SSブログ

「ことでんレトロ」LAST RUN 2021.11.03 撮影記(1)ぷろろーぐ [高松琴平電鉄]

昨年も今年も...コロナに振り回されて。思えば、「レトロ廃車計画」が発表されたのは2019年5月の大型連休。どんなものにも“最後”は、必ずやってくるもの...ではあるものの、やはりショックで。
できるだけ、ことでんを訪れるように意識しだしたのもそのときだった。

それまでは、毎月1度の「特別運行」も特に注目されることもなく。有名撮影地とされるような地点でも、ほかの撮影者がおらず“独り占め”で撮影できることもままあって。スケジュールを見ながら都合がついたときに時折、訪れる程度、気楽に撮っていたが...
2019年の発表からは一転。沿線も車内も大混乱で...、そんな中でも、自分として納得できる写真を撮りたい...と通い続けてきたのが2019年からのことだった。

でも、コロナ禍がそれも...

毎月の「特別運行」は2020年2月分をもって中断され。それでも、嬉しかったのは廃車時期を延期してでも、コロナ禍が落ち着くタイミングを待ってお別れ運転を行ってくれたこと。
23号、500号は2020年秋運転をもって引退。(どちらも香川県内の譲渡先で静態保存)
2021年5月の運転をもって120号と300号も引退予定だったが、感染拡大の影響でお別れイベントは延期となり。夏休みから団体貸切での運転が再開されたものの...

011_msi00002742.JPG
【2021年11月3日15時37分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮-円座

「2021年末までに廃車」という流れが知られるようになって、<変態鉄>としてもヤキモキしていたが、ようやく。
わずか1日の慌ただしい日程ながら、11月3日に長尾線と琴平線でお別れ運転を行うことが発表され。でも、それは泣いても笑っても、レトロ電車の走る姿を撮れる最後の機会。

とはいうものの...

……  ……

その11月3日当日は<変態鉄>の勤務先で、ちょっと重要な行事が入っていて。

覚悟を決めて、そこに「有休」をねじ込んだのだった。「理由を言え!!」とか、アレコレ言われるか...と構えていたが、なぜか今回はあっさりと。
というわけで、慌ただしく準備したのだった。幸い、前日、11月2日が公休日にあたっていたこと、翌日、11月4日は午後からの出社でも大丈夫な日だったこともあって、できるだけ工夫した経路を...と。

013_IMG_0179.JPG

当初、計画したのは「鉄印帳」の旅だった。羽田から高知空港に飛び、そこから乗合タクシーで、のいち駅にアクセスできるので奈半利線に乗って土佐くろしお鉄道の「鉄印」を...と。
夕方、高知から高速バスで高松入りして翌日の「ことでんレトロ」に備えるというプラン。

でも、これでは火曜日の朝一番の便で出発しないと...、つまり、早起きがイヤだったのである。それから、3日は、お昼に仏生山での撮影会が実施される関係で最後の運転は、長尾線が朝、琴平線は夕方と、11月では撮影場所が限られそうな。
不慣れな長尾線沿線の撮影地の確認と、琴平線の日の入り時刻と光の回り方の確認をしようと、最終的に、プランは羽田-高松の単純往復としたのだった。

……  ……

自分は「第1感」を信じた方がうまくいくことが多いような気がして。何だか、そういう巡り合わせ。
学生時代のテストだって、最初に答えを書いて。後になってから見直してみて、その答えが間違っているのではないか...と。そして、訂正した方の答えが考え違いで、最初に書いていたのが正解...という経験を何度もしてきた。
それは、<鉄>活動でも。撮影地に着いてカメラを構えて。撮り方を決めて構図も決まって。でも、お目当ての列車がやってくる直前になって、違う撮り方が思いついて。迷った末にカメラアングルを急遽、直したら...そちらで“撃沈”。

「直したからミスする」というケースが何事にも多いような気がしていて。

結果論...と言われるかも知れないが、今回もそんな感じに...。
11時半に羽田を発つ、NH535便を予約して。これなら、朝食をとって、ゆっくり羽田に向かえば良くて。だが、それが結果的に...


