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真夏の、いすみ鉄道キハ撮影記(2-3)森宮のカーブ [いすみ鉄道]

今年の<変態鉄>の仕事、基本的に公休日が水曜日。自分の職業というのは土日祝日に関係なく一定のパターンでサイクルする期間が長く、繁忙期にはそれから外れて全く休みのとれない期間が続いたり(そのかわり、後で何日か連休があったり)、まぁ、一般的なオフィス勤務の会社員とはちょっと違った働き方。
わぁわぁ、文句を書いているのは、その「休みがとれない期間」のときであることが多いのである。23日は水曜日、仕事はお休みだった。となれば、お別れの迫るキハ28形を撮りに大多喜を訪れても良かったのだが、やはり、この雨となると行く気がしなくて。

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【2022年8月27日11時42分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘駅

いまの、いすみ鉄道キハの運行ダイヤは、11時に大多喜駅をスタートして、大多喜 → 上総中野 → 大原 → 大多喜、と約2時間半かけて全線をちょうど1往復するような感じ。
<徒歩鉄>にとっては基本的に3度の撮影機会。ただ、大多喜-上総中野が1閉塞であることもあって、列車間隔が空いてしまい、最初の第101D列車を小谷松以遠で撮った場合、折返し第102D列車も同じ地点で撮って、後続の黄色い列車で大多喜に戻ったときには、急行第103D列車は国吉まで来ていることになり。
つまり、第101D列車を撮影すると、第103D列車の撮影地は上総中川-大多喜間のどこかで撮ることに限定される。

ということで、「3回の撮影機会の確保」という点に拘りすぎたことが、余計にキハ28を順光で撮ることを難しくしていたのだが...

そんな中で唯一とも言える、ニハチ側を順光で撮れる可能性がある撮影地として狙っていたのが...

……  ……

2022年8月27日(土)曇りのち晴れ

1つの撮影地で撮ったら、次の撮影地への移動は列車で...というのが通常のパターンだが、それがないなら歩くしかないというのが<徒歩鉄>。
だからこそ、次の撮影地への移動を考慮して決めたのが柳原踏切だった。

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【2022年8月27日11時22分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

残念ながら、キハ52形の顔をアップで狙った1枚は、思いっきり“ピン甘撃沈”。

そして、ニハチ。

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【2022年8月27日11時22分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

この時期、やはり太陽が高いこともあってか、鬱蒼とした木々よりも高いところから光が当たって。

いや、酷い!! 酷い写真である。これでも、RAW現像のときにできるだけリカバリーしたつもり。だから、元画像というのは...
この“エセ・トンネル飛びだし”のカット、自分は好きで、よく挑戦するのだが、やはり光線状態からしてココで撮るのは難しくて、素直に四之町踏切あたりに行った方が良いのだろうか。

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【2022年8月27日11時22分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

爆煙に巻かれながらも...

もちろん、そんなことで落ち込んでは居られない。大急ぎでカメラをバッグに詰め込んだら...

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【2022年8月27日11時42分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘駅

新丁の信号を左折すれば正面に大多喜駅が見えてくる。足がもつれそうになりながら、必死で歩けば、大多喜駅 11:37発の第60D列車。上総中野方面からの接続は受けない、大多喜始発の列車である。
351号車単行の車内は10名ほどの乗客。

夷隅川鉄橋を渡れば、すぐに城見ヶ丘駅。最後の下り第103D列車の撮影地の検討のため、1駅間だけ列車に乗ったのだった。ここの駅のすぐヨコで撮れば、カーブを抜けてくるキハ52形を撮れるのだが...
今シーズンはその立ち位置にヒマワリが植えられていて、それから、どこに線路があるか分からない位、線路回りは草に覆われていて。ここで撮るのは無理だと分かっただけでも1つの“収穫”。

次の撮影地は、城見ヶ丘-上総中川間を考えていたが、線路は大きく弧を描くようにカーブしているので、大多喜駅から歩いてもほぼ等距離。でも、少しでも冷房の風に当たりたかった。
城見ヶ丘駅から撮影地まで歩く途中にショッピングセンター。100均でペットボトルの飲料水を買って。建物中央付近にある広場のようになったところのベンチで一休み。

