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秋晴れの岳南電車を訪ねたが... 20211006(8) [保存車・博物館・廃線跡]

昨日は、スミマセンでした...
おかげさまで、体調は少しずつ快復傾向で何とか少しずつ。あとは月曜日で痛み止めの薬がなくなるので、そのときに痛みが戻ってこないかどうかだけが心配で。
Twitter で画像を見ていると、小湊鐵道沿線の銀杏は、今年も間に合いそうになく...

今週、晴れている日に行くことができれば、というところでこの体調不良。何だかついていない自分で...
いまのところ、23日は休めそうなので体調さえよければ、近場でも“出撃”してこようかと思っている次第。果たして...

さて、ということで、岳南電車の話題。あの日は、ちょっと汗ばむくらいのスッキリした晴れ間が広がっていた。残念ながら午後には富士山は雲に隠れてしまったが、次の訪問時には富士山バックで岳南電車を撮ってみたいと思う次第。

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【2021年10月6日12時20分】 岳南電車・岳南富士岡駅「機関車ひろば」

自分が岳南電車を訪問するのは「8年ぶり3度目」だが、気づけば意外な形で“定点比較”のような写真を撮っていた。
狙ってすらいなかった。特に97年の初訪問の時の写真は、特に記録も残しておらず、自分ではどこで撮ったかすら覚えていなかったのだが、帰ってから撮った写真と見比べて、それが同じ場所で撮っていたと気づいたということで。

今日は、そんな写真をご紹介したい。

……  ……

2021年10月6日(水)晴れ

今年8月、地元の塗装業者の方々を中心に機関車の再塗装・再整備が行われ。岳南電車で10年ほど前まで走っていた貨物列車、その先頭に立っていた個性的な機関車たちが...

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【2021年4月7日16時43分】 伯備線・清音-倉敷

ディーゼル機関車の場合、例えば水臨DE701号機のように国鉄型機と共通設計だったり、同一形式の番号区分の形をとっている機関車が少なくないし、その昔、蒸気機関車でもキューロクなど、私鉄が国鉄制形式の蒸機を新製するケースは、結構、あったと思う。
でも、電気機関車については、少なくとも戦後、青15号に塗られるようになってからのEF何とかというような形式の電気機関車を私鉄が新製した例というのは思い浮かばない。
大手で比較的後年まで貨物輸送を行っていた西武とか東武あたりが「EF64 5000番台」のような感じで、JRのロクヨンの塗装違いのような機関車をデビューさせていれば、それはそれで楽しかったような気がするのだが...
国鉄の電気機関車は東海道本線や東北本線といった主要幹線で重量級の、長編成の列車の先頭に立って高速走行できるように設計されているから、私鉄にとっては過剰設備になる...ということだろうか??

国鉄からの譲渡機というのも、古い形式の、例えば戦時買収で国鉄籍になった私鉄の機関車などが多かったような気がする。

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【2021年10月6日13時21分】 岳南電車・岳南富士岡駅「機関車ひろば」

「機関車ひろば」に保存された機関車は、上田温泉電軌(→ 上田電鉄)のものが1両、豊川鉄道(→ JR飯田線)のものが1両、そして松本電鉄(→ アルピコ交通)のものが2両、全部、譲受車だが戦時買収で豊川鉄道は国鉄飯田線になって、その機関車も国鉄籍に入ったことがあったが、基本的には私鉄を渡り歩いてきた電気機関車たちである。
国鉄型に比べたら、一回り小ぶりな車体で。

その分、1両1両に形態差があって、撮っていて面白い。

岳南電車の貨物列車は、線内は自社の機関車が牽引していた。2000年代に入ってからの主力機は2両が並んで保存されているED40形だろうか。
1966年(昭和41年)製とあって、こげ茶色の塗装ながら車体はパノラミックウィンドウの前面窓など近代的なスタイルで。

でも、デッキ付きの古典電機のようなスタイル。まさに古色蒼然としたデザインである。実はこの電機、貨物列車を牽いていたシーンを97年の初訪問時に撮っていた。

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【1997年5月】 岳南鉄道・吉原-日産前(当時)(??)

現在、「機関車ひろば」でホーム側、左側に茶色塗りつぶしの塗色のまま保存されている2号機の方である。

ワム80000の長編成を牽いている姿だが、それにしても、なぜこんな逆光で撮っているのか、意味不明である。たぶん、反対方向の「アカガエル」を撮っているときに、偶然、やって来たから慌てて撮った...のだろうが。
24年前の自分を思いっきり殴ってやりたい気分である。

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【1997年5月】 岳南鉄道・岳南富士岡駅

その日、3号機の方は、まだ茶色塗りつぶし塗装だった。2号機と同じ姿で車庫でパンタを下ろして休んでいた。その車庫のあった駅がどこだったかすら忘れていたのだが...

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【2021年10月6日12時16分】 岳南電車・岳南富士岡駅

27年後がこれである。

機関車は現役を退いて「機関車ひろば」へ。後ろにいた「アカガエル」の姿はいまは無く。
でも、この小ぶりな検修庫の佇まいは変わらず。この日は、京王5000形の岳南9000形が休んでいた。写真では見づらいが、庫内の「安全第一」(実際の「第」は略字)の文字は27年経っても変わっていない。

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【2021年10月6日12時31分】 岳南電車・岳南富士岡駅

そして、当時、いまの「機関車ひろば」は電留線のような感じで使われていたみたい。
ホームの北側には線路が並んでいて...。いまはここに機関車4両が展示されており、さらにワムハチ2両、そして引退した7002号車が留置されていて。

同じ場所の24年前。

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【1997年5月】 岳南鉄道・岳南富士岡駅

ここにはデハ5000形「アカガエル」が並んでいた。よく見れば架線柱はいまも同じだろうか。
そして、「アカガエル」の背後には電気機関車が居るのが確認できる。

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【2021年10月6日12時20分】 岳南電車・岳南富士岡駅

不鮮明ではあるが、プロポーションから推定するに、これはED29 1号機だろうか。
当時、すでに予備機としてあまり動くことは無かったと聞くが...

24年後、同じ場所でピカピカに整備された姿を撮るとは...

「機関車ひろば」、探せば見どころがたくさんあったのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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