まだ、西日本の電車が彩り豊かだった時代を ＜後編＞

最初は1日だけの、単発の記事として書き始めたのだが、諸般の事情により引っ張ってしまったのである。
そうすると「ネタ切れ」になり、「電車」というタイトルでキハの話題を持ち出す...など、まさに＜鉄＞ブログとして有り得ない展開になっているが...
昨日に引き続いて、2000年から2010年頃のＪＲ西日本の列車のスナップから。

“第一印象”というか...、最初に見て「そういうもの」という、ある種、「刷り込み」みたいなものもあるのかも知れない。
でも、国鉄時代の車両、ＪＲ化後に出てきた塗色の中で「良いなぁ」と思えるものは、数少なくて。

そんな中、“数少ない例外”だと思っているのがキハの「広島色」。


【2011年6月5日12時19分】　広島県安芸太田町・旧可部線加計駅付近

キハ28 2394号車が保存会の手によって、廃止された可部線・加計駅跡に保存されており。
コロナ禍前までは6月のイベントで公開されていたのだが...

超強行軍となるのだが、そのイベントも久々に“参戦”したいと思っている。悩みは、広島空港からの遠さなのだが...

さて、岡山駅で撮った写真を中心に。

……　　……

広島地区のディーゼルカーの塗色も変遷が...


【1998年3月15日】　芸備線・備後落合駅

最後は、冒頭の写真の黄色いローカル色と、白地に緑のストラップが入った広島急行色。
どちらも何度も何度も乗ったのだが、写真は極めて少ないのである。


【2002年3月17日】　津山線・津山駅

隣の広島と並んで、キハ58系の急行運用が遅くまで残ったのが岡山支社。最後の活躍の舞台は急行「つやま」号だった。
距離は短かったものの、半室グリーン車、キロハ28形を組み込んだ編成には急行列車らしさが感じられた。


【2002年3月17日】　津山線・岡山駅

前身の急行「砂丘」号の頃にリニューアルされた編成が使われており。
以前の記事（→ こちら）でその車内放送をご紹介したが、そのときとは別のカットで。向かい側のホームには115系3500番台のローカルが停車している。

当時、＜模型鉄＞泣かせの塗装として知られていた広島の115系3500番台の塗色。


【2002年3月17日】　山陽本線・岡山駅

それが写り込んでいたカットは、もう1つあって。
伯備線「スーパーやくも」号のスナップ。紫色濃淡の塗色は、これも何度も何度も乗った列車だった。


【2002年頃】　山陽本線・岡山駅

う～ん、それにしても、どの写真もアンダー。ネガからスキャンした画像、簡単にレタッチできるソフトがあると嬉しいのだが...。
「スーパーやくも」号を撮った写真はもう1枚あった。岡山駅のホーム、後方に湘南色の115系が写り込んでいるが、ホームの雰囲気など20年経っても全然変わっていないような気がする。


【2002年頃】　山陽本線・岡山駅

「スーパー」に遅れること数年、90年代の終わりには、通常の「やくも」号も緑塗装に変更され。
それに合わせて、座席も交換された。車内のダクトの配置からか、シートピッチを変えた際に2人掛けの座席を設置できなくなった列があって、そこだけ1人掛けのシート。自由席の時は、そこを狙っていた記憶。

その381系「やくも」号、引退を記念して1本が国鉄特急色に塗り戻されたのが話題になって。


【2010年4月6日18時21分】　阪和線・天王寺駅

自分も、それを撮りに行ったのは＜速報版＞でご紹介した通りだが、12年前に拙ブログをスタートした頃、まだ、当時は“天然モノ”の国鉄特急色が健在だった。
「はんわライナー」の運用に入ったときの1枚。夕方の和歌山を訪れるような理由もなかったが、乗車整理券を買って乗ってみたのだった。


【2011年10月23日11時07分】　紀勢本線・藤並駅

当時、国鉄時代の快速カラーの113系編成も健在で。

あれから、13年ほど。何だか遠い昔のような、つい、この前のような...

さぁ、明日からは5月の大型連休の新見と大阪での撮影記を。（おわり）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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