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小湊鐵道五井機関区撮影会_20210926(5) [小湊鐵道]

昨日はちょっとだけ出撃しようかと思ったのだが、結局、自宅で。澄み渡った青空、自宅でゆっくりしていても正直言って「出かければ良かったかなァ」と、ちょっとモヤモヤしながら過ごしたのである。ただ、天気が良いからもったない...という思いだけで無理やり“出撃”したとしても、たいていは思ったようなカットは撮れないということも分かってきて。
“充電期間”としてゆっくりと過ごしたのである。

9月からの自分は時ならぬ“出撃ラッシュ”に入っており。

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【2021年10月20日6時59分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅

そのため、このあと撮影記をご紹介するまでに時間がかかりそう。ということで、ご紹介したいと思っているカットを先頭に使っていきたい。
ということで、今日のトップ画像は昨日に続いて水島臨海鉄道。DD200-601号機がJRからの貨物を牽いて早朝の水島駅に到着するところを。隣の常盤駅前のホテルを“定宿”にして。
これを撮ってからホテルで朝食をとって、再び港東線沿線に向かえば第3091列車を再び撮れる...今年度の“島臨”のダイヤの嬉しいところである。

さて、引き続き、9月26日の小湊鐵道五井機関区撮影会の話題。

<鉄>の間では、趣味者にとって“常識”のようになっている話というのがたくさんあって。

「※※系が入線すると、変電所容量が耐えられないので※※線への乗り入れを止めた」とか、「※※線の※※駅付近に常に徐行区間が設定されているのは、近くに住む反社勢力の人が本社に騒音を止めろと怒鳴り込んで来たから」とか、地元の<鉄>が語る話がいつの間にか脚色されて、いつしか“定説”として<鉄>の間で語り継がれるようになっている。
趣味者同士の与太話だけではない。メジャーな鉄道誌などに書かれているような話でも、実際に業務でそれを使っている皆さんからすると、全然違う感じ方をしていることが少なくないそうで。まぁ、当たり前のことかな...と。
そのあたり“言われる側”の鉄道会社の、とりわけ現業の方々は、そういう話自体は把握しつつ、内心、「違うのになぁ」と思いながら過ごされているようで。

自分も、運輸とかそういう方面と何の関係もない仕事をしている会社員だが、外部の人たちが自分たちの仕事に抱くイメージというのは、実態とは似ても似つかぬ...、まぁ、そんなものだろうなぁと。

有料の、少人数制の撮影会だと、そういうあたりの内部の方の“ホンネ”というのだろうか、趣味者の側から見れば意外性に富んだ話も聞くことができて。そんなところも楽しみのひとつ。
メカに疎い<変態鉄>でも、エンジン実演とその関連の話題として聞けたお話というのは、これまで鉄道誌などで仕込んだ“知識”とは違った新鮮なお話だった。

例えば、今回、小湊鐵道がキハ40形を導入するのも、口さがない<鉄>たちは言いたい放題。
「今さら、あんなに走りの悪い車両を導入するなんて...」などと。でも...
……  ……

2021年9月26日(日)くもり

引き続き、キハ40-2号機の幕回しの続き。

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【2021年9月26日9時54分】 小湊鐵道・五井機関区

本当は7月末に「急行 さと山」のツアーに参加する...というのが自分にとって、「小湊ヨンマル」の初乗車になる筈だった。そのときの「さと山」など貸切扱いのイベント列車などで使用されるのだと思われるが...
国鉄時代と変わらぬ白地に赤文字の「急行」も用意されており。

それなら、土日に上総中野駅で、いすみ鉄道のキハと出会うようなダイヤで、小湊側でも急行列車を運転してくれれば...と勝手な妄想だけ膨らむのだが。

さてさて。

さすがに、いすみ鉄道のように「準急」とか「特急」といったネタのような幕は用意していなかったが...

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【2021年9月26日9時54分】 小湊鐵道・五井機関区

再び行き先に戻って「養老渓谷」、これは普段から見ようと思えば見られる表示と言えそう。ただ、最近のダイヤでは、なぜか養老渓谷ゆきが減って終点の上総中野まで乗り入れる本数が増えているような気が...
もともと、養老渓谷-上総中野は内房(養老川)と外房(夷隅川)を隔てる分水嶺なので、人とモノの流れも一番少なくなるところだが。

やっぱり、こういう表示を見直していると、この表示を出して走っている姿を撮りに行きたくなるものだが。

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【2021年9月26日9時55分】 小湊鐵道・五井機関区

そして、「臨時」。<鉄>としてはコレを表示するような列車を多く企画してほしいと願う次第。何といっても新宿から1時間、片道1,000円でたどり着けるロケーションは魅力なのである。

最後にご紹介するのが...