いや、それほどの暑さだったのである。

意を決して、襲いかかってくるような猛暑の中、国道465号線を歩いて。アップダウンを過ぎれば森宮の田園地帯。

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【2022年8月27日12時16分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

昼の時間帯、キハ28形に光が回る、唯一と言える撮影地がこの姫宮の地点なのである。だいぶ、太陽は西へ傾いてきているのだが...
試し撮りは、下り第61D列車。この列車が、大多喜駅で交換するのが国鉄型キハの急行列車である。

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【2022年8月27日12時28分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

ココの地点、キハのダイヤのこともあって“超人気撮影地”の1つだが、8月の時点では第102D列車の30分前くらいに行っても、じゅうぶん、撮りたい位置にカメラをセットすることができた。

たぶん、最後の運転となる今週末は前列がしゃがんで、その後ろに三脚、その肩越しに...みたいなことになっていそう。自分は、大相撲千秋楽をTV観戦することを優先することに決めている。本当は大関 正代の優勝があるのなら、ヒコーキで福岡に駆けつけようかと考えていたのだが、どうやら、その可能性は無さそう。
城見ヶ「丘」の、鬱蒼とした木々のトンネルの向こうに2条のヘッドライトの光。いよいよ、キハの登場である。

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【2022年8月27日12時28分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

撮った瞬間、確かな手応えを感じたのだった。キハ28 2346号車の“顔”もファインダーの中で黒つぶれはしていなかった。列車の位置もほぼ思った通り。
自分としては“会心の1枚”に近いショットを手にすることができて。

「撮った瞬間に三脚からカメラを外して、振り向いてキハ52を後追いで撮ろう」と、シミュレーションを繰り返していたのだが、そんなことも撮った瞬間、アタマから飛んでしまって。

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【2022年8月27日12時28分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

慌てて振り返って、逆光の1枚を。だいぶ向こうに行ってしまった後で...
でも、そんなことは気にならなかった。船子へと戻る道、暑くても足取りも軽く。

さぁ、そして最後の第103D列車は...!?

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【2022年8月27日13時26分】 いすみ鉄道・大多喜-城見ヶ丘

いまと同じ、キハが11時台スタートになって以来の数年間、訪れることの無かった地点で。逆光になるのは分かっていたが、少しずつではあったが、夷隅川鉄橋に向かったのである。
光線状態のせいもあって、最近は<鉄>を見かけることも少なくなったこの地点、前社長さんの頃は、朝8時台に「快速 第100D列車」といのうのがあって。それをこの鉄橋で撮ると、キハ28の顔にしっかり光が回って...
この鉄橋付近、人気の撮影地だったのである。あの頃とはだいぶ様子が変わっており。

そう、背丈の高い草に覆われて線路を見渡すことができる足場は、橋台ヨコの「定員1名」のスペースくらいになっており。
いすみ鉄道の文字が入った「菜の花保護のため立ち入らないように」という趣旨の立て看板も、雑草の中に埋まろうとしていたのだった。昔は鉄橋の城見ヶ丘寄りのストレートも列車写真が撮れるスペースがあったのだが...
その足場も雑草の中に埋もれて分からなくなっており。

試し撮りは13時半の第62D列車、この列車が国吉駅でキハと交換する。
やはり、列車全面は黒く潰れてしまう。まぁ、それは織り込み済み。雲が太陽を隠してくれることだけを期待しながら...

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【2022年8月27日13時54分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-大多喜

車内では、アテンダントのお姐さんによる、大多喜駅到着を告げる車内放送が流れている頃だろうか、ゆっくりと鉄橋に差し掛かるキハの姿を撮って、この日の撮影を締めくくったのだった。

……  ……

数分の遅れでやってきた、大多喜バス停 14:42発の日東高速バス、なぜかこの日は木更津金田で補助席まで満員になって。でも、酷い渋滞はいつも通り。17時に東京駅八重洲口前に到着したのだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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