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単行になったキハ52を撮りに夷隅へ <前編> [いすみ鉄道]

何だか「房総のキハ専門」ブログのようになりつつある拙ブログ。もちろん、キハ28形の引退が大きな引き金だったのだが、2011年にキハが走り出して...その直後のような頻度で房総を訪れていた、2022年秋から冬にかけての<変態鉄>だったのである。

“キハ28狂騒曲” の終わった直後の日曜日、今度はゆっくり撮れるのではないか...と、若干、天邪鬼な考えで。何とも自分らしいといえば自分らしいが。

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【2022年12月4日9時51分】 いすみ鉄道・大多喜駅

やっぱり、そのとおりで。先日までの喧騒が嘘であるかのように、大多喜の街でも沿線の撮影地でも<鉄>の姿を見ることは殆どなかった。

そんな中、キハ28形導入に伴ってキハが2両編成になって以来、撮ることを控えていた撮影地がいくつかあって。
自分の<撮り鉄>、2両編成なら2両の姿が完全に見渡せる場所でないと納得いかない...、そういう性格なのである。つまり、車体の一部分だけをうまく切り取った1枚を撮れるだけのセンスがない...ということなのだが。

単行のキハだからこそ、2連の時代には撮れなかった撮影地に久々に。特に2連の時代には見ることができなかった大原方の “顔” が見えているカットも撮ってみたくて。雲が多く撮影には苦労もあったが、それでも、久々に単行で走るキハ52 125号車の姿を撮ってきたのだった。

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ドン曇りだからこそキハ28!! 2022.11.20 いすみ鉄道撮影記 <後編> [いすみ鉄道]

ちょうど1周間前の31日、本当は「迎春」マーク付きの小湊キハの様子を撮りに行く予定だった。もちろん、マークが付くか付かないかは当日までわからない。それでも、公式サイトには「1月31日まで掲出」と書いてあった。

カメラのバッテリーの充電を確認し、時刻表もダウンロードして。
でも、行くことができなかった。というか、そんな気持ちにならないようなことが仕事で続いて。結局、前日の夜、寝る前になってアラームをOffにした。
そして、迎えた31日、見なければよいのに...、それでもついつい気になってしまって、普段から沿線で確認して、小湊キハの詳細な運用情報を載せているツイッターのアカウントを見て。

そうしたら、「迎春」マークが付いているという情報が上がっていて。
先週の休みは、悶々としながら過ごしたのだった。

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【2022年11月20日13時52分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

本当は、こちらのキハだって、もっと撮りに行きたかった。日帰りでいつでも行けるということは、言い換えると、いつでも中止できるということで。
「天気が悪い」「疲れがたまっている」「気持ちが乗らない」、ヒコーキを予約してホテルをとって...という “遠征” なら、そんなことは言ってられない。
毎年、「今年こそ、房総のキハを...」と年初にそんなことを書きながら、いつも後回しになっていて...。

キハ52 125号車も、その活躍は...。今度こそ、悔いのないように撮りに行きたいのだが...。

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ドン曇りだからこそキハ28!! 2022.11.20 いすみ鉄道撮影記 <前編> [いすみ鉄道]

引退迫る中で...
定期運行からの引退は、11月27日と発表されており。それに向けて、沿線の<鉄>のボルテージも...
そうすると「良くない話」も流れてくるのは、最近の<鉄>の世界の常になっていて。そうなると、行くのもちょっと気が引けたのだが。

でも、懐かしの...といっても<変態鉄>が生まれる遥か前、現在の外房・内房線が非電化だった時代の気動車準急のヘッドマークを “復刻” させる、と。
そうなると、やはり、気になってしまうもので。

晴れれば、最初の第101D列車は諦めて、新田野ストレートに直行しようと思っていたが、あいにく20日の天気は曇り。

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【2022年11月20日12時17分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

でも、曇りならばこそ、どこでもキハ28形の “顔” を撮ることができるので、<徒歩鉄>にとっては、むしろ、うってつけのコンディション。
雨さえ降らないでいてくれたら...

直前に予報を確認しても雨が降り出すとしたら午後遅くなってから、という予報。それに賭けて...

