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小湊鐵道五井機関区撮影会_20210926(2) [小湊鐵道]

来週は“出撃”すると決めたのだが、いまだスケジュールが確定せず。とにかく仕事がバタバタしていて。
メインは水島臨海鉄道と決めているのだが、そこから先...である。「鉄印帳」の旅の“続編”を考えているのだが、それならば、保存車めぐりの旅も楽しみたくなって、訪れたい先が増えていく。もはや、まとまらなくなっているのである。

さて...

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【2021年9月26日9時30分】 小湊鐵道・五井駅(こみなと待合室)

「こみなと待合室」は、何だか養老渓谷方面の“里山”をそのまま五井に持ち込んだような感じもあり。
しかも、そうでありながら<鉄>にとっては撮影好適地。ちなみに、ビル影が落ちる時間帯があるので、午前中に撮るか、あるいはこの日のようにドン曇りの日の方が撮りやすい気もする。
キハ200形の形式写真に限れば、一番キレイに撮れるのは、たぶん「五井機関区撮影会」よりもこのカフェの庭から撮るのがベスト。

9時、だんだん周囲にはカメラを持った<鉄>の姿が増えてきた。そこに2名ほど、胸に「小湊鐵道」の文字が入った作業着姿の職員が。いよいよ受付開始である。
……  ……

2021年9月26日(日)くもり

「こみなと待合室」は五井駅ホームの真向かいにあたる位置にあり。

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【2021年9月26日9時12分】 小湊鐵道・五井駅(こみなと待合室)

ホーム手前の線路に留置されているキハ200形がちょうど良い距離で撮れるのである。

塗装が剥げて痛々しい姿だが、四隅にRが付いた非ユニット窓・プレスドアの初期型車。もしかして、この車両は...

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【2021年9月26日9時26分】 小湊鐵道・五井駅(こみなと待合室)

そして、隣にいるのはキハ211号機。こちらは、ユニット窓に平滑なドアが付いた後期型。

こうした私鉄では長い年月をかけて同一形式を増備するパターンが多く、その分、車体の細部にはいろいろな差異が生じるわけで。
小湊キハ200形では、自分としては圧倒的に初期型車の姿が好きなのである。

そして、その奥。木製の仕切りの向こうは機関区構内。でも、その境界の仕切りは腰までの高さにしてくれているので、機関区で休むキハたちを正面がちに撮れるのである。

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【2021年9月26日9時26分】 小湊鐵道・五井駅(こみなと待合室)

約10年前、自分がはじめて小湊鐵道を撮りに来た時には、まさかこんな光景になるとは予想だにしなかった。
キハ200形たちが並んで待機している...のが、当たり前だった。

そこに、「里山トロッコ」が加わって。さらに、ここにキハ40形がやってきたから、それには驚くしかなかった。
只見線を走った郡山車2両が転入して...
コロナ禍と大雨被害でデビュー時期は二転三転した印象だが、キハ40-2号機は、新たなエースとして。

さらに秋田車も3両が転入して。キハ200形14両(実質的には12両ほど)にキハ40形5両が加入して。
撮影会に向けてヨンマルたちが集合しており、5両のうちの4両が見えている。ちなみに、トロッコ用の機関車の後ろにもう1両が。
何だかJR東日本の車両基地を撮っているような...

受付で参加費を支払えば、今回は参加特典としてキハ40形デビューの記念乗車券が。その袋を受け取って。
機関区とカフェを仕切るドアが開けられて、バラストが踏み固められた構内へ。

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【2021年9月26日9時31分】 小湊鐵道・五井機関区

目の前で停まっているのは“新入り”の首都圏色車である。見た目にはキレイな外観だが塗装、外板に外見以上に痛みがあるそうで、キハ40-1号機のように、まず整備・再塗装の流れになりそうなのだとか。
できれば、キハ40形の本来の塗装でもある、この塗色をキープしてほしいのだが...

一連のヨンマルの導入、自分もてっきり「キハ200形の老朽取り換えを一気に進めるため」だと思っていたのだが、別に同数のキハ200形を引退させるとかではないのだそうで。
車両運用に余裕をもたせることによって、キハ200形をできるだけ長く走らせられる環境を整えることが主たる目的なのだとか...
たぶん交互にキハ200形を休車の扱いにしたり、部品取り用の車両を確保したり...という流れだろうか。

「常連さんが多いので、何を話そうか...」と謙遜されるが、訪れる度に、案内役のA氏の説明にも新しい話題が加わって。メカ的な面は苦手な<変態鉄>も、ついついそのお話に引き込まれるのである。

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【2021年9月26日10時52分】 小湊鐵道・五井機関区

今回は全員でキハ40形の撮影会からスタートというプログラムだが、その準備に時間がかかるということで、まずはキハ5800号車の前に集合して。

「(模型好きの人が)最近は、このイコライザ台車を採寸していくことが...」
キハ5800は、キハらしい台車ではなく鉄道院時代の標準的な電車用の台車が付いており。
しかもこの台車、小湊転入後にコロ軸受に改造されている、珍しいものなのだとか。
そのほか、排気管が床下にあるのもこの車両の特徴。

「一般公開」に訪れても、自分のようなメカに疎い者だと、テキトーにパシャパシャ撮って終わりだが、こういうのが少人数制の有料のイベントの魅力。

さらにこの車両、DMH17エンジンとともに液体変速機も取り付けたが、エンジンの燃料噴射量の制御を(?? = ここの部分、聞き逃した)チェーンを引いて緩めて、ある種、プリミティブな機構で調整する方式のため「総括制御のできない液体式気動車」だったのだとか。
肝心な部分で、ボーっとしていて肝心な話を聞き洩らすのは<変態鉄>のいつものこと、なのである。これは仕事でも何でも変わらない。
床下に鎖が伸びていて、それがガチャガチャ。夏場は膨張して緩んでしまい、冬の寒さでは鎖が縮んで破断することがあって...なかなか大変だったとか。

いよいよ、ヨンマルの準備が整ったとのことで。

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【2021年9月26日9時43分】 小湊鐵道・五井機関区

意外なのは、左端のキハ40-2号車は11時から運用入りして夕方まで五井-光風台を往復し続けるとのこと。
このキハ40形4色並びを撮れたのは「午前の部」参加者だけだったということ。

両端の2両が、もと郡山車。中央の2両が秋田から来た車両だが、あらかじめ注意事項として、いわゆる「幕回し」は両端の2両に限ると。

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【2021年9月26日9時41分】 小湊鐵道・五井機関区

秋田車には、まだJRの方向幕が入ったままなので「普通」幕以外の東北地方の駅名が入った行き先表示は公開不可ということで。
それでも、この並び自体が貴重なのである。

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【2021年9月26日9時44分】 小湊鐵道・五井機関区

同じ紺色の「普通」でも、小湊仕様のキハ40-2号は英語併記のものが使われて。
こういう表示がLEDに移行して久しい中、小湊鐵道で方向幕が登場するのはコレが初めてだと思われ。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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