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春の1日、会津まで往復してみた(11)会津田島駅の保存蒸機 [3セク鉄道「鉄印」の旅]

この記事は予約投稿。この記事がアップされて、まもなく<変態鉄>は起き出してきて羽田空港へと向かう筈。
果たして、どこへ行くのか??

でも、こちらも今年が最後と言われていて。何だかすっかり“葬式鉄”になっているが、最後の最後の...その活躍をちょっとでも撮りたくて。
ただ、当日、そのときにならないと、お目当てが来るのか来ないのかが分からないのが辛いところ。今春のダイヤ改正で少し時刻が繰り下がったのでホテルで朝食をとってから撮影に出られそうなのはラッキーだが...
撮れたか撮れなかったか...明日以降の<速報版>でご報告したい。

さて、引き続き、3月9日の会津への<乗り鉄>旅の話題。

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【2021年3月9日11時39分】 会津鉄道会津線・会津田島駅

“6050系の北限”、会津鉄道に入って会津田島駅に到着したのは、11:37 である。
ここで12:27発の会津若松ゆきに乗り換えるのだが...

……  ……

2021年3月9日(火)曇りのち晴れ

会津田島駅は、路線図の上では会津鉄道の中間駅だが、ここから会津若松までが非電化区間。第3セクター化されてから会津高原尾瀬口駅からこの駅までの間が電化され、6050系が走るようになった。そして、浅草からの直通特急も運転されるようになり、運転系統上はここが分岐点のような形になっていて。

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【2021年3月9日11時39分】 会津鉄道会津線・会津田島駅

それは分かっているのだが、てっきり会津田島駅は小さな駅だと思っていた。
簡素な駅舎に改札口があって、地元の観光協会と物産品の直売所...只見線の、例えば会津川口とか只見とか、そういった駅と同じ感じの駅をイメージしていたが...

南会津町の中心駅でもあって、駅の規模は全然違っており。地元産だろうか、木材を多用した天井の高い駅舎。「売店」ではない。ちょっとしたスーパーほどありそうな観光客向けの店舗が入っていて、多くの人で賑わっていた。
ちょっと驚きである。

でも、その駅舎を通り抜けて...

いま乗ってきた6050系編成は、すぐの折り返し。11:43発の下今市ゆきになる。
その姿を...

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【2021年3月9日11時43分】 会津鉄道会津線・会津田島駅付近

駅を出たところで踏切機が鳴り出して。
踏切の先の直線区間が撮りやすそうな気がしていたが、ちょっと間に合わず、とりあえず“撮るだけ撮った”
この踏切の先にコンビニを発見。そこで弁当を買うべきかどうか迷ったけれど...

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【2021年3月9日11時44分】 会津鉄道会津線・会津田島駅付近

さて、この会津田島駅、南会津町の中心駅ではあるのと同時に会津鉄道の運転上の拠点駅でもあって。
車両基地も設けられている。

その駅前広場...というのだろうか、線路沿いのスペースに保存されている蒸気機関車を発見。
事前に調べてこなかった<変態鉄>、相変わらずのダメっぷりである。

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【2021年3月9日11時47分】 会津鉄道会津線・会津田島駅付近

このC11 254号機である。
只見線の会津柳津駅にも保存されているが、国鉄会津線といえばC11形である。只見線(の福島県内の区間)も国鉄会津線の一部だった訳で、両線ともC11がよく似合うのである。そういう意味で、先日、東武鉄道の「SL大樹」、そのC11 325号機のお披露目会見だったか!? 
「将来、SL大樹を会津方面へ...」というコトバに喝采した<変態鉄>なのである。

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【2021年3月9日11時47分】 会津鉄道会津線・会津田島駅付近

柵に囲まれ近づけないが、見る限り、保存状態は悪くなさそう。近年、塗装が直されたのだろうか、外観もキレイな状態を保っており。説明看板には「昭和9年の国鉄会津線開通して以来、昭和49年まで」と書かれているが、ちょっと違和感なのは、この機関車のデフレクター(除煙板)。
そう、門鉄デフなのである。この機関車の車歴を調べると、ちょっと、この説明看板は誤解を招きそうな表現だと。(決して「虚偽」ではない。さらに「全国的によくあること」)
製造は1944年1月に日本車輌名古屋、新製配置は福知山だが、同じ1944年中には早岐(長崎県)に転属している。その後、佐々への配置になっているので、長崎県でもいまの松浦鉄道などで活躍したのだろうか。長崎県内での活躍期間が長く、会津若松への転属は1973年4月のこと。会津地方もまもなく“無煙化”され。会津での活躍は2年足らず。1975年1月に33年間の現役生活を終えて廃車となっている。
そして、同年中に田島町(現在の南会津町)の小学校に保存されている。

だから、門デフなのは自然なことで。ヘッドライトがシールドビームになっているのが写真を撮る上では残念なポイントか!?

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【2021年3月9日11時48分】 会津鉄道会津線・会津田島駅付近

柵が足回りの視界を遮って。少しずつ角度を変えながら試したのだが...う~ん。

保存開始から46年、小学校から駅前に移転されて30年。現役生活よりも遙かに長い時間を、この会津の駅前で過ごしているのである。

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【2021年3月9日11時49分】 会津鉄道会津線・会津田島駅付近

風光明媚な区間だけあって、SL時代の写真もネットで探すとたくさん見つかる。
“客車がどうせ14系でしょ”などとは言わない。いつか、この地で「SL大樹」を撮りたいと思ってしまう。

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【2021年3月9日11時48分】 会津鉄道会津線・会津田島駅付近

最後にちょっと悪あがき。植え込みギリギリまで下がると、何とか...
小ぶりなタンク機関車だというのが幸いして。C11のサイドビューを記録することができた。左右のサイドタンクを円形の鋼材で繋いで補強しているなど、活躍期間の長い機関車ならではの姿を記録できた。

さぁ、駅に戻って...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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