィルスは、日本の社会構造を不可逆的に変えつつあるのかも知れない。
それは1日単位では気づきにくくても、3年、5年後には自分の職業だって取り巻く環境は(コロナ禍が終息しても)大きく変わっているのでは無いか...と思っている。

<鉄>な話題に絞れば...

3_200A0728.JPG
【2021年11月3日15時37分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮-円座

コロナ禍に翻弄されて二転三転、でも、何とか「お別れ運転」は無事、終わって。
90年以上の長きに渡って、ことでん一筋、讃岐路を走り続けてきたレトロ電車たちの、その最後の勇姿を見ることができたのはホッとしたことかも。最後まで残った2両は、仏生山車両所の作業用車として、どちらも残るとのこと。ぜひ、コロナ禍が落ち着いたら、再び撮影会を催して欲しいと願う限り。

<変態鉄>の趣味的見地から見た、2021年の鉄道シーン、コロナだけでは無くて。<変態鉄>の2021年の趣味活動を振り返ってみたい。

コロナ禍というのは企業にとっても個人にとっても、その“向き合い方”に「正解」はおろか「標準」というのも無いもので。
初詣客の動きも分からない...と、<変態鉄>としては阪堺電車を見送って。2021年の“撮り初め”は、2日のいすみ鉄道から。

s3_msi00000371.JPG
【2021年1月2日11時42分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

ダイヤのせいもあって、訪問回数は減ってしまった。いすみ鉄道のキハ、ちょっと心配なところで。

特に、1年の最後に後味悪いというか...。鉄道撮影、いわゆる<撮り鉄>について、アレコレ、お叱りを受けるような部分があるのは分かっている。自分だって撮影に夢中になるあまり...ということは確かにある。それは反省しないといけない。
ただ、先般のいすみ鉄道の対応は...、ダメ会社員という立場で見ても、会社(い鉄)側は決して得することのない選択をしてしまったのではないか、と。
「TVで話題になるのが撮影マナーの向上に資する」という判断をする経営陣だったとしたら、鉄道事業者というより企業として、ちょっとマズいレベルでは無いかなどと、そんなことを考えてしまうのである。

何度か撮影に訪れる中で耳にする話からも、ちょっと心配になるような話題が多く。数え切れないほど大多喜を訪れた<変態鉄>としては、何とか良い方向に向かって欲しいと願いつつ。

冒頭から、不愉快な話題になってしまったが...

もちろんイヤな話ばかりでは無い。

s3_msi00000477.JPG
【2021年1月17日11時09分】 京成電鉄・宗吾車両基地

軒並み、各地の鉄道系イベントが中止に追い込まれる中で。京成グループは緊急事態宣言下でも、車両基地の公開イベントなどを継続していた。
大手私鉄の電車を撮る機会など滅多にない<変態鉄>だが...、宗吾参道車両基地は歴代のスカイライナーなど静態保存車がある事も知っており、それを目当てに申し込んで。普段、注目することの無かった電車を撮ることができたのは、逆にコロナ禍ならでは...だったかも。
通常の時期なら、ヒコーキで遠くに撮りに出かけていたかも。

そして、いままで、あまり興味を持たなかった路線を訪れるキッカケになったのには「鉄印帳」の存在も大きく。

s1_msi00000830.JPG
【2021年3月9日8時34分】 東武日光線・東武日光駅

わたらせ渓谷、野岩、会津と、今年の春先は日帰りでいろいろと出かけた。夏には山形鉄道に乗って、ぬぁんと、20数年ぶりにJALグループのヒコーキにも乗ったくらいで。
「鉄印帳」の旅、まだまだ継続中。ヒコーキのマイルも貯まっているので、近々、九州を一挙に“攻略”しようかと画策中。“収集癖”というのを激しく刺激してくる企画である。

それにしても、この写真の6050系電車、ボックスシートが並ぶ車内、折りたたみテーブルを引き出して駅弁を頬張る...という思えば贅沢な楽しみができる電車だった。「いつか乗りに行きたい」と思っていた間に、あっという間に3ドアロングシートの電車で置き換えられ。
もう一度くらい楽しんできたいのだが...、今春でほぼ見られなくなるようで。

夏に向けて、こちらの路線が...

s1_msi00001180.JPG
【2021年5月4日18時53分】 小湊鐵道・五井駅

いよいよ、DMH17Cエンジンの“牙城”だった小湊鐵道でもキハ40形の運行が始まり。そのスタートは「夜行急行 さと山」号だった。当初は緊急事態宣言が延長されている状況だったので千葉県内在住者限定で行われ...
せっかく、参加のチャンスを得た7月の回は、その直前に大雨で馬立駅付近の路盤が流失し...

でも、それに伴う車両不足の関係で、キハ40 2号機が突如、通常運用に入るようになって。光風台折返し、減便ダイヤという厳しい撮影条件ではありつつも撮りに行ったのだった。
7月には追加で3両が今度は秋田から回送されてきて。小湊のキハ40形は5両の陣容になって。さらに、2020年6月に乗りに訪れた北条鉄道にも五能線で活躍した1両が譲渡され。

ネットでは「キハ40形が大人気!!」と盛り上がっているが、キハ好きとしては、これは寂しい話題でもあって。
1両の導入に億単位の費用がかかる新車、中小の鉄道会社にとっては非常に大きな経営判断となるのは容易に分かるとして、そうであれば、いま導入した新車は20~30年は使い続けるということになる。

そう、キハ40形を譲受するのは、いまの脱炭素への流れの中で、20~30年後にディーゼル車がどうなっているのか!?
そう遠くない未来には、燃料電池などが主流になって、もはや、ディーゼルエンジンというもの自体が珍しくなる時代が来ているかも知れない...と考える鉄道会社が増えている証かも知れない。

ディーゼル動車というもの自体の“先が見えてきた”と考えが広まりつつあると言うことかも知れない。そう、戦後の“動力近代化”として“無煙化”が推進され、蒸気機関車が消えていったように。

1_mo161_CF.png

もう1つ、2021年の<変態鉄>にとって大きな存在だったのが、クラウドファンディングだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(9)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 9

コメント 2

とし@黒猫

1年があっという間に過ぎますね。
たくさんの車両を見せていただいてありがとうございました。
by とし@黒猫 (2021-12-30 11:08) 

ferrum_queserasera

とし@黒猫さん

今年もありがとうございました。
来年もまた、よろしくお願いいたします。
by ferrum_queserasera (2021-12-31 09:01) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。