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2022.10 関西・九州へ(8)たびら平戸口駅 <前編> [3セク鉄道「鉄印」の旅]

これが年内最後の記事更新になりました。本年も、読者の皆さんに支えられてここまで続けてくることができました。深く感謝いたしております。
2023年も、引き続き、こんなマイペースで進めて参りたいと思いますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。

ということで、2022年も振り返れば、あっという間だった。世間がコロナ禍に飽きてきたのか、ようやく外も賑やかになってきて...。
でも、どこも空いていた時代が懐かしいような気持ちにもなり。ヒコーキの運航も基本的にダイヤ通りになってきて、でも、高速バスはもとに戻らず。
趣味活動では無くて、仕事の方でも(自分こそならなかったが)感染したという話を聞いても何も驚かなくなってきた。そういう意味では“新型”コロナウィルスも徐々に一般的な存在になりつつあるのかも知れない。

さて、2022年、拙ブログの最後の記事。

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【2022年10月23日14時49分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

10月の九州の旅行の記録。長崎空港から佐世保を経て向かったのは、たびら平戸口駅。
カーブしたホーム、改札前の構内通路を通って向こう側のホームへ行く構造、古き佳き国鉄駅が残っており。そんな駅で1時間を過ごしたのだった。
……  ……

2022年10月23日(日)晴れ

佐々駅から乗車した第340D列車はMR-602号車単行。

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【2022年10月23日14時09分】 松浦鉄道西九州線・佐々駅

いよいよ佐世保の通勤圏内を離れて、閑散としてくるかと思いきや、途中の江迎鹿町からまとまった乗車があり、(ローカル線としては)乗客数は多く。


予定通り、たびら平戸口駅には14:44着、あわよくば、4分停車の間に窓口へ走り、「鉄印」を購入してそのまま伊万里まで乗ろうかと企てたが...
1人勤務の駅員さん、改札ラッチのところまで出てきて安全監視。ということで、後続、15:50発の第344D列車まで1時間をこの小さな駅で過ごすことにして。

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【2022年10月23日14時51分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

あとで調べたら、平成になってからの天皇陛下のご行幸に合わせて、駅舎の一部を改装して改札ラッチを一部撤去するなど、構内は手が加えられているとのことだが、それでも国鉄時代からの駅の雰囲気がよく残っており。
かつては、みどりの窓口があったのだろうか??

定期券などの発売窓口として使われている部屋には「鉄道資料館」の表示。それにしてもこのフォントも年季が入った感じである。

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その「資料館」のカウンターで「鉄印」を購入。佐世保駅のものと同じデザインである。
同時に硬券入場券を購入、「来駅証明書」をいただいて。実は、このたびら平戸口駅、2本のレールで走る普通鉄道の駅としては日本最西端にあたる。その駅を訪問した証を...
ちなみに、この駅、自分は25年ほど前に訪問している。このときは、駅名の由来である平戸を目指した。

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【2022年10月23日14時50分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

資料館は、その窓口のスペースに置かれており。写真などの資料が中心。
先述のご行幸の際のお召し列車の写真も展示され。キハ185系が充当されている。佐世保駅高架化に伴い休止されるまで、長らくの間、松浦鉄道とJR九州では乗り入れ運転が行われており、JRのディーゼル動車も臨時列車で松浦鉄道線内を走っていたので、このようなことも可能だったのだろうが...。

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【2022年10月23日14時51分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

あとは国鉄松浦線から転換される前後の資料が中心だっただろうか。模型もちょっとだけ。

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【2022年10月23日14時52分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

一部、佐世保鉄道という私鉄として敷設され、その後、昭和に入って国有化。ここも炭鉱地帯だっただけに石炭の積み出し路線として。
この駅は1935年(昭和10年)に国鉄伊万里線の駅として開業している。その年表も掲げられており。この記事を書くのにも参考になった。

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【2022年10月23日14時58分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

もちろん、現在は自動閉塞化されているが、かつてはタブレット閉塞だったわけで。その当時の“お稲荷さん”とタブレット(キャリア)と、信号の腕木。
壁時計も懐かしい。

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【2022年10月23日15時00分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

資料館とは別に駅舎の外には、腕木式信号機とともに石炭輸送用の貨車が展示されており。

セラ1形、セラ2206号車である。

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【2022年10月23日15時00分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

辛うじて台枠部分の車番が読み取れるが、屋外保存と言うこともあってか、錆が浮いて状態は悪かった。
ちなみに、同形は昭和30年台から製造された、九州地区用の17t積み石炭車で、他形式からの改造も合わせて4,000両以上が製造されている。
ただ、炭鉱の閉山に伴い、国鉄時代に形式消滅しており保存車はこの個体を含めて3両。

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【2022年10月23日15時00分】 松浦鉄道西九州線・たびら平戸口駅

この地方の、この路線の歴史を伝える存在として、整備して欲しい...と願う次第。(つづく)

……  ……

皆さま、今年も本当にありがとうございました。世の中のあらゆるものの先行きが不透明になる昨今、でも、そうであるからこそ趣味活動に楽しみを見つけながら、少しでも楽しく過ごしていきたいと思っております。
どうか皆さまにとって、2023年が良い年となりますこと、心よりお祈り申し上げます。



拙ブログ、毎日更新は変わりませんが、明日は新年のご挨拶のみとさせていただきたいと思います。

それでは、皆さま、よい新年をお迎えください。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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