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【2021年9月26日9時55分】 小湊鐵道・五井機関区

「月崎」ゆき。これだけは今回出てきた行き先表示...つまり、幕として用意されている行き先の中で現時点で設定のないもの。現在の月崎駅は、駅舎向かい側のホームと線路を撤去した片面ホームの無人駅である。
思わず質問してしまった<変態鉄>だが、信号扱いなどの上で“月崎折返し”を設定すること自体は可能だそうだが、現時点でそういう列車を設定する予定はないのだそうで。

さぁ、10時半過ぎまでの実質1時間少々のスケジュールで予定されていた撮影会、すでに半分近くの時間がヨンマルの撮影に充てられており。
参加した<鉄>の最も関心の高いテーマでもあり、十分な時間がとられたが、予定より、かなり押し気味だったみたいで。

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【2021年9月26日10時43分】 小湊鐵道・五井機関区

ちょっと急かされるように、庫の隣に止めてあるキハ205号機の車内へ移動。

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【2021年9月26日10時18分】 小湊鐵道・五井機関区(キハ205号車内)

車内床面にある点検蓋が開けられており。キハの心臓、DMH17C型エンジンとその運転台側に隣接しているTC-2液体変速機の姿が車内から露わになっていて。
肝心なところで、ちゃんと話を聞いていない<変態鉄>だが、写真を見るかぎり、このエンジンは振興造機製のものだと思われる。そう判断したのは、写真の右側に写る赤茶色の配管。後の記事で写真を載せるダイハツ製のものとの目立った違いが、この排気マニホルドの形状。たしか小湊では、こちらのタイプが主流だった気がする。

「このエンジンは予熱しないといけないので...」(予燃焼室型エンジン)
ニクロム線が付いた部品が付いていて、電流を流して赤熱させ、それで加熱されたところに燃料と空気を噴射すると一気に爆発が起こって...
とにかくメカに疎い<変態鉄>でも、何とか付いていけるくらい詳しく説明してくれて。

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【2021年9月26日10時22分】 小湊鐵道・五井機関区(キハ205号車内)

直結段と変速段、この切り替えの模様もふたを開けて動きを観察できるようにした上で丁寧に説明していただき。
エンジンも、いきなり直結段でスタートすることはできない訳で、変速段で動き出して、キハ200形では時速40 kmを超える付近で“変直切替”を行うそうだが、ギア比が違うキハ40形では、そんな運転をしたらノッキングしてしまう...と。
だから、キハ200形との異形式混結でも、ヨンマル単独でも、運転士さんにはこれまでより速度が上がってから切り替えるように指導しているのだとか。

いままでは気にしていなかったが、切り替わる瞬間は走行音を聞いていても認識できるようなので、今度からはココにも気を付けていたいところ。

その話の流れの中で。
鉄道誌などの国鉄キハ40系に関する記事をみると、まるで決まり文句のように...

労使関係が複雑化するなど難しい背景からムダに重い車体と、当時としては最新ではないタイプのエンジンを積まざるを得ず、安定性を重視し新技術の採用を避ける設計だった、ある種、国鉄末期らしい車両...と。
鉄道誌などでも、キハ40系といえば「走らない車両」、ただローカル線では使いやすかったこと、JR化後、この車両の更新時期を迎えたところで日本の景気自体が悪く、昭和50年代に900両近くが一斉に投入されたこの車両を置き換えるだけの財務的余裕がなく、JR各社もエンジンの載せ替えなどで何とか誤魔化し誤魔化し使い続けた...と。

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【2021年9月26日9時45分】 小湊鐵道・五井機関区

まぁ、40系ディーゼル動車と言えば、<鉄>の界隈では、正直、いい話は聞かない車両だったが、曰く...

(旧来のDMH17系エンジンの)キハ10・20系列が当たり前になっていた当時の運転士が、それらと同じ感覚で運転して40キロくらいで直結段に切り替えたら、それは重くて走らないのが当たり前。つまり、ヨンマルにはヨンマルの運転の仕方があるということではないか

と。実際、国鉄時代にも「遜色急行」と言われつつも北海道内では幹線筋にも乗り入れる急行列車で定期運用されていたり、日本海縦貫線などで長距離の普通列車に充当されたり...と本当に性能が悪ければ使えないような運用を長年受け持っていた...と。

見方はいろいろとあるのだろうが、自分も含めて<鉄>が知った顔で自慢げに話していることというのも、実際に現業で接している皆さんから見れば全然違って見えているのだと感じた話の1つだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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