SSブログ

阪堺「旧海道畑駅撮影ツアー」20240321(4) [ちん電(阪堺電気軌道)]

<変態鉄>は意外と「割引」というコトバに弱い人間である。「えきねっと」のチケットレス割で外房特急「わかしお」号の指定席特急券をおトクに入手してしまった。それで、天気予報を見れば、土曜の大多喜町は雨予報。

ちょうどサクラが満開の時期で、多くのカメラマンが集まることが予想された中で。少しでも減ってくれたらラッキー...と。
サクラと菜の花の名所...とされるような撮影地では無く、あまり人の来ない地点を回ってこようかと画策中。久々に傘を差しながらの撮影となる予定である。いつもの、勝浦線高速バスのときと違って、少し早めの出発になる。

雨だから、雨だからこその...そう、思っての“出撃”とはいえ、レンズに付着する雨滴に注意しながら列車を待つのは、なかなかの憂鬱なのである。

041_0Y6C1909.JPG
【2012年6月30日10時11分】 いすみ鉄道いすみ線・大多喜-小谷松

ホントは、混雑するサクラの時期の撮影より、初夏の雰囲気、緑の絨毯の中をゆくキハの方が好きなのだが...

果たして、今年6月までキハは走っているのか、居ないのか。まぁ、どちらにせよ、土曜日は撮りに行けないのだが。

さて、こちらも気になっている阪堺電車。先日、故障が伝えられていたモ162号車も通常運用に“復帰”したようで、上町線沿線のサクラも気になるところ。
こちらの古豪も、来年のサクラを見ることはできるのか、サクラの時期に限らず、撮りに行きたいと思ってはいるのだが...

その古豪を撮ることは叶わなかったが、3月21日の阪堺電車「旧海道畑駅撮影ツアー」。前置きの部分が長すぎたが、12時半、ようやく<変態鉄>は浜寺駅前電停に到着したのだった。

……  ……

2024年3月21日(木)晴れ

12:50頃、モ601号車「新大阪建設」が出発すると、ホームのベンチのところに自分以外の3名の参加者が集まってきて。

042_msi00008551.JPG
【2024年3月21日12時57分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前電停

自分以外の3名は皆さん、複数回、申し込んでいるみたいで、お互い、顔見知りのような...。そこに紛れ込んだ<変態鉄>。
ヘルメットを持った阪堺職員の方2名がやってきて。自分が名前を告げたら、あっさりと受付完了。渡されたヘルメットを被れば、すぐに出発。

降車ホームの横を通り、1列に並んで線路沿いを歩いていくのである。このあたりは黙々と。なお、移動中のカメラの操作は禁止と決められており。
海道畑1号踏切より線路内に入って、下り線沿いの“犬走り”の部分を歩いていく。最初は線路の枕木の上を歩いていたが、そこから外れると、急勾配の築堤のところなので、思いの外、歩きづらく。

途中、線路外に退避するように指示。ちょうど天王寺駅前ゆきの電車が通過するところ。列の前後についている職員さんは、片腕を線路側に突き出して運転士さんに合図。自分たちは犬走りのところで直立不動で通過していく電車を...。普段、絶対に体験できないシーンである。
まぁ、こういうことがあるから、「移動中のカメラは禁止」のルールが必要なのだろうが。

043_msi00008553.JPG
【2024年3月21日13時26分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾

昨年の参加時は、上り線側の撮影地で2時間ずっと変わらず...だったが、今シーズンは撮影地点が3箇所に増やされており。
まずは、初撮影となる下り線側、旧海道畑駅下りホーム跡。

最初は、1101号車。
奥に見える門形の支柱は南海電車の架線柱。フツーの架線柱の2倍以上の高さがあるのは、送電線を兼ねているタイプだから...だったか。西武線沿線などでも時折、見かけるが、関西私鉄に多いような気がする。

044_msi00008554.JPG
【2024年3月21日13時33分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前

南海電車の線路を跨ぐところの橋梁も朱色の良い感じのもの。それも入れて撮りたいが、架線柱との位置関係にも注意しなければならず、ビミョーな調整を重ねながら。

続いてやってきたのは、モ709号車「新洋海運」。そう、先ほどまで大和川の堤防で“予習”していたので、どの電車が来るのか分かっていて、撮影しやすい。

045_msi00008555.JPG
【2024年3月21日13時40分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾

以前は、浜寺駅前電停での停車時間がかなり長めにとられていたが、いまは、折返し、天王寺駅前ゆきとして出発した電車が船尾付近で後続とすれ違うようになっているみたい。浜寺駅前ゆきとして手前側の線路を通っていく姿を撮ったら、続けて、同じ電車が天王寺駅前ゆきとして戻っていくところを後追いする...というサイクルになっており。

阪堺電車の架線柱も、年季の入ったタイプ。これは「撮影の邪魔」と思うのではなくて、歴史を感じさせるアイテムとして、画面に盛り込むように意識して撮るようにしている。

046_msi00008556.JPG
【2024年3月21日13時45分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前

そして、モ603号車。

この写真、晴れカットにしか見えないのだが、このとき、ポツリポツリと雨が落ちてきていて...
やはり、憂鬱だったのである。他の皆さんも、もちろん...。ただ、西を見ると大阪湾の上空には雲はなく。たぶん、それほど強い雨にはならないだろう...とは思いつつも、カメラに雨滴が付くのは好ましくないところで。何より、待っている間がイヤなのである。

s1_msi00008490.JPG
【2024年3月21日13時54分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾

まぁ、それでも明るい中で、モ603号車を撮ることができて...。

047_msi00008557.JPG
【2024年3月21日13時54分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前

試し撮りの中での1枚。他の方の三脚が写り込んでいるが、この立ち位置のあたりが旧海道畑駅下りホームだった。いまも残っていたら、南海本線の電車との交差シーンを撮る撮影地として、ホーム端には多くの<鉄>が集まっていたのであはないだろうか。向こう側の赤いコーンと寅模様のバーが設置されているのが、上りホーム跡。次の撮影地点である。
ちなみに、両方面ともホームに直角に、築堤のところに付けられた階段を登り降りする形式だったこととされている。

確か、どちらかの階段跡は草むらに埋もれているのが近年まで確認できた...とか。

048_msi00008558.JPG
【2024年3月21日13時59分】 阪堺電気軌道阪堺線・船尾-浜寺駅前

続いて、モ705号車「モリタサービス」の浜寺駅前ゆき。

これを撮ったところで、この地点での撮影終了。線路を横切って向かい側の上りホーム跡へ。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。