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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(3) [いすみ鉄道]

今週末から4月まで<変態鉄>はカレンダーが青や赤の日は休むことができない勤務シフトの時期に入る。運が良ければ、一度くらい休めるかも知れないのだが...
尤も、平日に公休日は一応、あるにはあるのだが、仕事が遅れていたり、あるいは自分が疲れていて面倒くさくなったり。なかなか<鉄>活動の時間がとれないまま、暑い時期を迎えていくのが例年のパターン。だから、1月のうちに<鉄>活動を楽しんでおきたくて...

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【2022年10月30日12時47分】 いすみ鉄道・新田野-上総東

正月の阪堺電車、15日の水島臨海鉄道と撮影には出かけているが、前者はモ161形車の出番が少なく、後者は天気に恵まれず、何だか消化不良感の強い1月になってしまって。しかも、今年は1月の後半に入ってから厳しい寒波がやってきて...
<変態鉄>のアパートの部屋、暖房をつけていても寒くて部屋の中でもコートが手放せない。昨年よりも寒さが厳しい気がするのである。
ちなみに、自分にとっては...、空気が乾燥していることもあるのかも知れないが富山の冬より東京の冬の方が寒さが厳しいように感じる。

さて、10月のいすみ鉄道の話題。いよいよ、キハの急行が通過する時刻。

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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(2) [いすみ鉄道]

いすみ鉄道に、こんなに撮りに訪れているのに...
同じような地点で同じような写真しか撮っていないのは、<ケチ鉄>という自分の性格と、
そして、<徒歩鉄>の辛さかも。

全線単線ということもあって基本的に列車は1時間〜1時間半の間隔になる時間帯が多く。尤も、旅客需要そのものが、菜の花シーズンやキハの運行がある土休日こそ混雑するものの、キハの時間帯をずらせば単行の列車に数名の乗客...あるいは自分ひとりだけ...という、もともとそれくらいの旅客数で。ということで、<徒歩鉄>にとって、撮影地を移動する手段は非常に限定されてしまうのも苦しいところ。以前のように、何往復も走らせてくれていたら、1本 “犠牲” にしてでも、撮影地の移動に充てられるが、現行ダイヤでは...

ということで、どうしても大多喜駅周辺での撮影が多くなっていたのだった。そうなると、現行ダイヤ、キハ28形の顔に光が回るのは、あの森宮周辺に限定され。

でも、ネットに上がっている写真を見ると、現行ダイヤでもニハチの顔に光が回っている写真が...
誠に失礼ながら、その写真を何枚か詳細に “解析” させていただいた。その写真、直線区間で撮られているが、よく見ると、足元に緑色のフェンスが写っており。記憶をたどると、それにピッタリな場所といえば、新田野駅のすぐ先のストレート。

「なるほど」だった。でも、11:18に大多喜駅を出る第101D列車を撮って、新田野駅に移動するには大多喜駅を11:37発の第60D列車に乗らないといけない。
そのためには、大多喜駅のすぐ近くの撮影地を選択する必要があった。

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【2022年10月30日11時23分】 いすみ鉄道・大多喜ー小谷松

だからこその、柳原踏切だったのである。

ここの撮り方、秋になると踏切すぐ横の柿の木を入れて。でも、柿のシーズンにはちょっと早く。あとはほとんど撮る人もなく。
自分はちょっと下がって、畦道から踏切越しに “正面ドカン” の1枚と...

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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(1) [いすみ鉄道]

初訪問は2011年4月、最初は半信半疑だったが、キハ52形が走り出す...と。
最初はそもそも「大多喜」というのが、千葉県と言ってもどの辺にあるのかもよく知らず。
それが、東京(当初は浜松町バスターミナル)から高速バスに乗れば2時間ほどで着けるところ...と分かって。何度も訪れるようになった。

その大多喜という町も過疎化が進んでいて。ただ、地元の方は「明治初期までは千葉市より大きな街だった」と。確かに歴史のある街なのである。だから、同線の “お得意様” 県立大多喜高校は県内屈指の「伝統校」だそうで。

でも、最近は通学圏内の子どもの数自体、減少が激しく。ということは、やはり、この先、いすみ鉄道の定期旅客も先細りが考えられ...

