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秋晴れの夷隅路にキハ28を撮りに(2) [いすみ鉄道]

いすみ鉄道に、こんなに撮りに訪れているのに...
同じような地点で同じような写真しか撮っていないのは、<ケチ鉄>という自分の性格と、
そして、<徒歩鉄>の辛さかも。

全線単線ということもあって基本的に列車は1時間〜1時間半の間隔になる時間帯が多く。尤も、旅客需要そのものが、菜の花シーズンやキハの運行がある土休日こそ混雑するものの、キハの時間帯をずらせば単行の列車に数名の乗客...あるいは自分ひとりだけ...という、もともとそれくらいの旅客数で。ということで、<徒歩鉄>にとって、撮影地を移動する手段は非常に限定されてしまうのも苦しいところ。以前のように、何往復も走らせてくれていたら、1本 “犠牲” にしてでも、撮影地の移動に充てられるが、現行ダイヤでは...

ということで、どうしても大多喜駅周辺での撮影が多くなっていたのだった。そうなると、現行ダイヤ、キハ28形の顔に光が回るのは、あの森宮周辺に限定され。

でも、ネットに上がっている写真を見ると、現行ダイヤでもニハチの顔に光が回っている写真が...
誠に失礼ながら、その写真を何枚か詳細に “解析” させていただいた。その写真、直線区間で撮られているが、よく見ると、足元に緑色のフェンスが写っており。記憶をたどると、それにピッタリな場所といえば、新田野駅のすぐ先のストレート。

「なるほど」だった。でも、11:18に大多喜駅を出る第101D列車を撮って、新田野駅に移動するには大多喜駅を11:37発の第60D列車に乗らないといけない。
そのためには、大多喜駅のすぐ近くの撮影地を選択する必要があった。

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【2022年10月30日11時23分】 いすみ鉄道・大多喜ー小谷松

だからこその、柳原踏切だったのである。

ここの撮り方、秋になると踏切すぐ横の柿の木を入れて。でも、柿のシーズンにはちょっと早く。あとはほとんど撮る人もなく。
自分はちょっと下がって、畦道から踏切越しに “正面ドカン” の1枚と...

……  ……

2022年10月30日(日)晴れ

先程、この踏切に着いたときに通過していった下りが、上総中野駅で折返して、第58D列車として戻ってきた。大多喜ー上総中野は1閉塞になっていて、簡単に言えば、この区間には1列車しか入れない。片道に20分ほどかかるので、折返しの時間などを考えるとこの区間の列車間隔は50分〜1時間は空けないといけなくなり。

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【2022年10月30日10時54分】 いすみ鉄道・小谷松ー大多喜

ということで、11時前の第58D列車。これが大多喜駅に到着すると、いよいよキハの発車時刻である。

柿の時期以外、ここで撮っている人など滅多に見かけないのだが...
それでも、この日はキハの直前に数名の “同業者さん” が集まってきて。

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【2022年10月30日11時22分】 いすみ鉄道・大多喜ー小谷松

さぁ、カーブの向こうからキハ52形のツートンカラーが。

ちなみに、手前に見える赤いのが大多喜城をバックに撮る新丁の橋。キハの近くに大多喜駅の場内信号機がチラッと見えている。

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【2022年10月30日11時23分】 いすみ鉄道・大多喜ー小谷松

そして、ひきつけて...

この日の、お目当てはキハ28だが、まずはキハ52の順光カット。ほぼ狙い通りの1枚を撮ることができて幸先良いスタート。
でも、<変態鉄>が密かに狙っていたのが、後追い。鬱蒼と生い茂る木々、トンネルのないこの路線では、こういう木々のトンネル...のような区間も撮っておきたくて。

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【2022年10月30日11時23分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

でも、木々に遮られて逆光は少しはやわらぐと思っていたのだが、残念ながらメチャクチャな1枚になってしまって。

とはいえ、そんな事を気にしている余裕はないのである。大急ぎでカメラをバッグにしまったら...
大多喜駅へと向かったのだった。

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【2022年10月30日11時36分】 いすみ鉄道・大多喜駅

新丁からは、ほぼ一直線なのだが、そこが遠く感じて...
ただ歩いているだけだが急ぐと足がもつれるような感覚。運動不足のオッサンである。

ホームで待っていたのは、302号車単行の大原ゆき。11:37発の第60D列車である。「乗り切れない場合がある」という注意書きが掲示されるくらいなので、ちょっと心配していたのだが、幸い(?)、単行でも十分な数の乗客。やはり、撮影地を列車で移動するのは少数派のようで。

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【2022年10月30日11時36分】 いすみ鉄道・大多喜駅

ちなみに、この302号車。昨年末までの予定で「千葉県歯科医師会120周年記念」のラッピング車両になっており。
さぁ、11:37発。

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【2022年10月30日11時40分】 いすみ鉄道・第60D列車(いすみ302号車)内(大多喜駅)

向こう側の下りホームには、いすみ鉄道職員が並んで、列車をお見送り。

さて、それほど混んでいなかったが車内前方に立って。やはり、沿線のメジャーな撮影地には、これまでではあまり考えられなかったほどの人数が。

そして新田野駅には11:53着。片面ホームの小さな小さな無人駅。でも、自分と同じように撮影機材を担いだ人たちが数名下車。
線路沿いの道路を歩いて、あの桜と菜の花で有名な...いすみ鉄道のカレーとか1日フリーきっぷの券面に使われている上り勾配の、あの少し手前の踏切付近を目指すのだが...

歩きだしてすぐに気づいた。もう、無理。間に合わない。

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【2022年10月30日12時04分】 いすみ鉄道・上総東ー新田野

ということで、その手前、建材店だろうか。それとソーラーパネルが並べられたスペースの間に廃道のような細い道がのびており。
「第2希望」的な立ち位置だが、ここも既に人だかりができていて。
それでも、ほぼ思っていた画が撮れそうな場所を確保できて。

新田野駅 12:02発の第61D列車。350形単行に対して “余白” の多い構図にしているのは

そして、その「第1希望」だった踏切付近は...

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【2022年10月30日12時09分】 いすみ鉄道・上総東ー新田野

もう、びっしりと隙間なく三脚が並んでおり。これでも、キハの通過までは時間があるので...

大半の撮影者はクルマ利用。どんどん人の数は増えてきており。大きな三脚を持った皆さんは後側から脚立で。そして、手持ち派は「前、良いですか?」と並んでいる三脚の前に座り込んで。

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【2022年10月30日12時35分】 いすみ鉄道・上総東ー新田野

先ほど、大多喜から乗ってきた302号車が折返し第63D列車で通過したのが、12時半。

この列車が隣の国吉駅でキハの急行と交換する。
さぁ、いよいよ。

さらに人の数は増えてきて。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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