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加悦の地に、もう一度、行きたかったのに... [保存車・博物館・廃線跡]

コロナと関係なく...だが、「撮りたい」と思っているうちに失われたものを。

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このカットを撮ったのは大学生の頃だから、もう、かなり昔の話。
確か、真夏の...酷い暑い日だった。

撮り終えて食堂に入って...

ポットの氷水をグラスに注いだとき、生き返った気分になったのをよく覚えている。
古い写真を見ていると断片的ではあっても、何十年前の記憶が...

といえば素敵だが...。

<鉄>として、特に古い車輌を撮ることが多い<変態鉄>。
博物館などに残された「保存車」というのも興味ある被写体。

ここ、実は<変態鉄>がドキドキするような珍車...旧型客車の気動車化改造車が
完全な姿で保存されている唯一の例だった。

「だった」と過去形にしているのは...


……  ……

担当職員の退職とか、保存車輌・施設の老朽化とか、いろいろあったようだが、
加悦の、この施設が今春、閉館したのである。

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文化財として指定を受けている、鉄道創業期の客車や蒸気機関車などは
“次”が見つかったのだが、キハは...

大学生の頃にテキトーに撮って、大雑把に歩きまわっただけだったから、
再訪して、不惑を迎えた<変態鉄>の視線で、この魅力的な古典車両たちを
思う存分、堪能したい...と考えていた矢先のことだった。

ただ、ここ、クルマの免許を持たない<変態鉄>にとって容易ならざるのが
アクセスだった。伊丹空港からココまでのアクセスを調べて具体的に計画を
組んだこともあったのだが...

でも、大阪に降り立つと気になるのは、もちろん...

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【2018年4月5日8時54分】 阪堺電軌上町線・阿倍野-松虫

後回しにしているうちに、ネットのニュースで閉館を知ったのだった。

まもなく閉館から4ヶ月、あの「客車改造キハ」は、やはり現地解体なのか、
それとも安住の地を見つけることができるのか...

「それならば、オマエがやれよ!!」
そんな声が聞こえてきそうだが、確かに何もできないのがもどかしい。
でも、それが<会社員鉄>の実態なのである。

あぁ、あの「超個性派キハ」にもう一度、会いたかった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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