しかも、いすみ鉄道線、大多喜の中心部は通っているものの、その起点の大原駅というのが...
訪れてみれば良いところだが、肝心の大多喜と結びつきが強いのは茂原。大多喜ー大原ー茂原では、V字型の経路。運賃も所要時間も...
そして、大多喜からも国吉からも茂原駅まではクルマで30分弱。路線バスも複数系統が走っており、合計すれば本数的にも列車とそう大きくは変わらず。

だからこそ、生き残りを賭けて観光路線としての模索を続けていたように思っていたのだが...

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【2014年11月23日22時21分】 いすみ鉄道・国吉駅

もちろん、DMH17Hエンジンを搭載するキハの稼働車も全国でいすみ鉄道の2両だけになって。最近では、見るからに車両の状態も芳しく無さそうだった。
続いて、キハ52 125号車も遠くない将来、検査期限が訪れる。

10年以上にわたって身近なところで楽しませてもらえたことは<変態鉄>としては感謝でいっぱいである。
でも、この10年少々で垣間見た沿線の状況からは、キハが...という話題だけでなく、この路線自体が心配になる。
キハの導入に前後して起こっていたような同線の存廃問題が再燃するのでは!?、と。そうならないようにも、次なる展開に注目していきたいと思っているが...

さて、そんな、いすみ鉄道。昨年の秋はキハ28の定期運行引退で大勢の<鉄>が訪れ...

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真夏の、いすみ鉄道キハ撮影記(3-2=最終回)終わりダメなら、すべてダメ。 [いすみ鉄道]

<変態鉄>は学生時代、クラスで、一、二を競えるほどの体育が苦手なヤツだった。だからといって、スポーツ観戦が嫌いなわけではない。見ているのは楽しい。でも、サッカーというものには全く興味が無い。だから、いま、TVをつけても視るものが無くて困るのである。
オリンピックの時期なら、チャンネルごとに中継・放送を担当する種目が違うので、その中から選んで、松※修造が出ていない局の中継を視るが、ワールドカップの時期は...
だから、公休日でも大相撲中継だけ視たら、あとは神南にある某公共放送のニュースを視るときにつけるくらい。

さて。今年の夏は仕事が忙しかった関係で撮影に出かけることが少なかったが、それでも、現在、拙ブログは約3ヶ月の遅れで撮影記をご紹介しており。

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【2022年9月4日9時46分】 いすみ鉄道・第57D列車(いすみ351号車)内

記事を書く直前になって、撮影した画像データを入れてあるハードディスクをパソコンに繋いで、いわゆる、RAW現像の作業を行う。
撮ってから数ヶ月が経過しているので、その分、懐かしくも、冷静に自分の写真を見られるようになっていて。だから、撮った瞬間には「手応えあり」だった写真に、重大なミスが見つかり、一気に「ボツ写真」に変わったり、逆に、撮った瞬間、「しまった...」と思った1枚でも、後から見直してみると、良い感じに思えてきたり。
でも、この9月4日の写真、どれも...、ほぼ“収穫ゼロ”の厳しい結果に終わってしまった。

これまで何度となく撮りに来ていて。自分で新たな撮影地を探そうと歩き回っているのだが、やはり、人が集まる定番の撮影地には、それだけの理由がある...と、そんな当たり前のことを実感するとともに、一連の、いすみ鉄道の撮影で、自分の考えのダメだった点が分かってきて。まぁ、それをこの日の“収穫”と呼ぶなら、それはそうだろうが。

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真夏の、いすみ鉄道キハ撮影記(2-3)森宮のカーブ [いすみ鉄道]

今年の<変態鉄>の仕事、基本的に公休日が水曜日。自分の職業というのは土日祝日に関係なく一定のパターンでサイクルする期間が長く、繁忙期にはそれから外れて全く休みのとれない期間が続いたり(そのかわり、後で何日か連休があったり)、まぁ、一般的なオフィス勤務の会社員とはちょっと違った働き方。
わぁわぁ、文句を書いているのは、その「休みがとれない期間」のときであることが多いのである。23日は水曜日、仕事はお休みだった。となれば、お別れの迫るキハ28形を撮りに大多喜を訪れても良かったのだが、やはり、この雨となると行く気がしなくて。