2021年11月2日(火)晴れ

9時過ぎに自宅を出発。品川駅 10:05発の急行は北総車による運転。10:30頃に羽田空港に到着である。

012_msi00002718.JPG
【2021年11月2日10時39分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

翌日が祝日だからだろうか、羽田空港は大勢の人たちが行き交っており。ようやくコロナ禍を抜け出せるのか...と、この頃は前向きな気持ちだったのだが。
窓口で三脚を預けたら、出発まで少しだけ時間があったのでエスカレータを上へ。展望デッキに出てみたのだった。

013_msi00002719.JPG
【2021年11月2日10時45分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

この写真を見れば、2タミの南側半分にはエアバス機が並んでいるものの、伊丹や福岡、那覇といった“幹線級”の路線の便が出発する手前側...展望デッキの真下付近のスポットにはB787型機などの中型機たちも並んでおり。
この時期でも一部、減便は行われていたものの羽田の駐機場もだんだん賑やかになってきており。ちょっとホッとしていたのだった。

014_msi00002735.JPG
【2021年11月2日10時46分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

この日、搭乗予定だった高松ゆきは、66番搭乗口の出発予定だったので、たぶん、このあたりのエアバス機なのだが...

さぁ、出発ロビーに戻って。保安検査場は羽田にしてはあっさりと通過である。システムが変わったこともあろうが、コロナ前はこの保安検査を通過するのにイライラするほど時間がかかる印象があったのだが...

ここまでは全てが順調に思えたのだった。

11時過ぎに搭乗開始...と案内されていたのだが、その時刻を回っても「整備に時間を要しております」。尤も、これで搭乗開始が数分遅れるのは“よくあるパターン”だが、この日は違っていて。
「状況によっては機材を変更することになるかも」というアナウンス。11時20分、定刻なら“せっとすらいどばー”の頃だろうが、この頃になって「整備に時間を要するため、67Bへ変更」と。結局、その準備にも時間がかかって正午前に、ようやく搭乗開始。
12:16頃に駐機場を離れたのだった。

残念ながら、ユニークな“歌舞伎バージョン”のエマージェンシービデオは10月で終了しており、この日の機内ではANA職員が登場するバージョンのビデオを初めて見たのだった。

フライトそのものは順調で、それでも大幅に遅れて13時半頃に髙松空港に着陸したのだった。
三脚を受け取ったら、大急ぎでバス乗り場へ。13:40頃のリムジンバス、荷物は重いが高松駅近くのホテルに預けに行く時間のロスを考えれば、そのまま“直行”した方が...
ちょっと迷いつつも、リムジンバスを最初の停留所、空港通り一宮で下車して。

015_msi00002720.JPG
【2021年11月2日14時26分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

14時過ぎに、ようやく仏生山駅に到着したのだった。
レトロ電車以外の、ことでんの車両の中で一番好きな塗装が、この「しあわせさん こんぴらさん」。ただ、なかなかちゃんとした走行写真を撮る機会がなくて...
でも、この日は、それは...、そう、レトロ電車を1枚でも撮りたかったのである。

016_msi00002721.JPG
【2021年11月2日14時27分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

目を凝らしてレトロ電車を探していたが、いつもの...駅ヨコの“レトロ展示線”にも、どこにもレトロ電車の姿はなく。

この年の夏も、コロナ禍で団体貸切が中止になったところがいくつもあったそうで。そういうところを対象に秋以降、ほぼ毎日のようにレトロ電車の団体臨時が走っていたのだそうで...。
前日に高松入りしたもう1つの理由は、もしかしたら、その走行シーンが撮れるのではないかという淡い期待だった。たぶん、この日も団体臨時列車として走っていたのだと思うのだが。

017_msi00002723.JPG
【2021年11月2日14時57分】 高松琴平電鉄琴平線・高松築港駅

でも、仏生山にレトロが居なそうだと分かれば、15時に築港駅へ。いったん高松駅近くのホテルへ。

ヒコーキが遅れたために、既にチェックイン時間になっており、荷物を置いて身軽になったら再び築港駅へ。やって来たのは、これまた1100形。

018_msi00002724.JPG
【2021年11月2日15時31分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

平日に高松を訪れることは意外と少なくて。ことでんの4連運行はあまり多く乗ったことがなく。この時間帯は仏生山駅まで2連、仏生山駅で4連に車両交換される運用があって。
15時半の仏生山駅に戻ってきたのだった。

ふと、向かい側、西工場側を見てみると... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。