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2022.10 関西・九州へ(9)たびら平戸口駅 <後編> [3セク鉄道「鉄印」の旅]

まもなく。まだ、外が真っ暗なうちに<変態鉄>は動き出すはず。いや、動き出さないといけないのである。

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【2022年9月18日13時13分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

元日は、持ち帰った仕事を片付けながら過ごした<変態鉄>。半日がかりで最も面倒くさい奴をやっつけて、それを会社のサーバーにアップしたら、いよいよ“趣味活動”モードに入るのである。
今年の“撮り初め”となるのは、やはり、阪堺電車。もちろん、お目当ては古豪モ161形車。元日は午後、少しだけ動いていたみたいが、果たして明日は...

さぁ、羽田へと向かうのである。

でも、拙ブログは10月の九州の話題。
10月23日の午後、訪れたのは、たびら平戸口駅だった。……  ……

2022年10月23日(日)晴れ

たびら平戸口駅は<鉄>、というか、<変態鉄>にとって、とても魅力名駅だったのである。
ここを訪れたのは「鉄印」を入手すること、鉄道資料館にもあったが...

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【2022年10月23日15時04分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

15時ちょうど、鉄道資料館というか駅のカウンターは時刻通りに、戸締まりをして、カーテンを閉めて休憩に入るのである。
それに合わせて、<変態鉄>も駅の外へ。セラ1形を見学した後は、駅舎の様子を。国鉄時代の、何というかローカル線の急行停車駅クラス。中規模の駅に相応しい駅舎である。

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【2022年10月23日15時01分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

ただ、残念なことに酷い逆光で、まともに撮れる状況では無く。

その駅舎で見逃せないのが...

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【2022年10月23日15時01分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

この表示。「日本最西端の駅」である。
「最北端」が稚内駅である以外は、意外と小さい駅であるケースが多く、最東端(東根室駅)と最南端(西大山駅)は無人駅だったはず。

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【2022年10月23日15時01分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

この「最西端」というのは、沖縄県那覇市にモノレールが開業して以来、その“定義”を巡って<鉄>の中にもアレコレ言う向きがあるようだが、2条のレールの上を走って、そして、JR線を通じて全国に繋がっている線路の最西端...という触れ込みである。
ちなみに、沖縄のモノレールは準拠法令が軌道法なので、その意味で“鉄道最西端”には変わりなく。

駅舎を背にして左側、トイレの近くの植え込みのところに碑が建っている。ちなみに、このたびら平戸口駅の前後で線路はカーブしており、最西端の地点というのは、この駅の少しだけ佐世保寄りに戻った地点なのだそうだ。

海を挟んで向かい側の「平戸島」に由来した駅名。そもそも国鉄時代は「平戸口」駅だったという。3セク転換後に、駅所在地が旧田平町の中心街に近いということから、現駅名に改称されたとのこと。
とはいえ、平日の昼過ぎだけあって、駅周囲は閑散とした感じでもあって。駅前にも、それほど目立った店舗なども無く。

次の列車までの1時間、駅舎内のベンチに座って、ゆったり過ごしたのだった。

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【2022年10月23日15時04分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

壁にはいろいろなポスターが貼られており。
10月といえば「鉄道の日」、新橋-横浜開業の日が10月14日。
でも、九州では“Kyushu Rail Month”として、独自で盛り上がっているみたい。その歴代のポスター。九州地方の鉄軌道各社の車両が年々交替で登場しているみたいで。
2015年バージョンは長崎電気軌道の古豪168号車。もともとは、西鉄軌道線の木造電車だったか...

さて、この駅。

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【2022年10月23日15時02分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

本当の“昭和の国鉄駅”の雰囲気が良く残っている。フツーの人にとってはボロい駅...かも知れないが、<変態鉄>にとってはコーフンせずには居られないのである。
ただ、カメラの腕がなさ過ぎて、その魅力を伝えられないのがもどかしいところ。

駅の外には古めかしい洗面所があって。そう、昔は多くの駅のホームに洗面台があって、ちょっと錆びた真鍮の水道の蛇口が一列に並んでいた。
自分も、ほとんど使ったことはないが、蒸気機関車時代には煤で汚れた顔や手を洗うのに重宝したのだとか。ここも蛇口の栓は外されており、水を出すことはできないが、撤去されずに残っているだけで貴重なのである、。

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【2022年10月23日15時05分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

ベンチに座って、改札ラッチ越しに線路を眺められる駅...というのも、珍しくなった。お召し列車運転に際して、通路幅確保のため改札ラッチを一部撤去しているのだが、それでも雰囲気は良く残っている。
薄暗い駅舎内から、午後の光に輝くレールを見ながら列車待ち...至福のひとときである。

そして...

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【2022年10月23日15時06分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

新しいプラ製のものに隠れて目立たないが、ぬぁんと...

JNRマーク入りのゴミ箱も“いまなお現役”。木製の蓋をずらしてゴミを捨てるタイプである。

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【2022年10月23日15時06分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

そして、緩やかにカーブしたホームは2面3線。

駅構内には詰所も残っており。国鉄時代には機関車の駐泊施設などもあったのだろうか???
改札を通って、ホームの階段を下りて構内通路で線路を渡って反対のホームへ...、いまでは見られなくなった鉄道情景が残っているのである。

ヘンにオシャレにして商業化している「鉄道博物館」、より、この駅の方が、昭和の頃からの、鉄道が輸送手段の中心だった頃をしっかり伝えてくれているように思えるのである。
まぁ、そんなことを強調するような奴など<変態鉄>くらいかも知れないが... (つづく)

……  ……

冒頭でもお知らせの通り、2日からしばらくの間、<速報版>の記事が続きます。
10月の九州3セク鉄道巡りの旅の話題の続編は来週になる予定です。


(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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