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【2022年8月27日11時42分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘駅

いまの、いすみ鉄道キハの運行ダイヤは、11時に大多喜駅をスタートして、大多喜 → 上総中野 → 大原 → 大多喜、と約2時間半かけて全線をちょうど1往復するような感じ。
<徒歩鉄>にとっては基本的に3度の撮影機会。ただ、大多喜-上総中野が1閉塞であることもあって、列車間隔が空いてしまい、最初の第101D列車を小谷松以遠で撮った場合、折返し第102D列車も同じ地点で撮って、後続の黄色い列車で大多喜に戻ったときには、急行第103D列車は国吉まで来ていることになり。
つまり、第101D列車を撮影すると、第103D列車の撮影地は上総中川-大多喜間のどこかで撮ることに限定される。

ということで、「3回の撮影機会の確保」という点に拘りすぎたことが、余計にキハ28を順光で撮ることを難しくしていたのだが...

そんな中で唯一とも言える、ニハチ側を順光で撮れる可能性がある撮影地として狙っていたのが...

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真夏の、いすみ鉄道キハ撮影記(2-2)柳原踏切 [いすみ鉄道]

房総横断鉄道...小湊鐵道は言うまでもなく、いすみ鉄道の沿線風景もとても好き。訪問回数も多い路線なので、拙ブログでもよく取りあげるのだが、こちらの思いと裏腹に両線の撮影記というのは、どうやら全然読んでもらえない記事になるようで。「気にしていない」と言いつつも、管理画面に表示される数値にガッカリすることも、まま。

原因はハッキリしている。この両線、撮影記や沿線の訪問記が無数にアップされており。つまり、<変態鉄>の下手くそな写真と訳分からない軽薄な文章を読む...そんな需要がないのは火を見るより明らか。
まぁ、その分、気楽に書きたいように書けるのだが...
ブログって、そんなものだろうか。「ぜひ、この写真を見て欲しい!!」「この話を聞いて欲しい!!」と勇んで書いた記事はぜんぜん閲覧数が伸びず、代わりに、ネタ切れ時の苦し紛れの記事が人気記事になって...、ブロガーの皆さん、そのあたり、どんなものなのでしょうか????

さて、ということで、8月末のいすみ鉄道撮影記。

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【2022年8月27日11時22分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

曇って欲しかったのに上総中野駅には青空が広がり。もう、暑くて暑くて...
晴れるとキハ28形は逆光になってしまうのである。期待通りの曇りなら西畑付近で...と思っていたのだが。予定変更で大多喜駅下車。

隣の某社の方にお話を伺うと「JRの車両はどれもキレイ。検査入場の時以外も、随時、塗装の補修などをしているんでしょうね」と仰っていた。その某社のキハ200形も塗装が痛んでいる車両があるが、それと比べても...
キハ28 2346号車は、それと比べても...、塗装は剥がれて錆が浮き、キハ好きとしては撮っていて見ていて忍びなくなってくる...というのも、また事実。ちょっと“最後の花道”というには寂しすぎるような気もする。

コロナ禍の乗客減、燃料費の高騰などもあって、各鉄道事業者にも苦しい時期が続いているのだろうが、ファン心理としては複雑なのである。

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真夏の、いすみ鉄道キハ撮影記(1-2)空振り <後編> [いすみ鉄道]

これまで、旅行中も撮影に行っても、決定的なトラブルやアクシデントで何もできずに...ということは、あまり経験が無い<変態鉄>。特に「撮影に行ったら、お目当ての列車が故障したり事故があったりして走らなかった」というケース、あまり記憶に無い。
そういう意味で珍しい経験ができたのが、この7月31日のいすみ鉄道。「空振り」というタイトルにしたのは、この日、第101D列車で上総中野駅に向かったキハ、折り返しの第102D列車は車両故障の影響で大幅に遅延の上、大多喜駅で運転打ち切りになったのである。

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【2022年7月31日14時01分】 いすみ鉄道・大多喜駅

つまり、朝5時に起きて大多喜に向かった上で、たった1回、第101D列車を撮ったところで撮影終了。あとは猛暑の大多喜駅前でボーーっとしていただけだったのである。
そんな「ほとんど撮影していない撮影記」の後編。

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